【2024年最新版】おすすめCPUの選び方とベンチマーク性能比較 Intel Core, AMD Ryzenを横断的にランキング評価

ウェブサイト閲覧やYoutubeの視聴、ゲーム、プログラミング(ソフトウェア開発)、動画エンコード、Excel/Wordなどパソコンの用途は様々です。

また深層学習(deep learning)といった機械学習や金融時系列分析といったかなり本格的にコンピュータを使うハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)といった用途もあります。

そのような用途ごとの観点から、どのCPUがおすすめかというランキングを作りました。

またCPUは毎年新しい製品が発売されるという非常に進歩と陳腐化が著しい分野です。

そこで、どんなに年月が経過して技術が進歩しても根本的に変わらない部分をこのページの後半に記載しました。初めてコンピュータが登場した1945年から現在まで出回っているプロセッサは全て古典的なチューリングマシン(フォンノイマン型orデータフローマシン)に分類されます。つまり世の中にコンピュータが登場してから現在まで80年近くCPUの根本的な仕組みは全く変わっていません。

今後Intelからは毎年次々に新しい世代のCPUが出てくるでしょうが、どれだけ新しいものが出てきても変えることのできない普遍的なことを知っておけば今後新しく出てくるCPUを評価する上で役に立ちます。

インデックス:

CPUの性能比較はカタログスペックやピーク性能ではなく、実効性能(Effective Flops performance)で比較するのが重要

プロセッサ性能比較では1秒間あたりに浮動小数点演算を何回実行できるかという指標であるFlops(floating point operations per second)を使うのが一般的です。1秒間で小数の掛け算・割り算を多くできるCPUの性能が高いだろうという考え方でこの指標が使われています。

これは国際的なスパコンの性能比較でも昔から使われており、コンピュータ・アーキテクチャ分野で現在でも使われる古典的な比較方法だと言えます。

コンピュータ・アーキテクチャを研究する大学などの学術的な研究分野でもこのFlops値でCPU性能を競い合っています。実は日本において90年代までは「1クロックサイクルあたりにいくつの命令を実行できるか」を表すIPC(instructions per cycle)での比較が企業を中心に一般的だったため、その時代に日本の大学を出た人やコンピュータ業界で働き始めた人はIPCでCPUの性能を比較する傾向にありますが、Hennesy&Pattersonによるコンピュータ・アーキテクチャの名著(通称ヘネパタ書)においてFlops重視が主張されて依頼、この業界ではFlopsでの性能評価がスタンダードになっています。

ヘネパタ書は学部4年か修士1年でコンピュータアーキテクチャ授業の参考書として使われたり、また研究室での輪講の教材として使われたりする古典的名著です。読める余力がある人は一読をおすすめします。
大学でコンピュータアーキテクチャを専攻していた人なら必ず知っているほど有名な書で、「実際の用途で登場しない空想的なベンチマークは無意味。実際的な用途での性能を計測できるベンチマークが重要」としつこく指摘していることでも有名なコンピュータ書です。2人の著者の共通点は現在のCPUで主流となったRISCを推進してきた人物だということです。そのためヘネパタでもRISCのメリットが強調されています。
John Hennessy
はStanford大学のComputer Science学科長を務めた後にStanfordの学長になり現在はGoogle社にいます。なぜならGoogle創業者はStanford出身だからです。実はComputer Science分野においてはHarvardよりもStanfordの方が名門です。
他方David PattersonはCalifornia大学Berkeley校で教鞭をとっていた人物です。日本ではUCLAが有名な中でBerkeley校と言ってもピンとこないかもしれませんが、UNIXの著名ディストリビューションFreeBSDの元となったBSDを産み出した名門校です。

そしてこのFlops性能には、カタログスペックをフルに活かせたと仮定した”理論的”なピーク性能Flops(peak flops)と、理論的な性能より実際使うときにどのくらい速いかという”実際的”なFlops値として、実効性能Flops(effective flops)というものがあります。当然後者の実効性能Flopsで比較すべきです。”effective flops”という用語は私が考えたものではなくIntelも使っている用語です。

分かりやすい例で言えば、自動車の「カタログ燃費」「実燃費」の関係と全く同じです。車のカタログスペック表に載っている「カタログ燃費」の航続距離だけ実際走れると信じて車を買っている人なんて殆どいないでしょう。そこまで車に詳しくなくても世の中に広く「カタログ燃費」「実燃費」の関係は周知されており、「メーカーが表示してるカタログ燃費と,実際走らせたときの実燃費は全く違う」と誰もが知っているはずです。CPUの「カタログスペック性能」「実効性能」の関係もそれと全く同じです。

また、日本の”富岳”や米国の”Sequoia”などの大型スパコンのように世界に1台しかないものなら、その1台のスパコンだけで実行したベンチマーク結果だけでいいでしょうが、個人が使うようなパソコン用のCPUではたった1つのベンチマークではあてにできません。CPUを購入した人の数だけ大量にパソコンが存在するわけですから、それぞれの人の環境での実効性能の平均値をとるなり中央値を取るなりして、誰が使っても高い性能が引き出せるCPUなのかどうかを判断する必要があります。そのCPUの実効性能が高くなるように最適化されて組まれたパソコンでたまたま良いベンチマーク結果が出ても、その結果だけでは購入の参考になりません。

CPUの性能というのは環境によって大きく差が出るものもあれば、差が出ないCPUもあります。これは統計量でいう分散とその平方根である標準偏差にあたります。

分散が小さければそのCPUはどんな環境でも同じ性能を叩き出すということです。分散が大きければパソコンを組むときの構成によって大きく影響を受けたり、ソフトウェア環境の影響を受けて、ユーザーそれぞれで大きくCPU性能に違いが出てしまうことになります。当然分散が小さければ散らばり具合が小さいということなので、環境によって性能が左右されないCPUということで分散が小さいほうが望ましいです。

このようにCPU選びでは、カタログスペックや理論性能ではなく実効性能を参考にすることが第一点目として必要であり、さらにその実効性能のサンプルを多数集めてその平均値(または中央値)、散らばり具合(分散)を見て、平均が高くかつ散らばり具合が小さいCPUを選ぶことが重要です。本記事では多数のサンプルの平均をとった実効性能と、その散らばり具合がわかるようにしています。

CPU(デスクトップ用)の大分類:360度対応可能な本当の意味での汎用的なCPUは存在しない 用途に応じて最適なCPUがある

CPUの高速化を取り扱うコンピュータ・アーキテクチャの教科書にはどの本でも必ずコンピュータ史が書かれており、大学の授業でも必ずコンピュータの開発史は取り扱います。

特に有名なのはIBM System/360です。これは「360度どんな分野にも対応できる真に汎用的なコンピュータ」を謳って命名されました。しかしこのような「360度対応できるCPU」という考え方は現在では否定されています。

現在においては「用途ごとに最適なコンピュータがある」という考え方が主流です。つまり「目的用途ごとに最適なCPUがある」ということです。

バッテリで駆動するノートパソコンに、サーバ向けの高消費電力なCPUを搭載しても無意味です。また、シングルスレッド性能が重視されるゲームのようなInteractiveな用途にサーバ用の「1コアあたりの性能は低いがコア数は多い」CPUを使うのも無意味です。

そのためCPUはある程度大きく分類してから比較しランキング化する必要があります。

以下、ここでは3つのカテゴリに分けてランキングを掲載していきます。

第1:大多数の人におすすめな一般向けである通常デスクトップPC用のCPU(Intel Core i9,i7,i5,i3 | AMD Ryzen 9,7,5,3 | Intel Pentium | Intel Celeronなど)

一般家庭でネット閲覧とYoutube再生やWordでの文書作成、PCゲーム、家計簿や会計ソフトの利用、Amazon Prime Videoでの映画視聴等の一般的な用途におすすめなCPU。ほとんどの方にはこのカテゴリのCPUがおすすめです。

本記事ではこのカテゴリのCPUランキングを紹介していきます。この通常デスクトップ向けCPUは企業でも多く採用されており、一般家庭向けから大企業・官公庁、プロゲーマーに至るまで幅広く採用されており、非常に守備範囲の広いカテゴリです。特殊な用途でもない限り、一般的には汎用性の高いこのカテゴリのCPUで十分であり、下手に他のカテゴリのCPUを選ぶよりも高性能(高速)になることが多いです。

いわゆる普通のパソコンとして使うならIntel Coreシリーズがベストです。

他方、並列性が高い上に信頼性の高いコアが大量に必要な非常に重い科学技術計算や、メモリエラーによる計算の誤りが許されない高い信頼性を要求される分野で使うのなら別記事で取り上げるIntel Xeonシリーズも選択肢に入ります。

家庭用PCとしてブラウザを使ったWeb閲覧やYoutube動画再生をしたり、Wordでレポートを作成したり、ゲームをするのに最適なプロセッサがこのカテゴリになります。グラフィックボードを別途購入しなくてもCPU内部にグラフィック機能を搭載していてPCモニタで画面表示できるのがこのカテゴリのCPUです。ただし例外としてRyzen5000シリーズ以前のRyzenはCPU内部に内蔵グラフィクスを搭載しておらず、Intel CoreでもCore i9 13900KFのように内蔵グラフィクスが無効化されているモデルがあり別途グラフィックボードが必要ですが一部このカテゴリに含めています。

第2:SIMD演算器とコア数が多いハイエンドデスクトップPCとエントリーワークステーション用のエンスージアスト向けCPU(Intel Core i9-X, Core i7-X | AMD Ryzen Threadripper)

深層学習(ディープラーニング)をコプロセッサではなくホストプロセッサで並列実行したい場合や、金融分析などをやる場合におすすめです。
信頼性の高さよりも、SIMD演算命令を使ったデータレベル並列処理や、多いコア数を使ったスレッドレベル並列処理の性能重視用です。

このカテゴリのCPUは「エンスージアスト向けCPU」「ハイエンドデスクトップPC向けCPU」と呼ばれたりします。エンスージアスト(enthusiast)向けというのは、パソコンの性能を高く追求することを目的としているユーザ向けという意味です。

このカテゴリのCPUは内蔵グラフィックスが搭載されていないのが特徴です。ディスプレイ出力をするために別途グラフィックボードを用意するのが必須となります。

このエンスージアスト向けCPUを積極的に選ぶ場合、「SIMD演算器」が充実したIntel Core-Xがおすすめです。SIMDとは”Single Instruction, Multiple Data”のことで、たった1回の命令実行で多数のデータに対して一括して演算を実行できるコンピュータ形態を指します。スーパーコンピュータの「富岳」を含めて、近年のスパコンはこのSIMD演算性能を高めることによってスパコンの高性能化を実現しています。

通常デスクトップ向けのIntel Coreプロセッサ第4世代~第12世代では、256bit幅のFMA演算器×2を搭載しており、このFMA演算器がSIMD演算器の一種です。

一方でこのエンスージアスト向けのIntel Core-Xになると第7世代~第11世代では512bit幅のFMA演算器×2となり、2倍のSIMD演算性能を実現しています。2倍というのは非常に大きな数字であり+100%の性能向上です。

第3:故障検知機能がついていて金融機関・行政機関のワークステーションとサーバーでも採用されているCPU(Intel Xeon)

メモリエラーの検知・訂正機能で高い信頼性を確保したい場合におすすめです。演算結果のミスがどうしても許されないようなミッションクリティカル度が高い用途で使います。

Xeonプロセッサは企業・官公庁のサーバー向けで主に採用されています。実際に金融機関のようにミスが許されない分野において大量に採用されています。Xeonプロセッサは1つ1つのコアの性能は大したことありません。その代わりCPUに多数のコアを搭載し、それだけでなくCPU自体を複数搭載するマルチプロセッシングに対応しています。1つのマザーボードに、Xeonプロセッサを2基搭載する2wayから、4-way(4基)、8way(8基)も可能です。

