【2022年最新版】SFX(SFX-L)規格おすすめPC電源ユニットの比較 電力容量ごとにメーカーランキング評価

SFX規格のPC電源を選ぶときに調べ上げた結果を覚え書きとしてまとめています。

2018年以降Dan Cases A4 SFXの登場や、Louqe Ghost S1、Lazer3D LZ7等の超小型PCをケースが注目されたことで、SFX規格の電源も再注目されています。Core i9かつTDP250W級グラボを超小型ケースで実現するためにSFX規格でも電源容量が大容量化してきています。

ATX規格のPC電源についてはこちらに掲載しています。

インデックス:

1,000W

1位 SilverStone SST-SX1000-LPT

2019年5月発表。SFX-L規格で80PLUS Platinum認証取得の1,000W電源です。

SFXやSFX-L規格の電源では長らくSilverStoneの800W電源の独壇場でした。しかし2019年にSeasonicが800WのSFX-L規格80PLUS Titanium認証取得の電源を発表したため、SilverStoneのSFX-Lでの天下もこれまでかと思いきや同時に1,000W電源を発表してきました。

しかし80PLUS Platinum認証取得であることが見劣りします。800Wの電源ではSeasonicでもSilverStoneでも80PLUS Titanium認証取得を達成していました。

電力密度(単位リットルあたりのワット数)は969Wです。これだけの小さい体積の筐体でこれだけの電力を供給するわけなので、発熱密度も高いことを意味しており120mmファンの静音性が気になるところです。シングル系統+12V電圧で83.3A取り出し可能です。

800W

1位 Seasonic PRIME STX-800

800W以上のSFX-L電源は長らくSinverStone製の独壇場でしたが、2019年5月にSeasonicからSFX-L規格の800W電源が発表されました。80PLUS認証Titanium取得です。

サイズは125mm×63.5mm×125mm。120mmファン搭載。電力変換効率は入力115Vで50%負荷時に最大94%。

日本製の105℃品コンデンサを使用。保護回路はOPP/OVP/UVP/SCP/OCP/OTP。12年保証品です。この電源は国内正規品として販売されるのか微妙ですがその場合は米国Amazon.comから個人輸入することになります。

2位 SilverStone SST-SX800-LTI

2016年発売。800W以上の容量では唯一のSFX規格電源。発売からだいぶ時間が経過しているが未だにこの電源しか選択肢がない。奥行きが長いSFX-L規格。ファンの騒音はうるさい方であり、ファン騒音が要因で海外では評価が低い。ファンノイズは最大36dB。Titanium認証取得の電源であり、ファンのノイズ以外は評価が高い。750Wの電源容量で間に合うのならCorsair製電源のほうがおすすめ。

750W

1位 Corsair SF750 Platinum CP-9020186-JP

2019年2月発売。今のところ最もおすすめのSFX規格電源です。Titanium認証取得でなくPlatinum認証取得に留まっているところが残念ですが欠点はそのくらいです。

シングル系統+12Vで62.5A取り出し可能です。

CPU補助電源とPCIe補助電源のコネクタは区別されていません。合計で4コネクタ用意されています。

一般論としてMini ITXマザーボードの場合CPU補助電源コネクタは8ピン×1であり、GPUは高々8ピンコネクタ×3です。このSFX電源は8ピン補助電源コネクタ4つなので丁度ぴったりに思えますが、消費電力で考えるとCPUだけでも180W、GPUは525Wまで上昇するのでそれだけで700Wを超えてしまいます。仮にHDDのような消費電力が大きいストレージを搭載せずSSDで済ませるとしても、USB機器への供給電力を考慮すると供給電力が足りなくなります。よってこの750W電源ではCPU補助電源×1(8ピン×1)、GPU補助電源×2(8ピン×2)までが事実上の限界です。

