おすすめ静音orファンレス電源のまとめ 通常タイプからACアダプタまで

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静音パソコンを作るために、ファンレスにできる電源ユニットのサーベイを行っていたのでその内容を忘れないうちにメモ書きしておいたものです。

結論から言うと私はSilverStone520Wファンレス電源を選択することにしました。

また2017年6月には、ついにSeasonicのPRIMEシリーズにファンレス600W電源がラインナップされました。ファンレスなのに米国販売では12年保証です。現時点ではこれがベストチョイスとなります。

電源タイプ別のインデックス:

通常のATX電源タイプの完全ファンレス電源

まず取り上げるのは一般的なATXタイプのPC電源です。ACアダプタを使うタイプは記事の一番下に掲載しました。わざわざACアダプタを使うニーズがあるのはケースの外で電圧変換をできるためであり、熱源をPCケースの外に設置できることにメリットがあります。

一般的なPC電源はAC100Vコードをケースに挿して、ケース内部においてPC各パーツが必要とする電圧まで下げる変換を行うため、熱がケース内にこもりやすいことから2000年代半ばまではあまりこのタイプのファンレス電源はありませんでした。

最近は80PLUS認証によりPratinum、Titaniumレベルの高効率電源が多く出てきたのでこのようにPC内部に設置しても問題がなくなりました。

現在は特にこだわりがないかぎり、ACアダプタではなくこのタイプのファンレス電源がおすすめです。ACアダプタはとても10年も持ちませんが、ATX電源タイプなら保証期間10年~12年のものが多くでています。24時間連続稼働させるならACアダプタタイプではなくこちらのタイプをおすすめします。

Seasonic Prime Titanium Fanless 600W

2017年6月、Seasonicの最高級フラッグシップシリーズであるPRIMEシリーズにファンレスモデルが追加されることが発表されました。

これによって、今までSilverStone SST-NJ520一強だった状況が変わりそうです。日本国内で販売されるかわかりませんが、私が次に購入するファンレス電源はこれになると思います。

ファンレスにすると冷却能力が落ちることから保証期間が短くなりがちですが、この電源は12年保証のようです。ただし仮に日本で販売されるとしても、オウルテックが代理店となるはずなので現在のPRIMEシリーズと同じく10年保証くらいになるでしょう。

今までのSeasonicのファンレス電源は高々520Wであり、そのOEMとしてSilverStoneからも520Wのファンレス電源が出ています。それが600Wになった上に最高級のPRIMEシリーズとして出るわけですから、ファンレスPCを組む上で必須のファンレス電源となること間違い無しです。

SilverStone SST-NJ520  520Wファンレス電源

520Wも引き出せるファンレス電源です。玄人志向の600W電源が流通していない今、これがファンレス電源の中で最も現実的な大容量電源です。

これより容量が大きい物ではEnermaxのファンレス電源がありますが、電源長が174mmもあり、Fractal Design Core500などのケースでは16cmか17cmまでの対応なので、ケースが限られてきます。

その点このSilverStone電源は16cmなのでほとんどのケースに入ります。

ドライブにSSDを使えばQuadro M6000のようなTDP250Wのグラフィックボード+TDP160WのXeon E5 v4でも可能だと思います。

よく電源は最大許容量の1/2にしたほうがよいというのを見かけますが、それは1/2の点で効率性が最大化されるからです。これは高校の物理でも相加平均相乗平均や微分を使って1/2の点で最適になるというのをやると思います。

しかし80PLUS認証というのはこの消費電力にかかわらず効率性を高くするために始まったものです。

ここでいうと520Wギリギリでも、もしくはその半分の260Wでも高い変換効率を維持することができるのが最近の電源です。

電源というのは最大消費量が電源の定格を下回っていればいいのです。ちょうど電解コンデンサが100Vまでのものだったら10Vで使用しても90Vで使用してもいいのと同じです。

ハイスペックPCを組むにもこの電源がファンレスとしてはベストチョイスでしょう。

最近オリオスペックから発表された新しいファンレスPCはこのSilverStoneの電源を使用しているようです。

余談ですがストレージはできるだけSSDを使いましょう。せっかく電源を無音にしてもHDDはかなりの音がでますし消費電力も熱量も大きいです。SSDなら書き込み時でも数ワットです。ストレージで電力を節約すればCPUやグラフィックボードの消費電力に枠を回すことができます。

ENERMAX PC電源 DIGIFANLESS 550W EDF550AWN

台湾のPC電源・PCケース企業であるEnermaxのファンレス電源です。2015年発売の比較的新しい電源です。欠点は先ほど述べたとおり電源長が174mmもあることです。

ファンレス電源 センチュリー販売、SuperFlower生産の500W電源

価格も手頃であり500Wも容量があるため使用者が多い電源です。

これを販売しているセンチュリー社は日本の会社です。しかし生産をしているわけではありません。よってメイドインジャパンではありません。

生産しているSuperFlowerという会社は台湾の会社です。保護回路はSilverStoneのものより少なめです。

また画像をみてわかるとおりすべての電源ケーブルが取り外し可能ではなく、マザーボード電源やCPU電源、グラフィックボード電源などの部分は取り外しができないようになっています。