以上紹介してきた「第1」「第2」のカテゴリのCPUでは、1つのマザーボードに1基のCPUしか搭載できませんが、Xeonでは複数のCPUを搭載できてしまいます。

このIntel Xeonはたとえ大企業や官公庁で採用されるとしても、従業員や職員のデスクに置いてある「普段使うパソコン」で使われるCPUではありません。大企業・官公庁であっても普段使うパソコンは以上紹介してきた「第1」「第2」のカテゴリのIntel Coreであり、Xeonは別室や別棟のサーバールームにラックとして設置されていることが多いです。業務としてリモートでXeonサーバーにログインし計算を実行したり、金融機関が保有する多数の金融商品の理論価格を日次で自動計算するような用途がXeonプロセッサの使い方です。普段の事務作業に使うPC用としてXeonプロセッサは逆に不便になります。

現時点でおすすめのCPUは第13世代Intel Core(Raptor Lake)

2022年10月発売の第13世代Intel Core(Raptor Lake)プロセッサが現時点で最もおすすめです。

Raptor Coveマイクロアーキテクチャを採用した高性能(Performance)Core:P-Coreと、Gracemontマイクロアーキテクチャを採用した高効率(Efficient)Core:E-Coreのハイブリッド構成になっています。

E-Coreは高効率コアと呼ぶよりも低消費電力コアと呼んだほうが、E-Core導入の背景等の実態に合っています。消費電力が高くてもそれ以上に性能が高ければそれも「高効率」ということになりますが、E-Coreの役割は「消費電力を低くしてコアを大量に増やす」ところにあるからです。本記事の最後の方で解説していますが「スレッドレベル並列性が高い処理ならばクロックを半分にしコア数を2倍にすることで,性能を維持しつつ消費電力を半分」にできてしまいます。クロックを1/2にすると電圧も半分にでき、電圧が半分になると消費電力は1/4になるからです。Intelが低クロックなE-Coreをひたすら増やしているのもそれが目的です。

Intelが低消費電力コアと命名しなかったのは「低消費電力≒低性能」というイメージがつきまとうからです。他方Efficientという用語はComputer Science分野ではイメージが良い言葉で、コードを最適化し計算資源(computing resource)あたりの性能を高めて高速化するプログラミングをEfficient Programmingと呼ぶようにこの分野ではよく使われる用語です。ハードウェアでも同様で、リソース(消費電力)あたりの性能を高めたという意味でEfficientという用語を使ったことになります。日本語にしても「”高”効率」の方が性能が高い印象がありますし、「”低”消費電力」では”低い”という印象が拭えないから「高効率」としたと考えられます。

ただ、「高効率コア」という呼び方は専門外の人からすると「高効率とは何を意味するのか?」と疑問を持つようなので、低消費電力コアと読んだ方が多くの人に理解されやすいということで本サイトではE-Coreを説明するときは高効率コアではなく低消費電力コアと呼ぶこともあります。

低消費電力なE-Coreであっても性能は高く、第10世代Intel Core(Comet Lake)まで用いられていたSkylakeマイクロアーキテクチャ比でE-Coreは+40%の性能を有します。

第13世代Intel Coreでは、低消費電力なE-Coreを第12世代Intel Core比で倍増したことによってAMD Ryzenの「コア数が多い」という優位性を潰しにきました。さらにE-Coreは低消費電力なAtom系プロセッサにも関わらず、Ryzen 9 7950Xのマルチスレッド性能を超えてしまいAMD Ryzenの面目を丸つぶれにしてしまいました。

次点として第12世代Intel Core(Alder Lake)がおすすめです。

Ryzen 9 7950Xのシングルスレッド性能は第12世代Intel Core i9 12900Kにも負けています。そういった面からしてもおすすめ順は第13世代Intel Core,第12世代Intel Coreの順であり、Ryzen7000シリーズはAMDユーザからも「第13世代Intel Coreに勝てない」ことで敬遠されているので、あえてRyzenが欲しい場合はRyzen5000シリーズにしておいた方が無難でしょう。Ryzen5000の性能は第13世代Intel Coreよりも遥かに下ですが、Ryzen5000なら価格も安く、「第13世代Intel Coreと比較されることが少ない」メリットがあるためです。

1位: Core i9 13900K

2022年10月に発売された第13世代Intel Core(Raptor Lake)の24コアCPUです。AMDユーザをしても「今回のRyzen7000シリーズはCore i9 13900Kにあらゆる面で完敗していて買いたくない」と言わせしめるほどのCPUであり、価格は高いものの高性能であることは間違いありません。

ただしあえて私の本音を言うなら、このCore i9 13900Kの購入は見送ってもいいと思います。理由は第14世代Intel Core(Meteor Lake)までの中継ぎとしての位置づけだからです。今回の第13世代Intel Coreはマイナーチェンジに相当する程度の変化ですが、第14世代Intel Coreはフルモデルチェンジに該当するほどの抜本的改良になるため、PC調達や更新を急いでないなら待つのも得策です。

Intel Core i9 13900Kのベンチマーク評価

Core i9 13900K単体のベンチマーク結果は以下の通りです。

CPUベンチマーク名 Intel Core i9 13900Kのベンチマーク性能評価スコア値(グラフ長は各ベンチごとの母数を元にノーマライズ)
Userbenchmark(実効) 128
Userbenchmark(Normal) 259
Userbenchmark(Heavy) 1,324
Userbenchmark(Server) 4,207

1コアあたりの性能だけでなく、マルチスレッド性能が非常に高いことがわかります。

Intel Core i9 13900KとAMD Ryzen 9 7950Xの比較

Core i9 13900KとRyzen 9 7950Xとのベンチマーク比較は以下の通りです。

CPUベンチマーク名 Intel Core i9 13900K vs. AMD Ryzen 9 7950Xのベンチマーク性能比較
Userbenchmark(実効) Intel Core i9 13900K:128+10.3%
AMD Ryzen 9 7950X:116
Userbenchmark(Normal) Intel Core i9 13900K:259+8.8%
AMD Ryzen 9 7950X:238
Userbenchmark(Heavy) Intel Core i9 13900K:1,324+11.4%
AMD Ryzen 9 7950X:1,188
Userbenchmark(Server) Intel Core i9 13900K:4,207+12.5%
AMD Ryzen 9 7950X:3,741

10.3%の差で、Ryzen 9 7950Xに対しCore i9 13900Kが勝利しています。

Intel Core i9 13900Kの価格

Ryzen 9 7950Xと比べてほぼ同じ価格です。しかし、Ryzen7000はソケットが変更されたためマザーボード買換が必須であり、毎年新CPUを買ってるような自作PCユーザにとってはRyzen7000割高になります。一方でCore i9 13900Kは第12世代Intel時代のマザーボードを流用できるため平均コストを低く抑えることができるユーザが多いです。

2位: Core i9 12900KS

メーカー・モデル名Intel Core i9 12900KS
コア数16コア24スレッド(P-Core:8コア16スレッド + E-Core:8コア8スレッド)
動作周波数(P-Core)3.4GHz~5.5GHz
動作周波数(E-Core)2.5GHz~4.0GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2022年4月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)150W~241W
L1キャッシュ1.4MB (640KB/12~8way + 768KB/8way)
L2キャッシュ14MB (P:10MB/10way + E:4MB/16way)
L3キャッシュ30MB (P:24MB/12way + E:6MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 770
iGPU最大画面数4
iGPU基本周波数300MHz
iGPU最大周波数1,550MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.7936 TFLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)119

2022年4月発売。このCore i9 12900KSはCore i9 12900Kのクロックを引き上げただけのCPUでありキャッシュサイズ等は全く同等です。高性能コア(P-Core)の全コア同時5.2GHzを達成しています。グラフィクスのクロックはCore i9 12900Kと同じです。絶対性能は確かにCore i9 12900KSの方が上ですが、大きな性能差はないためあえて選択する必要はなくCore i9 12900Kでも十分です。

Core i9 12900KSとRyzen 9 5950Xの比較

Core i9 12900KSと同じ16コアのRyzen 9 5950Xと比較してみます。

このように+14%もCore i9 12900KSがRyzen 9 5950Xよりも上であり、以前は多コア主義のRyzenが強かったWorkstation用途でもIntelが+14ポイントの大差で勝っています。

Intel Core i9 12900KSの価格

Core i9 12900KSの価格は非常に高価でCore i7 12700Kの約2倍以上です。Core i9 12900無印とCore i7 12700Kの性能がほぼ同等なことからすると2倍は性能差以上に高額です。

3位: Core i9 12900K

メーカー・モデル名Intel Core i9 12900K
コア数16コア24スレッド(P-Core:8コア16スレッド + E-Core:8コア8スレッド)
動作周波数(P-Core)3.2GHz~5.2GHz
動作周波数(E-Core)2.4GHz~3.9GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2021年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W~241W
L1キャッシュ1.4MB (640KB/12~8way + 768KB/8way)
L2キャッシュ14MB (P:10MB/10way + E:4MB/16way)
L3キャッシュ30MB (P:24MB/12way + E:6MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 770
iGPU最大画面数4
iGPU基本周波数300MHz
iGPU最大周波数1,550MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.7936 TFLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)117

2021年11月発売。デスクトップ向け第12世代Intel Coreプロセッサのフラッグシップモデルです。

高消費電力なP-Core(Performance-Core)×8コアと、低消費電力なE-Core(Efficient-Core)×8コアのハイブリッド構成になっているのが特徴です。P-Coreは全コア同時5.1GHz、E-Coreでは全コア同時3.9GHzを実現します。キャッシュサイズが増えたことや、ReservationStationから発行される命令ポート数の増加、命令を実行する演算器数の増加により第12世代Intel Coreはシングルスレッド性能が非常に高くなっています。第11世代Intel CoreではP-Core相当の8コアのみでTDP125W水準の発熱量(単位時間あたりの発熱量≒消費電力)でしたが、第12世代Intel Coreでは16コアでTDP125Wを実現しています。単にコア数増加だけでなく、「演算器数増加」「命令発行ポート数増加」「内蔵グラフィック性能向上」「キャッシュサイズ増加」といったマイクロアーキテクチャの改良でトランジスタ数が大幅に増大していながらも、第11世代と同じTDP値に抑えているのはIntel 7半導体製造プロセスを採用した恩恵です。

Core i9 12900KとRyzen 9 5950Xの比較

第11世代Intel Core相手にも勝てなかったRyzen 5950Xでは全くお話にならないレベルでRyzenを引き離しています。

Ryzen 9 5950Xの強みだったWorkstationのようなスレッドレベル並列性が高い用途でもCore i9 12900Kの勝利です。特に強力なのがE-Coreであり、E-Coreは同時マルチスレッディングが無効なため1コアあたり1スレッドのみの実行かつ3.9GHzまでのクロック周波数にも関わらず、1コアあたり2スレッドを処理する第4世代Ryzen 9 5950Xを上回るマルチスレッド性能を有しています。

Intel Core i9 12900Kの価格

Core i7 12700Kと比較すると約+2万円の価格帯になります。

Core i9 12900KF

メーカー・モデル名Intel Core i9 12900KF
コア数16コア24スレッド(P-Core:8コア16スレッド + E-Core:8コア8スレッド)
動作周波数(P-Core)3.2GHz~5.2GHz
動作周波数(E-Core)2.4GHz~3.9GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2021年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W~241W
L1キャッシュ1.4MB (640KB/12~8way + 768KB/8way)
L2キャッシュ14MB (10MB/10way + 4MB/16way)
L3キャッシュ30MB (24MB/12way + 6MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)117