ファンノイズは最大回転数でも30dBに届かず、消費電力が低いときにはファンが停止します。

300W未満ではファンが停止することがわかります。

電力変換効率はそこまで良くありません。下図では115Vの特性を参考にします。実際には日本国内においてはAC100Vなのでこれよりも効率が悪化します。負荷50%の点で効率が最大化されているのは教科書どおりの特性です。負荷が100%に近くなるぶんにはそこまで効率は悪化しませんが、負荷が10%を切るようだと大幅に効率が悪化します。dGPUを使わずストレージもSSDのみでTDP65W程度のCPUを動作させるような用途の場合、電力変換効率は非常に悪くなります。

2位 SilverStone SST-SX750-PT

2019年5月発表。80PLUS Platinum認証取得。SFX規格(SFX-Lではない)。

SilverStoneは700Wの電源を出していましたがそれはSFX-L規格であり大型でした。SFX規格のサイズに収めつつ750Wを2019年2月に達成したCorsair電源と比べて明らかにSilverStoneの700W級SFX電源は見劣りしていたので、後追いでSilverStoneも750W電源を出してきた格好です。

3位 LIAN LI PE-750

2016年発売。SFX-L規格の電源。CorsairのSF750と同じPlatinum認証取得の電源でありながら、こちらのほうが外形サイズが大きい。このPE-750は品薄のためCorsairの電源がおすすめ。

700W

1位 SilverStone SST-SX700-LPT

2016年発売。Platinum認証取得。SFX-L規格で12cmファンを搭載しながらも最大ファンノイズは36dBにもなる。より直径が小さい92mmファンを搭載しながらもCorsairのSF750のほうが最大ファンノイズが小さいので、予算があるならCorsair SF750のほうがおすすめ。

2位 SilverStone SST-SX700-G

2019年発売。80PLUS Gold認証取得。SFX(SFX-Lではない)規格のため92mmファンです。そしてこのファンは最低回転数の1200rpmでもノイズが18dBあります。最大ノイズレベルは公表されていませんが、ファンの回転数は最大で2900rpm程度まで達します。そのときのファンノイズは45dBだと推定されます。とてつもない爆音電源だと思っておいたほうがいいです。この電源は消費電力が小さくても常にファンが回っているためセミファンレスではありません。

3位 In Win CS-700W IW-CS700-SFX

2018年発売。上記のSilverStone SST-SX700-G(80PLUS Gold認証取得)電源と中身は同じです。50%負荷時のファンノイズは18dBと公式に発表されていますが、この50%負荷時のファン回転数は最低回転数です。つまり最低回転数でも18dBもあります。そしてこのファンは最大で45dBまでノイズが大きくなることが公式に発表されています。ファンの回転数の表記はありませんが、上記のSilverStone電源と同じファンなので2900rpmまで回転数が増えます。こちらも騒音電源なので避けたほうがいいです。

ATX電源用のPCケースをSFX対応にするマウンタ

ATX規格電源対応のPCケースであっても、SFX規格の電源を取り付けたい場合はあります。

その際はマウンタを使って固定することになるわけですが、Corsair等のSFX電源に付属しているマウンタよりもSilverStoneのSST-PP08Bが有効なことがあります。

Silver Stone 取り付けアダプタ ブラケットSST-PP08B
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このSilverStone SST-PP08Bは、マザーボードからオフセットして遠ざけてSFX電源を配置したい場合に貴重です。Corsair付属のマウンタは丁度中央にSFX電源を配置するものになっているため、マザーボードとの間の距離を大きく確保することができません。

例えばCPUクーラーの真上に電源を配置するタイプのケースではこのSST-PP08Bを使うことによってCPUクーラー高を大きく確保できます。

またMetis Plusのようなケースの場合はMini ITXマザーボードのメモリ(RAM)側と、電源との間の距離を大きく確保するためにSST-PP08Bマウンタが使われます。大型のCPUクーラーはメモリ側に大きくヒートシンクが飛び出すことがあるので、電源と干渉しないようにするためにこのマウンタは有効です。

Fractal Design Define Nano SはATX電源に対応していますが、ATX電源を搭載してしまうと2スロット占有グラボと近接しすぎてグラボもATX電源ともに熱を持ってしまいます。そこでこのSilverStoneのオフセットブラケットを使うことでグラボとSFX電源の距離を2cm以上離すことができます。