玄人志向 PC用電源 600W 80PLUS Platinum ファンレス プラグイン KRPW-FL600W/92+

この電源はファンレスの中では最も大容量のものです。

画像を見てわかるようにフルモジュラー式ではありません。フルモジュラーとはすべての電源コードが外せるようになっているものであり、不要なコードを外すことによってPCケース内のメンテナンスをしやすくします。意外と電源コードというのは場所をとり邪魔なものです。

この電源の欠点は2013年発売であり、もう流通していないことです。探せばまだ残っているようですが、すでに生産中止したものをこれから買うのはあまりスマートな選択とは言えません。

ファンがついてるが静音のタイプ(準ファンレス)

最近はファンがついていても静音のPC電源が数多く出てきています。

第一のポイントとして、80 PLUS認証でTitaniumかPlatinumを獲得している電源を選ぶのがポイントです。

第二のポイントとして、10年保証の電源を選ぶことが重要です。

Seasonic

Seasonicは台湾籍の企業であり生産はチャイナで行っています。私が購入したSeasonicの最上位モデルであるPRIMEシリーズにもMade in Chinaと書いてありました。

SSR-650TD PRIMEシリーズ650W   80PLUS認証Titanium

2017年2月に私も購入した電源です。2016年10月発売です。既存のPCの電源が2006年に購入したものだったので、24時間稼働しても耐久性が高いものに交換しました。PRIMEシリーズは10年保証かつ24時間稼働を想定しているものだったのでニーズに合致していました。

グラフィックボードを挿していないPCなので一番低い650W版にしました。ファンがものすごく静かなので、以前の電源のファンを止めた状態と同じノイズレベルです。

米国のAmazonで買うと為替レートや輸入コストを勘案しても半額程度で買えるようですが、日本国内で10年保証を受けることはできません。保証を受けるためには米国に電源を送付することになります。それでもいいなら米国から安く買えますし、面倒なことをしたくないのなら日本国内で上乗せの価格プレミアムを支払って購入して保証を受けるのが賢い選択です。

SSR-750TD PRIMEシリーズ750W 80PLUS認証Titanium

SSR-850TD PRIMEシリーズ850W 80PLUS認証Titanium

SSR-1000TD PRIMEシリーズ1000W 80PLUS認証Titanium

PRIMEシリーズに2017年5月、1KWの電源が追加されました。ただし日本国内ではまだ販売されていません。Amazon.comで取扱がありますが、Amazon.comで買ってしまうと国内正規品にならないので手厚い12年保証(おそらく日本では販売されても10年保証)が付いてきません。日本の代理店であるオウルテックが販売するのを待つか、Amazon.comだとたった300ドル程度で買えるので、保証が受けられないの覚悟でAmazon.comで個人輸入してしまうのも手かもしれません。

Corsair

Corsairは自社で電源を製造していたり、または台湾のSeasonic社を委託者とし、受託者がコルセアとなるOEM生産をしている場合があります。

私はコルセア社を比較的信頼しています。なぜなら数少ないパソコンパーツ分野での米国企業だからです。SeasonicやSilverStoneやASUSを含めてほとんどのPCパーツ企業は台湾企業です。米国企業はSupermicroやCorsairなど本当に限られた数しかありません。

AX1500i CP-9020057-JP

現在Corsairから出ている唯一のTitanium電源です。

この電源に関して1500W取り出せるということから「延長コードを使うと火災になる」という嘘がネット上で出回っています。

まず一つにこの電源は日本のような100Vコンセントで運用した場合は1300Wまでしか取り出せません。つまり最大で13アンペアしか流れないので15アンペアまでの家庭用コンセントは何の問題もありません。

第二に、「延長コード」については正しくは「分配すると危険」というだけです。分配というのはいわゆるタコ足配線のことであり、一つのコンセントから取った電源を複数の家電製品で使うことです。

「延長コード」の本質は長さの足りない電源コードを延長することです。中には分配しない単なる延長を行うだけの純粋な延長コードもあります。そのようなコードを使って延長するのなら今回のCorsairの電源を接続しても何の問題もありません。

もし分配可能が延長コードを使って、この1300W電源に加えて他の家電を接続したら15アンペアの電流を超えることがあり得るため危険になりますが、それは延長コードそのものの原因ではなく他に電気機器を繋ぐことを原因として発生するものです。

つまりこのCorsair電源を直接コンセントに繋ぐなら13アンペアまでしか流れないので何の問題も無し、単なる延長コードで延長するだけなら同じく13アンペアまでなので何の問題も無し、分配可能な延長コードを使った場合は他に電気機器を延長コードに接続しなければ何の問題も無し、というのが正しい認識です。

前述した通り、このCorsair電源は日本の家庭用の100V電圧では1300Wまでしか取り出せないように設計されています。

このCorsair電源を使って1500W取り出したい場合は日本の一般家庭だと200Vコンセントに接続する必要があります。Corsair電源側は国際的なあらゆる電圧規格に合わせるために240Vまでの電圧に対応しているので、200Vでも問題なく変換してくれます。