2021年11月発売。このCore i9 12900KFは、Core i9 12900Kから内蔵グラフィクスを無効化した版のCPUです。Core i9 12900Kと比較すると、殆どの人は内蔵グラフィクスを使用できるCore i9 12900Kを購入します。その分だけCore i9 12900KFの流通量が多いため、BTOパソコン企業ではこのCore i9 12900KFを使ったモデルを提供していることが多いです。CPU単体の価格もCore i9 12900KFの方がCore i9 12900Kよりも安いこともあり、さらにはCore i9 12900KFレベルのCPUを搭載するBTOパソコンはゲーム用を謳っており高性能なグラフィックボードを搭載していることが多いため、あえて内蔵グラフィクス非搭載のCore i9 12900KFを採用する傾向にあります。しかし汎用コアの性能だけみればCore i9 12900Kの方が、Core i9 12900KFよりも若干高くなっています。消費電力の割にクロックの上がりやすい良質なチップをCore i9 12900Kに割り当てているフシがあります。

Intel Core i9 12900KFの価格

Core i9 12900KFは必ずしもCore i9 12900Kより安いとは限りません。実際にCore i9 12900KFの方が高額になっていることが多々あるため注意です。

Intel Core i9 12900KF搭載デスクトップパソコン

Core i9 12900KFを搭載している割には安いPCです。グラボのグレードを下げることで安さを実現している一例です。

FRONTIER
280,200円(税込)(2022/03/30時点)
【カスタマイズ構成】
CPU: Intel Core i9 12900KF
グラフィクス: NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB 【他:GeForce RTX 3060 12GB, GeForce RTX 3070 Ti 8GB, GeForce RTX 3080 10GB, GeForce RTX 3090 24GB】

4位: Ryzen 9 7950X

メーカー・モデル名AMD Ryzen 9 7950X
コア数16コア32スレッド
基本動作周波数4.5GHz
最大動作周波数5.7GHz
発売日2022年9月
セキュアブート非対応
AMD Pro(AMD版vPro)非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)170W
L1キャッシュ1MB
L2キャッシュ16MB
L3キャッシュ64MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-5200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅83.2GB毎秒
コードネームRaphael (AMD Ryzen 7000シリーズ)
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)AMD Radeon Graphics (RDNA 2)
iGPU最大画面数3
iGPU基本周波数400 MHz
iGPU最大周波数2,200 MHz
iGPU CU数2基
iGPU単精度コア数128個
iGPU単精度性能0.5632 FLOPS
ソケットSocket AM5
アーキテクチャZen 4
プロセスルールTSMC 5N (5nm)
SIMD拡張命令Intel AVX-512, SSE4.2
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載
Userbenchmark(Effective)116

2022年9月に発売されたRyzen7000シリーズの中でフラッグシップモデルとして位置づけられるのがこのRyzen 9 7950Xです。しかし同時期に発売された第13世代Intel Core(Raptor Lake)を超えるどころかCore i9 12900Kを下回る結果です。

CPUベンチマーク名 AMD Ryzen 9 7950Xのベンチマーク性能評価スコア値(グラフ長は各ベンチごとの母数を元にノーマライズ)
Userbenchmark(実効) 116
Userbenchmark(Normal) 238
Userbenchmark(Heavy) 1,188
Userbenchmark(Server) 3,741
CrossMark 2,373
Cinebench R23(Single) 2,073
Cinebench R23(Multi) 37,864
PassMark CPU(Single) 4,336
PassMark CPU(Multi) 64,229

特に注目すべきなのはRyzenが得意とするCinebenchR23のシングルスレッドスコアで第12世代Intel Core i9 12900Kに負けてる結果が出ていることです。Ryzenで良い結果が出やすいPassmarkのシングルスレッドスコアでもCore i9 12900KSに負けています。今回のRyzen 9 7950Xはマルチスレッド性能が大幅に向上しており、マルチスレッド性能はCore i9 12900KSを大幅に上回りますが、Core i9 13900K相手になるとマルチスレッド性能は互角になります。つまりsingle threadとmulti thread総合でみるとRyzen 9 7950Xの敗北と見ることができます。

このようなRyzen敗北の結果になったのはZen4マイクロアーキテクチャが劣っているためです。Zen3まで開発を担当したジム・ケラー氏はZen4に関わっておらず、分岐予測精度の向上とL2キャッシュ増量でお茶を濁してもIPCは殆ど向上しませんでした。よってZen4世代Ryzenのシングルコア性能の向上は殆どクロック頼みであり、それはAMDの技術ではなくTSMCの技術によるものです。今回おまけ要素として内蔵グラフィクス搭載になりましたが、単精度Flops値はCore i9 12900K(Intel UHD Graphics)の半分程度しかありません。Ryzen 9 7950Xは発売間もなくして既に失敗作の烙印を押されている状況です。

Ryzen 9 7950XはRyzen 9 7900Xと比較して大きな優位性があり、それは全コア同時周波数の高さです。Ryzen 9 5950Xは全コア同時周波数が低く、全コア稼働させると1コアあたりのクロックが下がってしまいスケーラブルに性能が向上しませんでしたが、Ryzen 9 7950Xでは全コアが高い周波数で稼働するようになっておりマルチスレッド性能が格段に高くなっています。

5位: Core i7 12700K

メーカー・モデル名Intel Core i7 12700K
コア数12コア20スレッド(P-Core:8コア16スレッド + E-Core:4コア4スレッド)
動作周波数(P-Core)3.6GHz~5.0GHz
動作周波数(E-Core)2.7GHz~3.8GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2021年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W~190W
L1キャッシュ1MB (640KB/12~8way + 384KB/8way)
L2キャッシュ12MB (P:10MB/10way + E:2MB/16way)
L3キャッシュ25MB (P:24MB/12way + E:1MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 770
iGPU最大画面数4
iGPU基本周波数300MHz
iGPU最大周波数1,500MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.768 TFLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)114

2021年11月発売。高性能なP-Core×8コアと、低消費電力なE-Core×4コアの合計12コアプロセッサです。Core i9 12900Kとどちらが良いかどうかという論点では、予算に問題がないのならCore i9 12900Kが全面的に優れています。理由を以下説明します。

第11世代Intel Core(Rocket Lake)までは、多コアなCPUよりもコア数を絞ったCPUの方がシングルスレッド性能が高いことがありました。当然AMD Ryzenも同様で、1コアあたりの性能では16コアのRyzen 9よりも6コアのRyzen 5の方が高いのが当然でした。このように「同質系の対称型プロセッサではコア数が増えれば増えるほどシングルスレッド性能では不利」という性質があります。

しかし今回の第12世代Intel Core(Alder Lake)では、コア数が多いCore i9 12900Kの方がシングルスレッド性能でも上であり、「コア数が増えるほどシングルスレッド性能では不利」という性質が妥当しません。このようになった理由は、第12世代Intel Core(Alder Lake)では非対称型プロセッサが採用されたためです。つまり、低負荷なバックグラウンドタスクを低消費電力なE-Coreに任せることで、高性能なP-Coreが高負荷処理(ゲーム等)に専念できるようになりました。CPUの各コアではOSのタスクスケジューラによって頻繁にスレッドの切り替え(内部割込みによるもの)が実施されており、ゲーム等のリアルタイム性が要求される重い処理が、他のバックグラウンドタスクによって邪魔(割込み)されないことが重要です。E-CoreはCore i9 12900Kが8コア、Core i7 12700KのE-Coreが4コアであるため、バックグラウンドタスクを処理する能力がCore i9 12900Kの方が高く、それが結果的に8つのP-Coreが邪魔されず、Core i9 12900Kの方がシングルスレッド性能を高くできる要因になっています。

よって予算さえ許すならCore i9 12900Kの方がおすすめです。単純にCore i7 12700KはCore i9 12900Kの廉価版と捉えることができます。P-CoreのL3キャッシュサイズはCore i9 12900Kと同じなのですが、E-Coreの(1コアあたり)L3キャッシュ容量がCore i9 12900Kと比べて1/3まで削減されているため、データアクセスの時間的局所性と空間的局所性を有するアプリケーションを実行する場合はCore i9 12900Kが大幅に有利です。

Core i7 12700KF

メーカー・モデル名Intel Core i7 12700KF
コア数12コア20スレッド(P-Core:8コア16スレッド + E-Core:4コア4スレッド)
動作周波数(P-Core)3.6GHz~5.0GHz
動作周波数(E-Core)2.7GHz~3.8GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2021年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W~190W
L1キャッシュ1MB (640KB/12~8way + 384KB/8way)
L2キャッシュ12MB (P:10MB/10way + E:2MB/16way)
L3キャッシュ25MB (P:24MB/12way + E:1MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)113

Core i7 12700Kに搭載されている内蔵グラフィクスの機能を無効化したのがこのCore i7 12700KFです。内蔵グラフィクスの機能が無効化されているということはグラボ必須ということを意味しますが、グラボを使うからといってCore i7 12700KFをCore i7 12700Kよりも優先的に選ぶ必要はありません。

Core i7 12700KFはCore i7 12700Kよりもクロックが上がりにくいチップを使っているため、同じ条件下で使用すればCore i7 12700Kの方が若干高性能です。

PCMark10等の一部ベンチマークではこちらのCore i7 12700KFの方が高いスコアが出ていますが、全体的にみれば軒並みCore i7 12700Kよりもスコアが低くなっています。Core i7 12700KFの方が低価格で売っていたり入手しやすい場合は尚更Core i7 12700KFの採用を検討するのがいいでしょう。

6位: Core i9 12900

メーカー・モデル名Intel Core i9 12900
コア数16コア24スレッド(P-Core:8コア16スレッド + E-Core:8コア8スレッド)
動作周波数(P-Core)2.4GHz~5.1GHz
動作周波数(E-Core)1.8GHz~3.8GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2022年1月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W~202W
L1キャッシュ1.4MB (P:640KB + E:768KB)
L2キャッシュ14MB (P:10MB + E:4MB)
L3キャッシュ30MB (P:24MB + E:6MB)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 770
iGPU最大画面数4
iGPU基本周波数300MHz
iGPU最大周波数1,550MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.7936 TFLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)113

Core i9 12900は第12世代Intel Core(Alder Lake-S)のCore i9 12900Kの汎用コアクロックを引き下げただけのCPUです。汎用コアのクロック以外のスペックはCore i9 12900Kと全く同じです(内蔵グラフィックスのクロックも同じ)。つまりCore i9 12900Kよりも低消費電力化を図っています。しかし低消費電力と言ってもブーストが働くと200Wを超える消費電力(≒単位時間あたりの発熱量)となるため、Core i7 12700Kよりも総じて高性能になっています。

Intel Core i9 12900無印の価格

Core i9 12900の価格はCore i7 12700Kよりも高額になっています。クロックは低くてもコア数が多いため歩留まりが低いのが要因です。

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7位: Core i5 12600K

メーカー・モデル名Intel Core i5 12600K
コア数10コア16スレッド(P-Core:6コア12スレッド + E-Core:4コア4スレッド)
動作周波数(P-Core)3.7GHz~4.9GHz
動作周波数(E-Core)2.8GHz~3.6GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2021年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W~150W
L1キャッシュ1MB (480KB/12~8way + 384KB/8way)
L2キャッシュ9.5MB (P:7.5MB/10way + E:2MB/16way)
L3キャッシュ20MB (P:18MB/12way + E:2MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 770
iGPU最大画面数4
iGPU基本周波数300MHz
iGPU最大周波数1,450MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.7424 TFLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)109

Core i5 12600Kは高消費電力なP-CoreがCore i7 12700Kと比較し2コア減っています。その代わり低価格を実現していますが、スペック上Core i7 12700Kより優れている側面があります。それはE-CoreのL3キャッシュがCore i7 12700Kよりも大容量になっていることです。

