メモリの必要量は8GBか16GBかまたは64GBかの論争

メモリの容量はよく論争になります。

8GBもあれば十分だという意見がある中、16GBは必要だという意見もありまたは64GBでも足りないという人もいます。

 

私は今のところCFDの8GBメモリモジュール2枚の合計16GBで間に合っています。

それには理由があって、私がVisualStudioでアプリケーションを作成したときに8GBメモリのパソコンで作成したので、8GBのメモリに収まるようにあえてアプリケーションを作ったのです。

これは妥協しています。本来ならもっと贅沢にメモリを使うように作る予定でした。

ですが全く妥協せずに贅沢にメモリを使うようにアプリケーションを作ろうとすると、メモリが16エクサバイト必要だということがわかりました。テラ、ペタの次の単位なので1600万TBのメモリが必要だということになります。

これは統計分析を行う際に時系列データの正方行列をつくりその逆行列の計算や、対角化をするために固有ベクトルを求めなければならないためです。動的通常最小二乗法(DOLS)や動的一般化最小二乗法(DGLS)を大きなサンプルサイズで実施するには大きなメモリサイズが必要になります。

しかし1TBのメモリを搭載したパソコンでさえ今は一般的ではないのに、1600万TBのメモリを必要するような大きい行列は扱えないので、仕方なく妥協してサンプルサイズを小さくして行列を小さくしました。

 

よって本題に戻ると必要なメモリ量は、使うソフトウェアや、自分でソフトウェアを作るならどれくらい妥協してソフトウェアを作ったかによるということです。

結局のところ、最初に物理ハードウェアとしてのメモリ容量が先に制約としてあり、その物理的制約にあわせる形でソフトウェアは作られているということです。

 

自分でプログラミングをしない人の場合でいうと、ゲームをするくらいなら16GBもあれば十分でしょう。ExcelやWordを扱うくらいなら16GBか8GBでいいと思います。Excelのブックが巨大化するなら16GB以上が理想です。

64GB必要なパターンとしては、ゲーム映像をPCでキャプチャするときにいったん非圧縮動画としてメモリ上に動画を置いておき編集してからエンコードするパターンです。非圧縮の動画を置くので非常に大きいメモリが要ります。

動画の編集をするなら64GBもありでしょう。

先程も詳しく書いた通り、自分でプログラミングするとなるとどこで妥協するかによって8GBでも十分だったりするし、64GBでも全然足りなくなったりします。

 

もし本格的に数値計算・科学技術計算をする人ならメモリは潤沢にあるに越したことはありません。そうでないなら16GBか8GB。動画編集を日頃からやっている人なら64GB以上あるといいでしょう。