どの家庭でもエアコン用の200Vコンセントが必ず最初からついているものですし、エアコンで使用していて足りなかったら簡単な電気工事で既存の100Vコンセントを200Vにして増やしてもらえるので、電力会社に依頼をして工事を手配してもらうだけでOKです。

小型PC用のSFX規格の準ファンレス電源

私はLian Liの取っ手付mini-itxケースPC-TU100に組み込む予定でSFX規格の電源を初めて購入しました。

SFX電源は今のところ最高でも80PLUS認証ではGoldまでしか出ていません。

また小型ゆえにファンの直径を小さくしなければならないので、静音性ではATX電源よりも不利になります。ATX電源が入るケースならATXを選んだほうが静音になります。

静音SFX電源のメーカーはほぼ一択です。

Corsair

・SF450 CP-9020104-JP

今回私は450Wのこちらを購入しました。7年保証です。7年保証は日本のみではなく、”Corsair guanrantee 7 years”と箱に直接印字されているので各国共通だと思われます。

TDP91WのCPU+オンボードグラフィクスのみで拡張グラフィックボードは搭載せず、SSDしか搭載せずなので、私の用途では450Wもあれば十分でした。

この電源はファンの回転数をおとすだけでなく、完全にファンを停止させる状態にも推移します。これが準ファンレスと呼ばれる所以です。ファンが完全に停止する目安としては、PC内部の温度が25℃であり、かつ消費電力が90W以下という場合のようです。

・SF600 CP-9020105-JP

TDP250WレベルのグラフィックボードやHDDを積んだりするのなら、こちらの600Wタイプの方がおすすめです。SSD+オンボードグラフィクスなら上記の450Wタイプでいいでしょう。80PLUS認証はGoldでありその点は上記の450Wと同じです。

ACアダプタタイプ

ACアダプタタイプの注意点としてはケース前面に電源を設置するタイプのPCケースではだめだということです。

ほとんどのPCケースはケースの後ろ側に接する形で電源を設置します。だから問題がないことがほとんどなのですが、収納性を最優先しているPCケースでは電源をケース前方に設置するものがあります。

なぜならケース前方というのは3.5インチドライブベイが並ぶ場所であり、SSDを1つ付ける程度ならスペースががら空きで余ってしまうからです。

だから比較的スペースに余裕があるPCケース前方に電源を設置するタイプのPCケースがあります。

そういったものはケース背面に100V電源コードを差し、それをPCケース前面まで延長させて電源ユニット本体に接続するといったことをやります。

ですがACアダプタタイプの電源ではそのような延長をすることを前提に作られていません。

電源をPCケース前面に設置するタイプのPCケースでは100V電源コードをPCケース内部で延長するものが付属していますが、それはACアダプタを前提としてないのです。ACアダプタを延長するならば、PCケースの裏には100VコネクタではなくACアダプタのコネクタがなくてはいけません。でもそのようなものが用意されているPCケースはないのです。

だからACアダプタタイプというのはあまり融通がききません。ACアダプタが壊れてしまうと同等品のACアダプタを探すのが難しく、またACアダプタはOKだけど電源ユニットが壊れたときにはすでに市場で電源ユニットが流通していないということもあるのです。ACアダプタはまだ使えるのにもったいないということになります。

ACアダプタ電源を採用するときには、本当にACアダプタタイプの電源を使わなければいけない状況なのかをよく考えましょう。

交流を直流化して電圧を落とす回路は、通常の電源ではPCケース内部で行いますが、ACアダプタタイプのようにPCケースの外に直流化回路を設置する必要性が本当にあるのかどうかということです。

私はSilverStoneから出ている通常タイプのファンレス電源で十分だと思っています。

静音・無音パソコンで名高いオリオスペックの無音PCも以前の製品ではAbeeのACアダプタを使用していましたが、最近でたシリーズではSilverStoneのファンレス電源になっています。

玄人志向 ACアダプタ 120W

ACアダプタタイプのPC電源としては容量が少ない方です。120WしかないのでTDP91WほどあるCore i7 6700Kを動かすのは難しいでしょう。

ACアダプタを使うのなら次のAbeeの方がいいと思います。

Abee 150W ACアダプタ電源

150Wあるタイプであり、これならCore i7 6700K+オンボードグラフィクス+SSDなら電力をまかなえるレベルです。

GeForce750tiファンレスのグラフィックボードをつけてもなんとかいけるかもしれませんが、ギリギリだと思います。少なくともストレージはすべてSSDにしなければなりません。

オリオスペックのThermaltake Core V1ケースを使った無音ファンレスPCではこの電源を使っているようです。

 FILCO 180W+180Wの合計360Wも可能なACアダプタ電源

こちらは180WのACアダプタ電源です。このACアダプタ電源がすごいのは、ケースに取り付ける電源ユニットにACアダプタジャックが2つあり、もう一つACアダプタを追加購入することで合計360WのACアダプタ電源ができてしまうことです。

普通の電源タイプ以外ではこれが最も大容量でしょう。欠点としてはもう生産をしていないようで代替品が手に入りにくいことです。故障してしまったらもうそれで終わりということになるかもしれません。在庫は残り少ないようです。

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