Core i7 12700KもCore i5 12600KもE-Coreは4コアですがL3キャッシュの構成が異なっており、Core i5 12600Kの1コアあたりのL3キャッシュはCore i7 12700Kの2倍もあります。つまりCore i5 12600KはE-Coreの性能を引き上げることを重視しており、P-Coreのコア数が2コア減っている代わりにE-Coreのキャッシュ構成はCore i7 12700Kよりも強化されています。ベンチマーク結果ではP-Coreが2コア減っているだけあってマルチスレッド性能がCore i7 12700Kよりも大幅に低くなっています。

動作クロック面では完全にCore i7 12700Kの方が上でコア数も多くなっています。そのためCore i5 12600KはCore i7 12700Kよりも、いずれのベンチマークにおいてもスコアが低くなっています。

Core i5 12600KF

メーカー・モデル名Intel Core i5 12600KF
コア数10コア16スレッド(P-Core:6コア12スレッド + E-Core:4コア4スレッド)
動作周波数(P-Core)3.7GHz~4.9GHz
動作周波数(E-Core)2.8GHz~3.6GHz
コードネームAlder Lake-S (第12世代Intel)
発売日2021年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効(P) + 無効(E)
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W~150W
L1キャッシュ1MB (480KB/12~8way + 384KB/8way)
L2キャッシュ9.5MB (P:7.5MB/10way + E:2MB/16way)
L3キャッシュ20MB (P:18MB/12way + E:2MB/12way)
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR5-4800 / DDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅76.8GB毎秒
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1700
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャGolden Cove + Gracemont
プロセスルールIntel 7
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-VNNI (Intel Deep Learning Boost)
Userbenchmark(Effective)109

Core i5 12600KFはCore i5 12600Kの内蔵グラフィクスを無効化しただけのCPUです。どうしても内蔵グラフィクス搭載版は品薄になりやすいため、BTOパソコンではこのようなKFタイプのCPUが採用されていることが多いです。Core i5 12600Kが普通に買えるならそちらの方が絶対におすすめです。Core i5 12600KFのような”F”付きモデルは単にCPUの供給不足を補うために設定されてるモデルだと認識するのが正しいです。

8位: Core i5 12600

Core i5 12600は2022年1月に発売されたCPUで、第12世代シリーズに属します。Core i5 12600Kは10コアプロセッサですが、このCore i5 12600はE-Coreが全て無効化されておりP-Core×6コアのみの合計6コアプロセッサになっていることに注意が必要です。単純にCore i5 12600Kのクロックを引き下げただけの違いではなく、コア数も変更になっています。

Intel Core i5 12600とAMD Ryzen 7 5800X3Dのベンチマーク性能評価比較

Core i5 12600よりも後の2022年4月に発売されたRyzen 7 5800X3Dと比較してみます。コア数は8コアなのでカタログスペック上はRyzen 7 5800X3Dにとって有利な比較条件になっています。

結果は8コアのRyzen 7 5800X3Dに対し、Core i5 12600が+3%差で上回っています。特にRyzen 7 5800X3Dは発売時に「ゲームは世界最速」を謳っていましたがゲーミング性能ではCore i5 12600の方が+3ポイント差で勝っています。Ryzen 7 5800X3Dお得意であるはずのゲーム用途でもCore i5 12600の勝利です。

9位: Core i9 11900K

メーカー・モデル名Core i9-11900K (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.5 GHz
最大動作周波数5.3 GHz
全コア同時最大周波数4.8 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。第11世代Intel Core(Rocket Lake)の各プロセッサの中で、全コア同時最大周波数5.1GHzを実現したフラッグシップモデルです。第11世代Intel Core(Rocket Lake)では、これまで2015年から使われていたSkylakeマイクロアーキテクチャが抜本的に刷新され、新規にCypress Cove(Willow Cove)マイクロアーキテクチャが採用されています。

Core i9 11900Kの特徴はAdaptiveBoostが有効化されていることです。オーバークロックではなく定格内(保証範囲内)動作で自動的に全コア同時5.1GHzまで上昇します。1~2コアだけなら5.3GHzまで自動的に上昇します。

同じ8コアのCore i7 11700Kの場合全コア同時最大周波数は4.7GHzで、1~2コアでは5.0GHzまでの上昇です。Core i9 11900KはCore i7 11700Kと比較して全コアでも単コアでもクロックが大幅に高いことがわかります。すべてのコアに同時に負荷がかかった際の性能を重視する場合はCore i7 11700KよりもCore i9 11900Kが最適です。

多くの人が比較したがる第4世代Ryzenのフラッグシップモデル、Ryzen 9 5950Xとのベンチマーク比較は以下の通りです。

Ryzen 9 5950Xは16コアもあるにも関わらず、8コアのCore i9 11900Kが+9%の性能差でRyzen 9 5950Xに勝利しています。しかも実際はCore i9 11900Kを持ち出すまでもなく、Core i5でもRyzen 9 5950Xに勝ててしまいます。

このCore i9 11900Kはゲーマーからの支持が高いです。特に2021年8月からTwitch著名配信者のStylishnoob氏がCore i9 11900K+GeForce RTX3090搭載PCを使い始めたことは有名です。彼が以前所属していたDeToNatorはIntelと昵懇だったため、彼がDeToNatorを脱退したことで「Intelと手を切りAMD Ryzenを搭載したPCに切り替えてRyzenの広告塔としての役割を果たしてくれる」という”願望”がAMDユーザの間にありましたが結局彼は再度Intel Coreを採用し、グラボもRadeonを使わずGeForceを選んだことで、ゲーマーはIntel Core+NVIDIA GeForceを好むという事実を再認識させました。

Core i9 11900Kの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

Core i9 11900KF

メーカー・モデル名Core i9-11900KF (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.5 GHz
最大動作周波数5.3 GHz
全コア同時最大周波数4.8 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i9 11900Kから内蔵グラフィクスを無効化し、vProとIntel Trusted Execution Technology(TXT)も無効化したCPUです。法人等の業務用としては向きませんが、グラボを用意する前提のゲーム用としては適しているCPUです。当然ながらAdaptive BoostもThermal Velocity Boost(TVB)も有効化されていて、オーバークロックせずに全コア同時5.1GHz動作が可能です。

10位: Core i7 11700K

メーカー・モデル名Core i7-11700K (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.6 GHz
最大動作周波数5.0 GHz
全コア同時最大周波数4.6 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。第11世代Intel Core(Rocket Lake)プロセッサの8コアモデルです。8コアは他にCore i9 11900Kが存在しますが、全コア同時最大周波数が大きく異なります。Core i9 11900KではAdaptiveBoostが有効化されているため全てのコアが同時にTurboBoost2.0上限の5.1GHzまで到達しますが、Core i7 11700KではAdaptive Boostが無効化されているためTurboBoost2.0全コア動作時の4.7GHz留まりです。さらに、Core i7 11700KではThermal Velocity Boostも無効化されているため、1~2コアの最大クロックはTurboBoost3.0の5.0GHzが上限になります。

第4世代Ryzenで最高峰のCPU、16コアのRyzen 9 5950XとCore i7 11700Kを比較してみます。

このように8コアのCore i7 11700Kが、16コアのRyzen 9 5950Xに性能差7%で勝利してしまいます。Ryzen 9 5950Xはコア数を増やしすぎたため1コアあたりの性能が下がり、その結果8コアかつ1コアあたりの性能が高いCore i7 11700Kに対し負けてしまっています。

Core i7 11700Kの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

Core i7 11700KF

メーカー・モデル名Core i7-11700KF (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.6 GHz
最大動作周波数5.0 GHz
全コア同時最大周波数4.6 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i7 11700Kでは有効化されていた内蔵グラフィクスを無効化したCPUです。vProやIntel TXTも無効化されています。vProもIntel TXTも法人向けで多用される機能なので、個人のゲーム用途には最適なCPUです。Thermal Velocity Boostが無効化されていて、TurboBoost3.0が有効化されている点もCore i7 11700Kと同じです。

11位: Ryzen 7 5800X3D

Ryzen 7 5800X3Dは2022年4月に発売されたCPUです。AMD 3D V-Cacheテクノロジを採用した初のAMDプロセッサでしたが、キャッシュレイテンシが大きかったり3Dキャッシュと既存キャッシュとの接続上の問題でクロックの引き上げに制約がかる等問題の多いCPUです。以下のベンチマーク結果の通り、2022年発売のCPUにしては性能が芳しくありません。

AMD Ryzen 7 5800X3DとIntel Core i5 12600のベンチマーク性能評価比較

Ryzen 7 5800X3DはTDP105Wの高消費電力タイプですが、Ryzen 7 5800X3Dとほぼ同時期に発売された第12世代Intel Core(Tiger Lake)のTDP65Wプロセッサと比較してみます。

Core i5 12600の方が低消費電力にも関わらず、Ryzen 7 5800X3Dが負けてしまっている結果です。しかもRyzen 7 5800X3Dは「ゲーム性能なら世界最速」を謳ってリリースされましたが、肝心のゲーム用途でもCore i5 12600に負けてしまっている有様です。

AMD Ryzen 7 5800X3D BOX単品の価格

日本のAmazonでは品薄が続いてますがその他の小売店には比較的在庫があります。Ryzen 7 5800X3Dがさほど売れてない理由は同じ価格で同時期に発売された第12世代Intel Core(Alder Lake)の方が高い性能のCPUが手に入るためです。

AMD Ryzen 7 5800X3D搭載のデスクトップパソコン

Ryzen 7 5800X3Dは元々ゲーム用途を謳ってリリースされたのでゲーミングPCとして組み込まれることが多いです。内蔵グラフィックス非搭載なためグラボが必須でありゲーミングPCとして売るしかない側面もあります。以下のパソコンは「Alienware Aurora R14 AMD Ryzen7 5800X3D」です。

12位: Core i9 11900

メーカー・モデル名Core i9-11900 (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数2.5 GHz
最大動作周波数5.2 GHz
全コア同時最大周波数4.7 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i9 11900Kの動作クロックを引き下げた上で、Adaptive Boostを無効化したCPUです。キャッシュサイズ等はCore i9 11900Kと全く同じです。Adaptive Boostが無効化されているため全コア同時に5.0GHzは達成できませんが、Thermal Velocity Boost(TVB)は有効化されているため全コア同時に4.7GHz動作が可能で、1~2コアだけなら5.2GHzまでクロックが上昇します。

このCore i9 11900は第4世代Ryzen5000シリーズの中では最高峰のRyzen 9 5950Xに余裕で勝ってしまう性能です。

+5%もRyzen 9 5950Xに対してCore i9 11900が勝っています。コア数で2倍のRyzen 9 5950XにもCore i9 11900が勝ってしまうのはコア数の多さが性能向上に直結しない実例として特筆すべきところです。

◆取寄せ!Corei9-11900 BOX 2.5GHz BX8070811900
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Core i9 11900F

メーカー・モデル名Core i9-11900F (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数2.5 GHz
最大動作周波数5.2 GHz
全コア同時最大周波数4.7 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i9 11900では有効化されている内蔵グラフィクス(Intel UHD Graphics 750)がCore i9 11900Fでは無効化されています。他にはvProも無効化されています。その他のスペックは全く同じです。Thermal Velocity Boost(TVB)は当然有効化されているため全コア同時に4.7GHzまでクロックが自動的に上がります。グラボが必須であることと、法人向けで重宝される業務用有用な機能が無効化されている点だけ注意すれば良いCPUです。

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13位: Core i5 11600K

メーカー・モデル名Core i5-11600K (第11世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数3.9 GHz
最大動作周波数4.9 GHz
全コア同時最大周波数4.6 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ480KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。第11世代Intel Core(Rocket Lake)プロセッサの6コアモデルです。Core i7 11700Kで有効化されているTurboBoost3.0はCore i5 11600Kでは無効化されています。そのためCore i5 11600KではTurbo Boost2.0の1~2コアクロック4.9GHzが最大クロックです。

