第10世代Intel Core(Ice Lake, Comet Lake)プロセッサを搭載した各メーカーのノートパソコンを比較しています。
Lenovo ThinkPad:第10世代Intel Core
ThinkPadでは2020年に発売されたノートパソコンにおいて、第10世代Intel Coreが搭載されたモデルが多いです。ThinkPad X1 Carbon 2020が発売された時期はまだ第11世代Tiger Lakeが発売されておらず、2020年秋に発売されたThinkPad X1 Fold Gen1は第10世代Intel Core(Ice Lakeを含んだLakefield)が採用されました。唯一ThinkPad X1 Nano Gen1だけは第11世代Intel Core(Tiger Lake)が採用されました。そのためこの一覧にはThinkPad X1 Nano Gen1は含まれていません。
【14.0型】 ThinkPad X1 Carbon 2020(Gen8)
商品名 | Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen8 |
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型番 | パフォーマンス(Pro OS選択可能) (2020年) |
CPU | 第10世代Intel Core i5-10210U 【他:Core i5-10310U, Core i7-10510U, Core i7-10610U】 |
メモリ | 16GB LPDDR3 2,133MHz |
画面 | 14.0型, 1920×1080, IPS, 非光沢, タッチ対応, Privacy Guard |
GPU | Intel UHD Graphics 620 192コア(CPU内蔵) |
SSD | 1TB (M.2 2280, PCIe NVMe) |
光学 | 内蔵型搭載不可 |
無線 | Intel WiFi6 AX201(ax) + Bluetooth5.0 + NFC |
USB等 | Thunderbolt3×2, USB 3.0(3.1Gen1)Type-A×2, HDMI×1 |
OS | Windows 10 Pro 64bit (日本語版) |
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 (日本語版) |
電池 | 19.8~9.5時間(51Wh, 4セルリチウムイオン)/ACアダプタType-C |
質量 | 約1.23kg / 横幅323×奥行217×厚さ15.4mm (1.08ℓ) |
その他 | ― |
ThinkPad X1 Carbonがフルモデルチェンジする前の最後のモデルです。ThinkPad X1 Carbonは2017(Gen5)でフルモデルチェンジしましたが、その後はマイナーチェンジが続いていました。このThinkPad X1 Carbon 2020(Gen8)はそのマイナーチェンジの最後の世代です。液晶ディスプレイのアスペクト比は16:9で、ワイヤレスWANモジュールは4Gまでの対応です(5G非対応)。このThinkPad X1 Carbon 2020(Gen8)は、前世代のThinkPad X1 Carbon 2019(Gen7)からほとんど改良点がありませんでした。
【13.3型】 ThinkPad X1 Fold 2020(Gen1)
商品名 | Lenovo ThinkPad X1 Fold Gen1 |
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型番 | WiFiモデル (Pro OS選択可能)(2020年10月発売) |
CPU | 第10世代Intel Core i5-L16G7(5コア, 1.4~3.0GHz, Ice Lake) |
メモリ | 8GB LPDDR4X 4,266MHz |
画面 | 13.3型, QXGA(2048×1536), 有機EL, 光沢, タッチ対応 |
GPU | Intel UHD Graphics G7 512コア (CPU内蔵) |
SSD | 1TB (M.2 2242, PCIe NVMe) |
光学 | Blu-ray/DVD/CDドライブ非搭載 |
無線 | Intel WiFi6 AX200(ax)+Bluetooth5.0 |
USB等 | USB 3.1 Gen 2 Type-C×2 (ディスプレイ出力可能) |
OS | Windows 10 Pro 64bit (日本語版) |
Office | Microsoft Office Home and Business 2019 (日本語版) |
電池 | 最大11.7時間(50Wh, 4セルリチウムイオンバッテリ) |
質量 | 最小973g / 幅236mm×奥行158.2mm×厚さ27.8mm (1.04ℓ) |
その他 | ― |
このThinkPad X1 Foldは2020年に初めて設定されたモデルです。ThinkPadシリーズの中でも非常に特異なモデルであり、ディスプレイに有機ELを採用し真っ二つに折りたたむことができるのが特徴です。
2020年末に発売されましたが、同時期に発売されたThinkPad X1 Nanoのように第11世代Intel Core(Tiger Lake)プロセッサは採用されませんでした。
理由は有機ELディスプレイは液晶ディスプレイよりも電力を食う高消費電力であり、バッテリからの電力供給を有機ELディスプレイに割り当てるため、CPUは低消費電力にする必要があったからです。
そのため第10世代Ice Lake(Sunny Cove)を元にしたLakefieldプロセッサが採用されました。Lakefieldは第10世代Intel Coreの中でも最も低消費電力なCPUであり、高消費電力コア1+低消費電力コア×4のハイブリッド構成です。電力を有機ELに振り分けるためにCPUの性能を下げたとも言えます。
ThinkPad X1 Fold(Gen1)の詳細スペックは以上の通りです。ブルーの文字で記載している部分はカスタマイズ可能な部分です。表に記載してあるスペックは、カスタマイズで選択可能な複数の選択肢の中で、私がおすすめする構成を選択しています。