おすすめケースファンの比較 静音実測値と風量性能でメーカー評価

ケースファンは最低でも12cm、できれば14cmあるのが理想です。直径が大きければ大きいほど低い回転数で大きい風量が得られるので静音化できるからです。

また同じ回転数なら直径が大きいファンほど風量が増えます。静音ではなく冷却重視の場合も直径が大きいファンの方が有利です。

取り付けることができるケースファンの直径は使用するPCケースで決まってしまいます。フロントファンは14cmが取り付けられるケースが多いですが、リアファンの場合は大型ケースでも12cmファンまでしか取り付けられないものが多いので注意です。

水冷CPUクーラーを使うのなら、水冷CPUクーラーのラジエータファンでケースファンの役割も兼務させることができます。その場合ラジエータファンを付属ファンではなく別途静音ファンを購入して取り付けたほうが静音化できます。

14cm(厚さ25mm)

14cmファンは個人向けPCケースファンの中では最大直径といってもいいでしょう。中にはThermaltakeのCoreV1やCoreV21ケースのように20cmファンが付いているものもありますが例外です。

1位 Corsair コルセア

・ML140 PRO 毎分400~2,000回転、公称ノイズ16~37dB、実測ノイズ9~26db

2016年8月発売の高級ケースファンです。5年も保証がついているのはケースファンではなかなかありません。

このファンのいいところは400RPMという低速から2000RPMという高速まで幅広く調整ができることです。公称でノイズレベル16dbはかなり低いレベルです。

実際のノイズはこれよりも低いようです。400RPMほどでノイズは約9dbほどであるとこちらの動画で実測されています。左下に表示されているデータシートを見るとわかります。

私は今年組む予定のFractalDesignCore500の標準搭載ケースファンをこのCorsair製のファンに取り替えるつもりです。

このファンは4つのバリエーションで発売されています。

・・ML140 PRO CO-9050045-WW

これが一番おすすめです。なぜならLED搭載モデルより安いことと、さらにはLEDのようなギミックが付いているものよりかは付いていないほうが故障率が下がるからです。ファンそのものの故障と、LEDの故障の両方が可能性としてあり得るので、LED故障が単なる点灯せずで終わってくれればいいですが過電流になるなど実害があるのならファンごと取り外すしかなくなります。よって私はこのLED無しバージョンをおすすめします。

・・ML140 PRO LED Blue CO-9050048-WW
・・ML140 PRO LED White CO-9050046-WW
・・ML140 PRO LED Red CO-9050047-WW

3位 CRYORIG クライオリグ

・QF140 SILENT

第3世代のXeon Phiマシンを組むときには私はこのファンをケースに付けようと考えています。

3位 三洋

4位 Thermalright サーマルライト

12cm(厚さ25mm)

Mini ITXまでケースファン。CPUクーラーでも14cm

1位 Noctua

・NF-A12x25 PWM

2018年5月発売。Noctuaから発売される12cmファンの中ではフラッグシップモデルであり最高級品。PWM対応の4ピンで、回転数は450rpm~2000rpmで、回転数2000rpm時の最大ノイズレベルは22.6db。厚さは25mmであるため通常の厚み。コンパクト性よりも冷却性能と静音性を同時達成したい場合に選択するファンです。

・NF-A12x25 FLX

2018年5月発売。上記モデル「NF-A12x25 PWM」の3ピン版です。電圧制御で回転数を制御することになります。最大回転数は2000rpmであり上記モデルPWM版と全く同じ。最大ノイズレベルも22.6dbで全く同じです。PWM制御に対応しているマザーボードなら上記モデルのほうがいいでしょう。