このCore i5 11600Kは第4世代RyzenのフラッグシップCPU、16コアRyzen 9 5950Xを超える性能です。

このように+4%の性能差でCore i5 11600KがRyzen 9 5950Xを上回っています。コア数が多くても性能が高いとは限らないというのはコンピュータ・アーキテクチャ分野で講学上よく知られた事実ですが、それが綺麗に当てはまっている実例です。

Core i5 11600Kの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

Core i5 11600KF

メーカー・モデル名Core i5-11600KF (第11世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数3.9 GHz
最大動作周波数4.9 GHz
全コア同時最大周波数4.6 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ480KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i5 11600KFは内蔵グラフィクスが無効化されているCPUです。業務用で使われることの多いvProとIntel Trusted Execution Technology機能も無効化されています。他はCore i5 11600Kと全く同じスペックです。グラボを別途用意することが当然のようになっているゲーム用途を想定してラインナップされているCPUです。

14位: Core i5 11600

メーカー・モデル名Core i5-11600 (第11世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数2.8 GHz
最大動作周波数4.8 GHz
全コア同時最大周波数4.3 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ480KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i5 11600はCore i5 11600Kの動作クロックを引き下げただけのCPUです。キャッシュサイズはCore i5 11600Kと同じで、TurboBoost2.0が有効化されている点も同じです。単純にCore i5 11600Kの低消費電力版と見ることができます。これよりもさらにクロックを引き下げたTDP35W版としてCore i5 11600Tが存在します。

このCore i5 11600は、第4世代Ryzenプロセッサ(Vermeer)の中で最高峰と位置付けられているRyzen 9 5950Xに勝つ性能です。

+3%の性能差でCore 11600がRyzen 9 5950Xに対し勝利しています。Ryzen 9 5950Xはコア数を増やしすぎた結果逆に全体的な性能が下がってしまい、コア数が少ないCPU(Core i5 11600)に負けた実例の一つです。

15位: Core i5 11500

メーカー・モデル名Core i5-11500 (第11世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数2.7 GHz
最大動作周波数4.6 GHz
全コア同時最大周波数4.2 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ480KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i5 11500はCore i5 11600の動作クロックを引き下げただけのCPUです。その他のスペックは全てにおいて全く同じです。キャッシュサイズはCore i5 11600と同じで、TurboBoost2.0が有効化されている点も同じです。

このCore i5 11500は、第11世代Intel Coreシリーズを上位と下位とで分ける際の「国境線」に該当します。(Core i5 11500を含めた)Core i5 11500以上のモデルでは末尾文字(suffix)が”F”でない限りはvProとIntel Trusted Execution Technologyが有効化されています。つまり法人等でPCを大量調達してWindowsUpdateを一元管理したい場合はCore i5 11500以上のCPUが必要になります。一方で、Core i5 11500より下のCore i5 11400以下のCPUになると末尾文字が”F”でなくてもvProとIntel Trusted Execution Technologyが無効化されています。また、Core i5 11400以下になると内蔵グラフィクスがIntel UHD Graphics 730となり、Core i5 11500以上のCPUと比較して内蔵グラフィクスの性能が下がります。Core i5 11400以下のIntel Coreはいわゆる法人向け用途には向かないCPUです。

第4世代Ryzenとの比較では、Core i5 11500の4グレードも上のRyzen 9 5950XとRyzen 9 5900X相手にも勝利する性能です。当然ながら同じ6コアのRyzen 5 5600Xにも圧勝しています。ここではあえて、第4世代Ryzenで最高峰とされるRyzen 9 5950Xと比較してみます。下位のRyzen 5 5600Xと比較するよりも面白いためです。

第4世代Ryzenでフラッグシップモデルとされる16コアのRyzen 9 5950Xに対して、たった6コアのCore i5 11500が勝ってしまっています。しかも第4世代Ryzen 9 5950Xには内蔵グラフィクスが搭載されておらず、vProに相当するセキュリティ機能も搭載されていないので、性能面でもその他の情報セキュリティ面でもCore i5 11500の完勝です。

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16位: Core i9 10900K

メーカー・モデル名Core i9-10900K (第10世代Intel)
コア数10コア20スレッド
基本動作周波数3.7GHz
最大動作周波数5.3GHz
全コア同時最大周波数4.9GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ2.5MB
L3キャッシュ20MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年5月20日発売。Intel第10世代Comet Lake-Sプロセッサの中ではフラッグシップモデルです。2015年から5世代に渡り長く続いたSkylakeマイクロアーキテクチャを採用するデスクトップ向けプロセッサの中で最終世代のプロセッサになります。理由は、次のRocket LakeプロセッサからはCypress Cove(Willow Cove)マイクロアーキテクチャを採用することが既に確定しているためです。

基本的にはこのCore i9 10900Kは、Core i9 9900Kの8コアを2つ増やして10コアに上で、クロック周波数をさらに引き上げたプロセッサです。

Core i9 10900Kは10コア20スレッドで動作クロックは3.7GHz~5.3GHzです。前世代のCore i9 9900Kの3.6GHz~5.0GHzと比較すると、Core i9 10900Kではベースクロックもブーストクロックも共に上昇しています。ただし、全コア同時に5.3GHzになるのではありません。消費電力(単位時間あたりの発熱量)に余裕がある場合に一部のコアのみが5.3GHzに到達します。全コア同時では4.9GHzまで上昇します。

その一方で、第3世代Ryzen 9 3950X,Ryzen 7 3700Xでは全コア同時で3.9GHzまでしかクロックが上がらず、Ryzen 9 3900X(12コア),Ryzen 7 3800X(8コア)であっても全コア同時で4.1GHzまでしかクロックが上昇しません。そのため10コアで全コア同時に4.9GHzまでクロックが上昇するCore i9 10900Kはマルチスレッド性能も高いです。

Core i9 10900Kは1コアあたりの性能が高いためExcel等の事務仕事のみならず、ゲーム用途にも最適なCPUです。元プロゲーマーで現在ゲーム配信者(ストリーマー)として著名なShaka氏はドスパラの「GALLERIA UA9C-R80T(Core i9 10900K搭載)」を入手し使用開始したことを2020年8月20日に報告しています。

Core i9 10900Kは2019年7月発売の第3世代Ryzen 9 3950Xに圧勝しています。

前世代のCore i9 9900KでもRyzen 9 3950Xを上回る性能だったので当然の結果です。

Core i9 10900Kの詳細レビューはこちらに掲載しています。

Core i9 10900KF

メーカー・モデル名Core i9-10900KF (第10世代Intel)
コア数10コア20スレッド
基本動作周波数3.7GHz
最大動作周波数5.3GHz
全コア同時最大周波数4.9GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ2.5MB
L3キャッシュ20MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

Core i9 10900KFはCore i9 10900Kから内蔵グラフィックス機能を無効化したものです。動作クロックは3.7GHz~5.3GHzでありCore i9 10900Kと全く同じです。

グラフィックボードを別途用意する用途(例えばゲーム)を前提としたり、明示的に手動で定格外オーバークロックするのなら、このCore i9 10900KFがCore i9 10900Kよりもおすすめです。

17位: Core i9 9900KS

型番Core i9-9900KS (第9世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数4.0GHz
最大動作周波数5.0GHz
全コア同時最大周波数5.0GHz
発売日2019年10月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)127W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2666
メモリチャネル2
メモリ帯域幅41.6GB毎秒
コードネームCoffee Lake-S R
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットLGA 1151
アーキテクチャCoffee Lake Refresh
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2019年5月に発表された第9世代Intel Core Coffee Lake Refreshのデスクトップ向けプロセッサです。マイクロアーキテクチャはCore i9 9900Kと全く同じなので8コア16スレッド。共有キャッシュサイズも同じです。

改善されたのは動作クロックで、Core i9 9900KSのベースクロックは4.0GHzもあります。2018年に発売された9900Kが3.6GHzなのでベースクロックだけでも+11%向上しています。

ベースクロックで4.0GHzの大台に載ったのは通常版だと2017年1月発売のCore i7 7700K以来です。特別版も含めれば2018年のCore i7 8086K以来です。

2015年発売のCore i7 6700Kはベースクロック4.0GHzで、2017年1月発売のCore i7 7700Kが4.2GHz、2017年11月発売のCore i7 8700Kが3.7GHzで、この8700Kで4.0GHzの大台を割ってしまいました。

8700Kの動作クロックが下がってしまったのはコア数がそれまでの4コアから6コアに増えたからです。そして2018年発売のCore i9 9900K、Core i7 9700Kは+2コアで8コアになったため、ベースクロックが3.6GHzとなりさらに0.1GHz下がりました。

今回の9900KSでベースクロックが4.0GHzの大台に乗ったことは、FPSゲームで高いフレームレートを求めているゲーマーには朗報になります。ゲームではコア数の多さよりも高い動作クロックが必要だからです。

もう一つ9900KSで改善された点があり、それは8コア全てを定格動作で同時に5.0GHzまで自動的にクロックが上昇するようになりました。定格外で保証外のオーバークロックをせずに、定格内の保証範囲内の動作で全8コアが同時に5.0GHzになります。2018年発売の9900Kでは8コアのうち5.0GHzまでクロックが上昇するのは2コアまでに限られていました。全8コア同時だと4.7GHzが9900Kの限界でした。それが9900KSだと全8コア同時に5.0GHzまで自動的に保証範囲内で動作クロックを上げてくれます。

特にゲームと動画エンコードを同時に1台のPCで実行しているTwitchやYoutubeのストリーマーにとっては非常に恩恵が大きいです。配信をせずゲーム単独であっても、裏でゲーム以外のアプリケーションを起動してバッググラウンドタスクを動かしている場合は9900Kだと5.0GHzまで動作クロックが上がらない場合があります。9900KSだと裏で何を動かしていても5.0GHzまで動作クロックが上昇するので、ゲームのフレームレート性能を追求するユーザにとって9900Kよりも大きなメリットがあります。

このCore i9 9900KSは、2020年に発売されたCore i9 10700Kよりも高性能です。そういった意味ではもっと上位に持っていっても良いプロセッサです。

しかし、このCore i9 9900KSは”Limited Edition”に近い位置づけとして発売されたため流通量が限られています。Core i9 9900KSは数が多く出てメインストリームになることは無いプロセッサです。

18位: Ryzen 9 5900X

メーカー・モデル名AMD Ryzen 9 5900X
コア数12コア24スレッド
基本動作周波数3.7GHz
最大動作周波数4.8GHz
全コア同時最大周波数4.1GHz
発売日2020年11月
セキュアブート非対応
AMD Pro(AMD版vPro)非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)105W
L1キャッシュ768KB
L2キャッシュ6MB
L3キャッシュ64MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅47.68GB毎秒
コードネームVermeer (AMD Zen3世代Ryzen 5000)
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)非搭載
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU CU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットSocket AM4
アーキテクチャZen 3
プロセスルールTSMC7nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

Ryzen 9 5900Xは2020年11月発売の第4世代Ryzenの中でRyzen 9 5950Xに次ぐ位置づけとされていますが、実際はこの12コア製品の方がシングルスレッド性能とマルチスレッド性能のバランスに優れており、16コアのRyzen 9 5950Xよりも実効性能が高いです。

第4世代Ryzenで採用された2020年のZen3マイクロアーキテクチャはようやく2015年のIntel Skylakeマイクロアーキテクチャに追いつきつつあるものの、製造を担う台湾TSMC7nm半導体の「クロックが上がりにくい」特性と、世界的な半導体需要の逼迫という外部要因で第4世代Ryzenは辛酸を嘗めているCPUです。

2020年以降、半導体需要が高まりTSMCもサムスンも生産が追いつかず、世界的な半導体不足です。そんな中で、TSMCやサムスンは米国Qualcomm社(5G等の通信用半導体を設計)といった代わりの効かない企業に生産枠を割り当て、Intelプロセッサが存在し代わりの効くPC向けCPU分野ではAMDの優先度は低く後回しにされてしまい、第4世代RyzenではTSMCから生産枠を割り当ててもらえず出荷数が非常に限られたCPUになりました。

