おすすめRyzen 5 1400とIntel Coreのベンチマーク性能比較 同じ2017年度発売でCoreシリーズ最下位のCore i3 8100でもRyzenに+16%も勝利

Ryzen 5 1400は2017年4月に発売された第1世代Ryzenプロセッサのラインナップのうち、最もグレードが低く、最も安い価格で提供する廉価品の位置づけのプロセッサです。後にRyzen 3が発売されますがそれまでは最低グレードでした。

グレードが低いといっても、1400という数字から判断するとグレード4の位置づけだということがわかります。同じグレード4だとCore i5 8400が存在しますがCore i5 8400は6コアであるためRyzenより多コアになってしまいます。

そうなるとIntel Coreプロセッサの中で同じ2017年度発売かつグレード1であるCore i3 8100と比較すればRyzen側には不利になりません。

コア数以外の面でもAMD Ryzen側にとって有利な条件での比較になっています。なぜならRyzenでは内蔵グラフィクスを搭載していないため、チップ面積のすべてを汎用コア部分に割り当てることができ、内蔵グラフィクス用にチップ面積を割り当てる必要がないからです。一方でIntel Coreは内蔵グラフィクスを搭載しているためそのためのチップ面積割当てが必要になり、汎用コアに割り当てることのできチップ面積(トランジスタ数)が減ってしまいます。でもこれはIntel Core側にハンデでがありRyzen側に下駄はかせができるということなので、Ryzen側に不利にならないという配慮にもなっています。

それにもかかわらず実際性能を比較してみるとRyzen 5 1400は、3グレードも下位であるCore i3 8100にも勝てていません。

Ryzen 5 1400と同じ2017年度に発売されたCoreシリーズで最低グレードのCore i3 8100でもRyzen 5に勝利

2017年度に発売されたCoreシリーズで最低グレードのCore i3 8100と比較してみます。

+16%もCore i3 8100が勝利しています。近年のプロセッサ性能の伸び率が+20%だということを考慮すると、Coreシリーズで最も下位でこれより下になるとPentiumしかないCore i3 8100が+16%も勝利しているのは圧倒的だと言えます。

さらにRyzen 5 1400には内蔵グラフィクスが付いておらず、Core i3 8100にはIntel UHD Graphicsという内蔵グラフィクスがCPUチップ上に乗っています。

さらにはIntel UHD Graphicsはそこそこの性能を持っており、グラフィック処理用に使わずコプロセッサとして使うとポストプロセッサ(汎用コア)を補完する演算器として使えます。