・NF-A12x25 ULN

2018年5月発売。上記モデル「NF-A12x25 FLX」の最大回転数を落としたバージョンです。もの自体は全く同じなので品質は同じであり、単に最大回転数を1200rpmに制限することによって、最大ノイズレベルを12.1dbにしているだけです。3ピンの上記モデルや4ピンのモデルの回転数が1200rpmのときも12.1dbのノイズレベルになるので、ファン自体そのものは全く同じということになります。PWM制御に対応していないマザーボードを使いつつ、最大回転数を抑えて静音にしたい場合はこのファンを選択します。4ピン対応でPWM制御できるマザーボードなら「NF-A12x25 PWM」を買えば最大回転数を1200rpmに設定することもできるので、PWM対応版を買ったほうがいいです。

2位 be quiet

私は以前このメーカーに見向きもしていなかったのですが使ってみたら良いものでした。少し高いですが

・SILENT WINGS 3 120mm PWM BL066

少し前まではどこでも大量に売っていたのですが最近品薄になっています。

・SILENT WINGS 2 PWM BL030

2014年発売。後継品としてWINGS 3が 16.5db

・SILENT WINGS 3 120mm PWM High-Speed BL070

14cm 薄型タイプ(厚さ15mm以下)

小型ケースに大型ヒートシンクのCPUクーラーなどを組み込んでいると、ヒートシンクがリアケースファンとぶつかり干渉することがあります。

大半のケースファンは25mmの厚みがあるので、これを15mm以下の薄型ケースファンに取り替えるだけで干渉を回避できることが多いです。

また大型CPUクーラーだと高さが15~16cmあり、ケースファンを天板(トップ)に取り付ける場合にこれまた干渉しやすいので、その場合も薄型のケースファンにすることでCPUクーラーとの干渉を回避することができます。

1位 Thermalright

・Thermalright TY-14013

あまりにも品薄で、Amazon.co.jpでもAmazon.comでもプレミア価格になってしまっているケースファンです。全く入手できないわけではありません。ロープロファイル型のThermalright AXP-200というCPUクーラーを買うと付属ファンとしてくっついてきます。しかしヒートシンク本体が要らないのに付属ファンだけのためにCPUクーラーを買うのも微妙です。

14cmかつ薄型のファンとして静音性も冷却性能の間違いなくトップなので、ここまでプレミアム価格になってしまっています。せっかくいい製品なのに品薄で手に入りにくいのは本当に残念です。

このファンには色ごとに派生品があります。

・・TY-14013R

これが一番手に入れやすいです。色はファンがレッド、フレームがブラックです。

・・TY-14013WB

WBはWhiteBlackのことです。このファンは単品というよりも付属ファンとして出回っています。ブラウンよりもこちらの方が私は好きですが単品で売られていないのが残念です。

2位 Raijintek

RaijintekはCryorigよりも廉価なメーカーという位置づけですが、14cmの薄型ファンに関しては優秀だと思います。

・Aeolus α(アイオロス アルファ)

このAeolus αシリーズは以下の3色が展開されています。以下3つの性能は同じなので色の好みだけです。

・・Aeolus RW OR400001
・・Aeolus BW OR400002
・・Aeolus BB OR400003

静音性と風量の評価をしていきます。

最小回転数が770rpmになっており最小回転数のわりに大きい数字ですが、風量は40.8CFMもありノイズはたったの11.3dbです。以下のCryorig XT140よりも0.1ポイントだけノイズが大きいですが、XT140の風量はあまりにも少ないのでこちらのファンの方が優秀です。

また回転数1,342rpmで風量68.7CFMに達してノイズはわずか20.3dbです。Cryorig XT140が1305rpm,56.5CFMで21.5dbであることを鑑みるとこの回転数でもRaijintekの方が優秀です。

3位 Cryorig

メーカー自体の信頼性ではCryorigの方がRaijintekより上ですが、製品の静音性と風量を評価した上でCryorigは3位としました。

・XT140

XT140の実測値は最小回転数622rpmで風量27.5CFMに達しそのときのノイズは11.2dbとなっています。回転数のわりに風量が少ないことがわかります。

回転数1,305rpmの場合は風量56.5CFMに達してノイズは21.5dbです。最大回転数でもノイズは比較的小さいです。

4位 SilverStone

・SST-FW141

5位 PROLIMA TECH

・Ultra Sleek Vortex 14

2013年発売。発売から時間が経過し品薄になっているためプレミア価格になってしまっていますが、そこまで価値があるファンかというとそうでもなさそうです。

最大回転数が低いのがメリットだと言えそうですが、最低回転数578rpmで11.7dbノイズでありあまり静かとは言えません。最大回転数964rpmで17.9dbのノイズになっていますが風量はたった53.6CFMです。この風量は先程のRaijintekのファンではたった15.5dbで達成しています。