その上、クロックが上がりにくいTSMC7nmのままでさらに無理にクロックをあげようとした結果、ただでさえ第3世代Ryzenでも悪かった歩留まり(良品率)がさらに悪化し、製品が小売店に殆ど出回らない異常事態に陥っています。

第4世代Ryzenは「発表したけれども市場に出回らず」の状態であり、文書上(登記上)は存在してるが実体が無いペーパーカンパニーのようなCPUになっています。

歩留まりの悪化覚悟でさらにクロックを引き上げたといっても、単コアのブーストクロックが0.2GHz上がったのみで、それと引き換えにベースクロックはむしろ0.1GHz下がりました。ベースクロックを引き下げて余った発熱許容枠を、単コアのブーストクロック引き上げに割り当てただけだからです。第3世代RyzenからTSMC7nmの半導体の性能自体が変わってないため、何かを得るには何かを犠牲にしなければならない状態に陥っています。

Ryzen 9 5900XとIntel Core i9 12900Kの比較

16コア24スレッドのCore i9 12900Kと比較してみます。24スレッドCPU同士の比較になります。

デスクトップPCの事務作業用途でもゲーム用途でもCore i9 12900Kが圧倒的に高性能です。しかも従来Ryzenが強い分野だったWorkstationのようなスレッドレベル並列性が高い分野でもCore i9 12900Kが圧勝しています。

Ryzen 9 5900Xの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

19位: Core i7 11700

メーカー・モデル名Core i7-11700 (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数2.5 GHz
最大動作周波数4.9 GHz
全コア同時最大周波数4.4 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 750
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数32
iGPU単精度コア数256
iGPU単精度性能0.6656TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i7 11700はCore i7 11700Kのクロックを引き下げただけのCPUです。キャッシュサイズは当然同じで、TurboBoost3.0が有効化されている点もCore i7 11700Kと同じです。1~2コアだけなら最大4.9GHzまで自動的にクロックが上がるので、少数のコアの性能を重視する場合にはCore i7 11700の性能でも十分です。

Core i7 11700F

メーカー・モデル名Core i7-11700F (第11世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数2.5 GHz
最大動作周波数4.9 GHz
全コア同時最大周波数4.4 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i7 11700FはCore i7 11700では有効化されているIntel UHD Graphics 750を無効化したCPUです。その他のキャッシュサイズやクロックはCore i7 11700と全く同じです。ゲーム用途を想定してCPUを買う人はグラボを別途用意するのが通常なので、その場合にはこのCore i7 11700Fでも問題ありません。vProやIntel Trusted Execution Technologyが無効化されているのがCore i7 11700Fの特徴ですが、ゲーム用途の場合には殆ど問題になりません。法人等でPCを大量調達する場合にはCore i7 11700FよりもCore i7 11700を選択すべきです。

20位: Ryzen 9 5950X

メーカー・モデル名AMD Ryzen 9 5950X
コア数16コア32スレッド
基本動作周波数3.4GHz
最大動作周波数4.9GHz
全コア同時最大周波数3.7GHz
発売日2020年11月
セキュアブート非対応
AMD Pro(AMD版vPro)非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)105W
L1キャッシュ1MB
L2キャッシュ8MB
L3キャッシュ64MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅47.68GB毎秒
コードネームVermeer (AMD Zen3世代Ryzen 5000)
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)非搭載
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU CU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットSocket AM4
アーキテクチャZen 3
プロセスルールTSMC7nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年11月に発売された第4世代Ryzen 9 5950Xは、第3世代Ryzen 9 3950X(3.5GHz~4.7GHz)よりも全コア同時クロックが下がっており退化しています。Ryzen 9 5950Xの全コア同時最大クロックは3.7GHzであり、第3世代Ryzen 9 3950Xの全コア同時クロック3.9GHzよりも下がっています。

このクロックの低さについては米国メディアのAnandTechが実測で立証しています。AnandTechはRyzen 9 5950Xの全コア同時クロックがRyzen 9 3950Xよりも下がった原因についても言及しています。

Ryzen 9 5950Xで採用したZen3マイクロアーキテクチャでは1コアあたりの性能を向上させるために、FMA演算のサイクルを5サイクルから1サイクル短縮し4サイクルにしたり、Load,Store命令のスループットを向上させIPCを引き上げました。

しかし一方で、IPCの引き上げにより電力密度が向上し、単位体積あたりの発熱量が増加してしまいクロックを下げざるを得なくなったということです。

1コアあたりの性能を引き上げるには「IPCの引き上げ」と「クロックの引き上げ」2つの方法があり、その2つを同時に実施する方法もあります。第11世代Intel Coreではこの2つを同時に実施して性能向上を図っています。

しかし、Zen3マイクロアーキテクチャを採用した第4世代Ryzen 9 5950Xでは、IPC向上と引き換えにクロックを引き下げる羽目になりました。その原因としてAnandTechは「半導体の特性に問題がある」と指摘しています。これは第4世代RyzenがCPU製造に利用している台湾国TSMC社の7nmプロセスでは「クロックを高くするとリーク電流が急増し発熱量が増えてしまうためクロックを下げざるを得ない」特性を意味しています。

つまり第4世代Ryzen 9 5950Xでは、IPCの引き上げで電力密度と単位体積あたりの発熱量が急増してしまい、仕方なくクロックを引き下げて対応するしかなかったこということです。クロックを引き下げれば当然ながら1コアあたりの性能は低下します。せっかくIPCを引き上げてもクロックが下がってしまっては意味がありません。

Ryzen 9 5950XはRyzen 9 3950Xと比較してスペック表上の差はクロックくらいです。第4世代RyzenではRyzen長年の欠陥だった「キャッシュヒット率の低さ」を改善したものになるため、スペック上はその違いが出てきません。第3世代RyzenまではL3”共有”キャッシュが「共有」の文字とは裏腹に、全く共有されていないL3キャッシュでした。他のコアが所属するL3キャッシュにはデータが乗っているのに、別のコアがメモリアクセスをするとL3キャッシュヒットとはならずキャッシュミスとなり多大なレイテンシの「キャッシュミスペナルティ」が発生していたのが第3世代Ryzen以前です。

それが第4世代RyzenになってようやくL3キャッシュが「共有」キャッシュとなりました。コンピュータ・アーキテクチャ上当たり前のことがようやく実装されただけなので、改善というよりも「Ryzen積年の欠陥を解決した」というのが実情です。

Ryzen 9 5950XとIntel Core i9 12900Kの比較

同じ16コア同士のCore i9 12900Kと比較します。

コア数の多さが重要になるWorkstation用途でもCore i9 12900KがRyzen 9 5900に対し圧勝しています。

Ryzen 9 5950Xの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

AMD Ryzen 9 5950Xの価格

Ryzen 9 5950Xは委託生産で製造原価が高いため値下げができず、Core i9 12900Kよりも低性能なのにも関わらず割高です。

AMD Ryzen 9 5950X 100-1000059WOF
AMD
¥73,746(2024/01/15 15:14時点)

21位: Core i5 12400

2022年1月に発売された6コアの第12世代Intel Core(Alder Lake)プロセッサです。E-Coreが全て無効化されていてP-Core×6のみですが多くの人にとってはこのCore i5 12400の性能で十分なほど高性能です。

22位: Ryzen 7 5800X

メーカー・モデル名AMD Ryzen 7 5800X
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.8GHz
最大動作周波数4.7GHz
全コア同時最大周波数4.2GHz
発売日2020年11月
セキュアブート非対応
AMD Pro(AMD版vPro)非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)105W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ32MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅47.68GB毎秒
コードネームVermeer (AMD Zen3世代Ryzen 5000)
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)非搭載
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU CU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットSocket AM4
アーキテクチャZen 3
プロセスルールTSMC7nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

Ryzen 7 5800Xは2020年11月に発売された第4世代Ryzenの8コアモデルです。

このRyzen 7 5800Xに限らず第4世代Ryzenは非常に流通量が少なくなっています。これはTSMC7nmプロセスでは高クロックのチップを製造するには歩留まりが悪すぎて、正常に動作する合格品の数を確保できないためです。

また第4世代Ryzenでは2020年11月発売時にラインナップされたモデル数がたったの4モデルしかありません。これは2020年以降の半導体需要の逼迫で台湾TSMCはAMD以外のメーカーへの半導体製造で手一杯であり、AMD向けは後回しにされているためです。TSMCの生産枠をAMDが確保できなかったことから4モデルしかラインナップできず、その上、たった4モデルに絞ったにも関わらず歩留まりの悪さで極めて少ない流通量となっています。それならクロックを大幅に引き下げて歩留まりを良くする方法もありますが、クロックを引き下げるとIntel Coreにさらに大差をつけられてしまうため、歩留まりが悪い無理をしてでもクロックを引き上げざるを得ないAMDの都合によりこのような結果となっています。

Ryzen 7 5800Xの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

23位: Core i5 11400

メーカー・モデル名Core i5-11400 (第11世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数2.6 GHz
最大動作周波数4.4 GHz
全コア同時最大周波数4.2 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ480KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 730
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4992TFLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i5 11400はCore i5 11500の動作クロックを引き下げた上で、vProとIntel Trusted Execution Technologyを無効化したCPUです。vProが無効化されていても、Core i5 11400では内蔵グラフィクスは有効化されているのでグラボ無しでディスプレイ出力可能です。ただし、内蔵グラフィクスの性能はCore i5 11500よりも引き下げられています。Core i5 11500では単精度演算器256コア搭載のIntel UHD Graphics 750でしたが、Core i5 11400では単精度演算器192コアのIntel UHD Graphics 730になっています。Core i5 11500とCore i5 11400を境に内蔵グラフィクスの性能も引き下げられています。

その他のスペックは全てにおいてCore i5 11500と全く同じです。キャッシュサイズはCore i5 11500どころかさらに上位のCore i5 11600Kとも同じで、TurboBoost2.0が有効化されている点も同じです。

このCore i5 11400は、第11世代Intel Coreシリーズを上位と下位とで分ける際の「下位グループ」の先頭に属します。Core i5 11400以下のCPUになると末尾文字が”F”でなくてもvProとIntel Trusted Execution Technologyが無効化されています。もしvProが必要ならCore i5 11500以上を選ぶ必要があります。

このCore i5 11400は同じ6コアのRyzen 5 5600X相手に勝利する性能です。

Ryzen 5 5600Xは、Zen3マイクロアーキテクチャを採用した第4世代Ryzen5000シリーズ(Vermeer)の6コアプロセッサの中では最も高クロックな製品です。Core i5 11400は第11世代Intel Coreの6コアモデルの中では最も低クロックな製品にも関わらず、高クロックなRyzen 5 5600Xに勝利しています。

Core i5 11400の詳細レビューはこちらに掲載しています。

Core i5 11400F

メーカー・モデル名Core i5-11400F (第11世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数2.6 GHz
最大動作周波数4.4 GHz
全コア同時最大周波数4.2 GHz
発売日2021年3月
セキュアブート対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ480KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅50GB毎秒
コードネームRocket Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
ソケットLGA 1200
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0基
iGPU単精度性能0 FLOPS
アーキテクチャCypress Cove
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令AVX-512 VNNI

2021年3月発売。Core i5 11400FはCore i5 11400と全く同じ動作クロックであり、違いはCore i5 11400Fでは内蔵グラフィクス(Intel UHD Graphics 750)が無効化されている部分だけです。グラボ無しでディスプレイ出力ができないためグラボが必ず必要です。

その他のスペックは全てにおいてCore i5 11400と全く同じです。もし内蔵グラフィクスが必要ならCore i5 11400を選択をした方がいいですし、不要ならこのCore i5 11400Fでもいいでしょう。

性能に関してはCore i5 11400と同じくCore i5 11400FでもRyzen 5 5600Xを敗北させ、Ryzen 7 5800Xと互角の性能を持っています。

Core i5 11400Fよりもクロックが+1.1GHzも高いRyzen 5 5600Xが敗北しています。第11世代Intel Coreが発売された時点で最も低いグレードのCore i5 11400Fに対し、第4世代Ryzenの中では最高峰の6コアCPUであるRyzen 5 5600Xが敗北してしまったのはAMDにとって痛手です。

Core i5 11400Fの詳細レビューはこちらに掲載しています。

24位: Core i7 10700K

メーカー・モデル名Core i7-10700K (第10世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.8GHz
最大動作周波数5.1GHz
全コア同時最大周波数4.7GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年5月発売。第10世代Intel Coreプロセッサの代表格的なモデルです。デスクトップ向けプロセッサのフラッグシップモデルはCore i9 10900Kですが、大多数の一般的なユーザにとっては8コア16スレッドのCore i7 10700Kプロセッサでも十分です。

Core i7 10700Kは8コア16スレッドで、動作クロック周波数は3.8GHz~5.1GHz。先代の第9世代Intel Core i7 9700K(8コア8スレッド,3.6GHz~4.9GHz)、Core i9 9900K(8コア16スレッド3.6GHz~5.0GHz)よりもベースクロックもブーストクロックも高くなっています。

Core i7 10700Kは形式的にはCore i7 9700Kの後継ですが、実質的にはCore i9 9900Kの後継モデルです。

なぜなら、Core i7 10700Kは同時マルチスレッディング(ハイパースレッディング・テクノロジー)が有効化されているので8コア16スレッドのプロセッサですが、Core i7 9700Kは同時マルチスレッディングが無効化されていたので8コア8スレッドのプロセッサだったからです。

同一プロセスの半導体製造コストは年月の経過とともに下がっていくため、Core i9 9900Kよりもコストを抑える一方で、Core i9 9900Kよりもクロックを引き上げて高性能を実現したのがこのCore i7 10700Kになります。

2019年11月に発売されたRyzen 9 3950Xと比較してみます。

+11%もCore i7 10700KがRyzen 9 3950Xを上回る結果です。

Core i7 10700Kの詳細レビューはこちらに掲載しています。

Core i7 10700KF

メーカー・モデル名Core i7-10700KF (第10世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.8GHz
最大動作周波数5.1GHz
全コア同時最大周波数4.7GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年6月発売。このCore i7 10700KFはCore i7 10700Kの内蔵グラフィックス無効化版です。動作クロックは3.8GHz~5.1GHzで同スペック。定格外オーバークロックにこだわるのならCore i7 10700KよりもこのCore i7 10700KFがおすすめです。

25位: Core i9 10900

メーカー・モデル名Core i9-10900 (第10世代Intel)
コア数10コア20スレッド
基本動作周波数2.8GHz
最大動作周波数5.2GHz
全コア同時最大周波数4.6GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ2.5MB
L3キャッシュ20MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年5月発売。Core i9 10900は、Core i9 10900Kの動作クロックを引き下げる代わりに価格を低く抑えたプロセッサです。動作クロック以外の部分はCore i9 10900Kと全く同じであり、同時マルチスレッディング(ハイパースレッディング・テクノロジー)が有効化されてる点も、キャッシュサイズ等もCore i9 10900Kと同じです。

このCore i9 10900の動作クロックは2.8GHz~5.2GHzです。TDP65Wプロセッサにしては、最高クロックの5.2GHzは非常に高クロックです。

ただしTDP65Wとはいっても、定格動作でも一時的に消費電力が200W近くになることがあるので単位時間あたりの発熱量は膨大になります。このプロセッサの性能を最大限引き出したい場合は、TDP250W級以上でも十分冷やせる大型ヒートシンクのCPUクーラーを使うべきです。

Core i9 10900F

メーカー・モデル名Core i9-10900F (第10世代Intel)
コア数10コア20スレッド
基本動作周波数2.8GHz
最大動作周波数5.2GHz
全コア同時最大周波数4.6GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ640KB
L2キャッシュ2.5MB
L3キャッシュ20MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年6月発売。Core i9 10900Fは、Core i9 10900の内蔵グラフィックス(Intel UHD Graphics)を無効化したCPUです。動作クロックもCore i9 10900と全く同じであり、同時マルチスレッディング(ハイパースレッディング・テクノロジー)が有効化されてる点も、キャッシュサイズ等もCore i9 10900と同じです。

26位: Core i9 9900K

型番Core i9-9900K (第9世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数3.6GHz
最大動作周波数5.0GHz
全コア同時最大周波数4.7GHz
発売日2018年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)95W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2666
メモリチャネル2
メモリ帯域幅41.6GB毎秒
コードネームCoffee Lake-S R
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1151
アーキテクチャCoffee Lake Refresh
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2018年10月27日発売。第9世代Intel Coreプロセッサのフラッグシップモデルです。マイクロアーキテクチャ面ではCoffee Lakeを改良したCofee Lake Refreshであり抜本的な刷新ではありません。歩留まり率を向上させたことで8コアを高い動作周波数で稼働できるようにしたものです。

Core i9 9900Kは3.6GHz~5.0GHzの動作周波数です。Core i7 8700Kに比べると基本動作周波数が0.1GHz下がっていますが、マイクロアーキテクチャの改良により1コア単体での性能も向上しています。

オーバークロックをしない定格動作のTurboBoost機能では、アクティブコアが2コアまでなら最大5.0GHzで動作します。アクティブコアが4~5コアのときは最大4.8GHz、6~8コアのときは最大4.7GHzです。オーバークロックをすれば全8コアを5.0GHzで動作させることも可能です。PUBGのように1コアに大きな負担がかかるバトロワ系FPSではアクティブコアが少ないため5.0GHz動作可能です。1コアに大きな負担がかかるゲームでは9900Kは最適です。

Core i7 8700Kの後継はCore i7 9700Kになると思われがちですがCore i7 9700Kは8コア8スレッドでありハイパースレッディングが無効化された微妙なプロセッサになります。Core i7 8700Kの後継品は事実上このCore i9 9900Kです。

2017年に発売されたCore i9シリーズはCore-Xシリーズに該当しチップ上に内蔵グラフィクスをそもそも搭載していません(無効化ではなく最初からチップ上に回路が存在しない)。しかし2018年発売のCore i9 9900Kは内蔵グラフィクス(Intel UHD Graphics 630)が搭載されているため拡張グラボ無しでも4K@60fpsトリプルディスプレイ可能です。

L3共有キャッシュは16MBです。1コアあたり2MBになります。Core i7 8700KやCore i7 8086Kでは6コアで12MBのL3共有キャッシュだったため、1コアあたりのキャッシュサイズは変わっていません。全体的なキャッシュサイズはコア数が2つ増えたことにより増加しました。

このCore i9 9900Kの弱点は価格の高さです。Core i7 9700Kは8700Kの価格を踏襲しましたがCore i9 9900Kは1万円ほどさらに高額になりました。

対応マザーボードについてはZ370等の300シリーズマザーボードならBIOSアップデートで第9世代Core i9 9900Kに対応します。既に300シリーズマザーボードを保有している場合はわざわざZ390を新規購入する必要はありません。

Core i9 9900Kは2018年10月に発売されたCPUですが、2019年7月に発売された第3世代Ryzen 9 3950Xの性能を上回っています。

コア数16コアのRyzen 9 3950Xの性能を、8コアのCore i9 9900Kが上回っています。このような結果になった理由は、生産性の低い従業員16名と、生産性の高い従業員8名では、後者のほうが速くタスクを完了させる類推で説明することができます。

Core i9 9900Kの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

27位: Core i7 9700K

型番Core i7-9700K (第9世代Intel)
コア数8コア8スレッド
基本動作周波数3.6GHz
最大動作周波数4.9GHz
全コア同時最大周波数4.6GHz
発売日2018年11月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング無効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)95W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2666
メモリチャネル2
メモリ帯域幅41.6GB毎秒
コードネームCoffee Lake-S R
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1151
アーキテクチャCoffee Lake Refresh
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2018年10月27日発売。第9世代Coffee Lake Refreshプロセッサです。第8世代まではCore i7 8700Kのグレード7のプロセッサがデスクトップ向けCore-Sシリーズの中ではフラッグシップモデルでしたが、第9世代のCore i7 9700Kはハイパースレッディングが無効化されている微妙な仕上がりになっています。

Core i7 9700Kの動作周波数は3.6GHz~4.9GHzです。ターボ・ブースト・テクノロジー動作時の最大動作周波数が、Core i9 9900Kの5.0GHzよりも0.1GHz低くなっています。

キャッシュサイズについてもCore i9 9900Kより劣っています。Core i9 9900Kでは1コアあたり2MBで合計16MBのL3共有キャッシュが搭載されていますが、Core i7 9700Kでは合計12MBであり、1コアあたりのL3共有キャッシュサイズは1.5MBとなっています。

1世代前のCore i7 8700Kでは6コアにもかかわらず12MBのL3供給キャッシュがあったので、1コアあたりのキャッシュサイズは2MBでした。

もしCore i7 9700Kも8コア16スレッドだったら多少動作周波数が低くても大半の人はCore i7 9700Kを買うと想像できます。今までのCore i7 8700KやCore i7 7700Kの購入層をCore i7 9700Kではなく高価なCore i9 9900Kへ流すためにあえてCore i7 9700Kのハイパースレッディングを無効化してCore i7 9700Kが設定されたことになります。

1コアあたりの性能ではCore i9 9900KよりもCore i7 9700Kのほうが若干上回っています。これはハイパースレッディングが無効化されているためです。

ハイパースレッディングというのはIntelの技術用語ですが、学術上(講学上)の一般化された概念では「同時マルチスレッディング」といいます。

同時マルチスレッディングの考え方は、使用されず余っている演算器を他のスレッドに使わせてあげて演算器の使用効率を向上させることで、時分割の平行(concurrent)ではなく並列(parallel)でスループットを向上させるものです。例えばスレッドAが加減算器(足し算引き算)を使っている間、乗算器(掛け算)は空き状態になってしまいます。これは使われていない乗算器がもったないです。

そこで同時マルチスレッディングでは、スレッドAが加減算器(足し算引き算)を使い、別のスレッドBが乗算器(掛け算)を必要としている場合、スレッドAが使っていない乗算器をスレッドBにも使わせてあげることで「同時に」スレッドAとスレッドBを1つのコアに割り当ててスループットを向上させます。これは同時マルチスレッディングが綺麗に機能しているパターンです。

しかし、スレッドAでもスレッドBでも乗算器を使う(掛け算をする)命令が多数含まれている場合、スレッドBが乗算器を使っている間はその乗算器が空くまでスレッドAは待たされてしまうことになります。CPU側から見るとスレッドAもスレッドBも公平に扱ってスレッドAとスレッドBに交互に乗算器を使わせてあげるように差配します。つまりスレッドAが非常に重いゲームのスレッドだった場合、スレッドAから見ればスレッドBが存在するせいで乗算器の取り合いが起こりスレッドAの実行速度が落ちることを意味します。

一方で同時マルチスレッディングが無効=ハイパースレッディングが無効だと、スレッドAがOSによってコアに割り当てられている間は1コアの演算器を丸々スレッドAが独占できます。このことが、1つのスレッドが非常に重くなるゲーム(特にPUBGのようなゲーム)用途においてハイパースレッディングを無効化した9700Kのほうがフレームレートが伸びる理由です。