価格が数万単位になってしまっているのであえて買う必要もないと思います。

12cm 薄型タイプ(厚さ15mm以下)

1位 クーラーマスター

私は本来クーラーマスターをそこまで評価していないのですが、12cmかつ薄型ファンとなるとランナップが少なすぎて消去法的に1位としました。

・XtraFlo 120 Slim R4-XFXS-16PK-J1

このファンのいいところは最低回転数がとても低いことです。最低回転数が576rpmと低く、最低ノイズ11.6dbです。さらに回転数の上限に近い1502rpmでも20.3dbのノイズです。これはかなり静音な方です。

しかも回転数あたりの風量はSilverStone SST-FW121より多く、ノイズあたりの風量もほんの若干ですが多いです。12cmかつ薄型では現状これが消去法的にベストではないかと思います。

2位 SilverStone

・SST-FW121

2014年発売。4ピンでPWM制御対応。私はこれをThermalright製ロープロファイルCPUクーラーのファンにしました。Thermalright純正の付属ファンはあまり出来がよくなかったためです。さらにノイズが小さいものがサイズから出ていますがそちらは電圧制御での回転数制御しかできません。電圧制御だと低速でファンを回し続けることが難しいためです。PWM制御を使えば低速でも回転させることができるので、このファンの方がサイズ製のファンよりも静音にできます。

このファンが微妙なところは最低でも12.3dbのノイズが出てしまうところです。最低回転数が1098rmpであり大きいと言えます。

最大回転数は2025rpmとなっており、これはカタログスペックの2000rpmそのものです。このとき22.4dbもノイズが出てしまうので少し五月蝿いです。

・SST-FN123

2014年発売。上記のファンのPWM制御非対応番です。3ピンです。つまり電圧制御で回転数を変えるタイプです。このタイプはSilverStoneであってもおすすめしません。

最低回転数が937rpmと高めなのもSST-FW121と同じです。このとき11.8dbのノイズが発生します。クーラーマスターよりも大きいです。

また最大回転数に近い1842rpmのとき20.5dbのノイズが発生しています。これもクーラーマスターのファンより大きいです。

2位 AINEX

・AKASA Slimfan AK-FN078A

・AKASA Slimfan AK-FN078

2014年発売。このモデルの型番を変更しただけのものが上記のAK-FN078Aです。

・CFZ-12015SB

2016年発売。3ピンPWM非対応。下記ファンの後継品。ファンの羽枚数が13に増加。

回転数1300RPM、ノイズ24.5dB、風量43.0CFM。先行品のCFZ-12015SAよりも風量が少し増えていますがノイズも増えています。

・CFZ-12015SA

2015年発売。3ピン、PWM非対応。9枚羽でありこれの13枚羽版が上記のモデルです。上記モデルの先行品がこのファンです。

1300RPM、ノイズ24.19dB、風量42.09CFM。

・CFZ-12015S

上記モデルCFZ-12015SAと全く中身は同じです。

4位 サイズ

サイズのファンというのは非常にわかりやすく、最大回転数ごとにファンがラインナップされています。サイズから出ているものはすべて電圧制御なので、回転数を制御しCPU不可が低いときには低速で回すといった用途には向きません。PWM制御対応のものは一つも発売されていません。最大回転数になってもうるさくならないように、最初から最大800rpm(回転毎分)のファンに仕立て上げてしまう、というのがサイズ製ファンの特徴です。

・KAZE-JYUNIスリム SY1212SL12SL

2009年発売。800rpmで。最大回転数が800rpmしかないので