しかし多くのスレッドが同時に実行される中では当然Core i9 9900Kのほうが性能が上です。

PUBGのようなタイプのゲームでは同時に稼働するスレッド数が少なく1コアに非常に大きな負荷がかかる性質があります。そのようなゲーム単独で実行する場合はハイパースレッディングに対応していないCore i7 9700Kで十分です。TwitchやYoutube動画配信用のエンコードを同時にやるのなら9900Kが有利ですが、配信せずゲームをやるだけの用途ならCore i9 9900KよりもCore i7 9700Kのほうが積極的に採用されています。

2018年に発売されたCore i7 9700Kは、2019年に発売されたRyzen 7 3800Xの性能を上回っています。

+12%もCore i7 9700Kの性能がRyzen 7 3800Xよりも上です。9700Kは内蔵グラフィクスを搭載しているハンデがありながらも、内蔵グラフィクスを搭載していないRyzen 7 3800Xを上回る性能でありおすすめです。

Core i7 9700Kの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

28位: Core i5 10600K

メーカー・モデル名Core i5-10600K (第10世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数4.1GHz
最大動作周波数4.8GHz
全コア同時最大周波数4.5GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ384KB
L2キャッシュ1.5MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2666
メモリチャネル2
メモリ帯域幅41.6GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年発売。Core i5 10600Kは6コア12スレッドで4.1GHz~4.8GHz。先代の第9世代Core i5 9600Kは同時マルチスレッディング(ハイパースレッディング・テクノロジー)が無効化されている6コア6スレッドだったので、第10世代ではさらに+6スレッド分をコンカレント(並行)実行できるためマルチスレッド性能が大幅に向上しています。

Core i5 10600KF

メーカー・モデル名Core i5-10600KF (第10世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数4.1GHz
最大動作周波数4.8GHz
全コア同時最大周波数4.5GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)125W
L1キャッシュ384KB
L2キャッシュ1.5MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2666
メモリチャネル2
メモリ帯域幅41.6GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年発売。Core i5 10600Kの内蔵グラフィックス(Intel UHD Graphics 630)を無効化しただけのCPUです。それ以外のスペックは全く同じです。

29位: Ryzen 5 5600X

メーカー・モデル名AMD Ryzen 5 5600X
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数3.7GHz
最大動作周波数4.6GHz
全コア同時最大周波数4.2GHz
発売日2020年11月
セキュアブート非対応
AMD Pro(AMD版vPro)非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ384KB
L2キャッシュ3MB
L3キャッシュ32MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-3200
メモリチャネル2
メモリ帯域幅47.68GB毎秒
コードネームVermeer (AMD Zen3世代Ryzen 5000)
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)非搭載
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU CU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットSocket AM4
アーキテクチャZen 3
プロセスルールTSMC7nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

Ryzen 5 5600Xは2020年11月に発売された第4世代Ryzenプロセッサの6コアモデルです。第4世代Ryzenの6コアの中で最も高いクロックを有する位置付けになっています。

Ryzen 5 5600Xの詳細なベンチマーク比較レビューはこちらに掲載しています。

30位: Core i7 8086K Limited Edition

2018年6月8日(金曜日)発売。2018年6月5日(火曜日)に発表されたCPUです。Core i7 8700K(3.7GHz~4.7GHz)の基本動作周波数と最大動作周波数を、ともに大幅に引き上げて4.0GHz~5.0GHzとしたもので、それ以外の技術的仕様はまったく同じです。内蔵グラフィクス(iGPU)であるIntel UHD Graphics 630を搭載しており、共有キャッシュサイズは1コアあたり2MBの合計12MBです。

マイクロアーキテクチャはそのままで、ウェーハから切り取ったチップの中で動作周波数を高くだせる適合品だけを8086Kとして高額価格で販売しています。8086Kも第8世代Coffee Lakeマイクロアーキテクチャ採用であり、マザーボードもチップセット300番台(Z390,Z370,H370,B360,H310)のもので動作します。

当初この8086Kは単なる噂程度の話としてまともに取り上げられていませんでしたが実際に発売されました。なぜ噂扱いされていたかというと、「4.0GHzの基本動作周波数と5.0GHzの最大動作周波数という自己責任のオーバークロックレベルの動作をIntelお墨付きの保証範囲内の定格動作として提供できるわけがない」と思われていたからです。しかもこの8086Kの動作周波数でもTDPは95Wであり、このTDP値のままで動作周波数だけを引き上げることは無理だと思われていたことも単なる噂扱いされていた要因でした。

8086Kと同じ14nmプロセスのCore i7 7700Kでは4.2GHz~4.7GHzの動作周波数を実現していましたがこれは4コアCPUでした。続くCore i7 8700Kでは6コアになりましたが、動作周波数は3.7GHz~4.7GHzに引き下げられました。コアを増やしたことで消費電力が増え発熱量も増えてしまったため動作周波数を引き下げたわけです。そして8086Kでも14nmプロセスでしかもアーキテクチャは変更されていないとなると、同じ6コアTDP95Wで4.0GHz~5.0GHzを実現できるわけがないと見られていたことになります。しかしIntelは技術的改良で実際にリリースまで持ってきました。

CPUには1コアあたりの性能を優先する考え方と、Ryzenのようにコア数をとにかく増やしてスレッドレベル並列処理を優先する考え方の2通りのコンセプトがありますが、この8086Kは1コアあたりの性能の高さを最優先するコンセプトを採用したCPUの急先鋒です。

この8086Kはゲーム用途を強く意識しています。PUBGのようなゲームでは各オブジェクトの処理をたった1つのコアで実行しています。処理する対象のオブジェクトを1つのスレッド内で次々に切替えて実行しているため、1つのスレッドにだけ多大な計算負荷がかかります。このスレッドは分割できない(並列化できない)ため、結果的に1つのコアに大きな負荷がかかってしまいます。

このようなゲームでは1コアあたりの性能が低いRyzenのようなCPUより動作周波数が極めて高い8086Kが有利になります。

動作周波数が低い8700Kと比較すると8086Kのほうが+3%高速です。

また2018年に発売された第2世代RyzenのフラッグシップモデルRyzen 7 2700Xと、同じく2018年に発売された8086Kを比較すると圧倒的な差がつきます。

+12%もCore i7 8086Kのほうが高速です。コア数が2つ多いRyzen 7 2700Xはその分だけ1コアあたりの性能を犠牲にしておりここまでの性能差がついています。

そしてこのCore i7 8086Kは同じ2018年に発売されたRyzen Threadripper 2920Xにも勝っています。

+1%だけですがCore i7 8086KがRyzen Threadripper 2920Xを上回る性能です。しかもRyzen Threadripper 2920Xには内蔵グラフィクスが搭載されておらず、Ryzenの多数のコアを使い切る用途がほぼ存在しないため、大多数の人が必要としている用途ではCore i7 8086Kが最適です。

31位: Core i7 10700

メーカー・モデル名Core i7-10700 (第10世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数2.9GHz
最大動作周波数4.8GHz
全コア同時最大周波数4.6GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年5月発売。このCore i7 10700は、Core i7 10700Kの動作クロックを引き下げたものです。このCore i7 10700の動作クロックは2.9GHz~4.8GHz、Core i7 10700Kの動作クロックは3.8GHz~5.1GHzです。

ベースクロックが0.9GHz引き下げられているのみならずブーストクロックも0.3GHz引き下げられていることがわかります。Core i5 10600K(4.1GHz~4.8GHz)の動作クロックを引き下げたCore i5 10600(3.3GHz~4.8GHz)では、ブーストクロックがCore i5 10600Kと同じ4.8GHzで維持されたままになったのと比較すると、Core i7 10700ではCore i7 10700Kよりもブーストクロックが大幅に引き下げられた印象です。

このCore i7 10700は公称TDP65W(≒消費電力)のプロセッサですが、消費電力はプロセッサの温度と負荷の状況によってPL2,PL3,PL4と段階的に自動的に引き上げられていきます。PL4になると200W以上になります。そうなると、Core i7 10700が高消費電力のCore i7 10700Kより低消費電力なプロセッサとは言いにくく、しかもCore i7 10700Kよりブーストクロックが0.3GHzも低く抑えられてしまっているので、Core i7 10700はあまりメリットの見いだせないプロセッサです。これを買うなら大して価格の変わらないCore i7 10700Kがおすすめです。

Core i7 10700F

メーカー・モデル名Core i7-10700F (第10世代Intel)
コア数8コア16スレッド
基本動作周波数2.9GHz
最大動作周波数4.8GHz
全コア同時最大周波数4.6GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ512KB
L2キャッシュ2MB
L3キャッシュ16MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2933
メモリチャネル2
メモリ帯域幅45.8GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)無効
iGPU最大画面数0
iGPU最大ビデオメモリ0GB
iGPU基本周波数0Hz
iGPU最大周波数0Hz
iGPU EU数0基
iGPU単精度コア数0個
iGPU単精度性能0 FLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年5月発売。このCore i7 10700Fは、Core i7 10700の内蔵グラフィックス(Intel UHD Graphics)を無効化したバージョンです。

このCore i7 10700Fの動作クロックは2.9GHz~4.8GHzであり、動作クロックもキャッシュサイズも全くCore i7 10700と同じです。

32位: Core i5 9600K

2018年10月19日発売。第9世代Coffee Lake RefreshのCore i5 9600Kは、第8世代のCore i5 8600Kとほぼ同じです。若干動作周波数が上がった程度とみればいいでしょう。6コア6スレッドである点も同じです。

Core i5 9600Kの動作周波数は3.7GHz~4.6GHzです。1世代前のCore i5 8600Kが3.6GHz~4.3GHzだったことを踏まえると、基本動作クロック周波数がCore i5 9600Kは0.1GHz増加し、ターボ・ブースト時の最大動作周波数が0.3GHz上昇していることになります。

L3共有キャッシュサイズは全く同じ9MBです。Core i5 9600Kも1世代前のCore i5 8600Kもコア数がともに6コアであるため、1コアあたりのキャッシュサイズも1.5MBで全く同じです。

Core i5 9600Kの詳細レビューはこちらに掲載しています。

33位: Core i5 10600

メーカー・モデル名Core i5-10600 (第10世代Intel)
コア数6コア12スレッド
基本動作周波数3.3GHz
最大動作周波数4.8GHz
全コア同時最大周波数4.4GHz
発売日2020年5月
セキュアブート対応
vProテクノロジ対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)65W
L1キャッシュ384KB
L2キャッシュ1.5MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ128GB
メモリタイプDDR4-2666
メモリチャネル2
メモリ帯域幅41.6GB毎秒
コードネームComet Lake-S
コンピュータの形態デスクトップ
グラフィクス(iGPU)UHD Graphics 630
iGPU最大画面数3
iGPU最大ビデオメモリ64GB
iGPU基本周波数350MHz
iGPU最大周波数1,200MHz
iGPU EU数24
iGPU単精度コア数192
iGPU単精度性能0.4608TFLOPS
ソケットLGA 1200
アーキテクチャComet Lake
プロセスルールIntel14nm
SIMD拡張命令Intel AVX2, SSE
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令非搭載

2020年5月発売。このCore i5 10600は、Core i5 10600Kのベースクロックを引き下げたものです。動作クロックは3.3GHz~4.8GHzになります。注目すべきは最大動作クロックがCore i5 10600Kと同じであることです。TDP65Wのプロセッサではありますが、動作クロックが4.8GHzまで上昇すると、単位時間あたりの発熱量≒消費電力は200W以上まで届きます。Core i5 10600KやCore i7 10700KやCore i9 10900Kであっても冷却するのに十分な性能のCPUクーラーを、このCore i5 10600でも使うべきです。

34位: Core i7 8700K

米国時間2017年9月24日(日曜日)にIntelの第8世代Coffee LakeプロセッサであるCore i7 8700Kが発表されました。発売は2017年10月の予定です。

半導体回路の最小スケールを表すプロセスルールは14nmであり第6世代Skylake, 第7世代Kaby Lakeから変わっていません。しかし14nm++と改善がほどこされており、マイクロアーキテクチ