2016年5月16日発売Intel NUC6i7KYK Skull Canyonの米国での評価

米Amazon.comでIntel NUC Kit NUC6i7KYKが発売されました。発売日は2016年5月16日にずれ込みました。

 

レビューも着々と投稿されていますし、Youtubeにも組み立てや実際に稼働させている動画がアップされています。

私がYoutubeで検索するときに最も気にしているのがファンの音なので “fan noise”で検索してファン音がどれくらいうるさいかチェックしています。

ファンの音としてはGigabyteの第5世代ベアボーンでCore i7を採用した製品のファン音の大きさを収めている動画があり、この動画で録音されているファンの音がノートパソコンの小型ファンが最大回転数で回る最もうるさいときの音と同じだったのでGigabyteのハイスペックベアボーンは見送りました。

 

さて本題であるIntel NUC Kit NUC6i7KYKのAmazon.comでのレビューを分析してみます。

「私は新しいものにはすぐ飛びつくアーリーアダプターだから、安定性を求めて買うひとは慎重になるべき。その点を考慮して星3つ」という人もいます。でも性能自体にはそこまで不満はないが、画面のうごきがカクカクしたり気になる点は多々あるようです。

 

最も参考になったレビューを紹介します。

「一概に評価はできない・・・」と断った上で、「このベアボーンのもの自体には欠陥はなく悪くない。しかし私はもっと高い性能を期待してこのベアボーンを購入した。メインPCの代わりとして働いてもらうために購入したつもりだった」

「今回買ったベアボーンの構成:メモリ DDR4 32GB。1枚目のSSDはサムスン M.2接続950Pro 512GBNVMe対応(Windows10をインストールするシステムドライブ用)。2枚目のSSDはサムスン850 500GB これはデータ置き場用」

「以前から使っているメインPCの構成:2008年11月発売の初代core i7 920。これをオーバークロックして4GHz。メモリは12GBのDDR3。グラフィックはNVIDIA GeForce GTX 950で、SSDはCrystalベンチマークでスコア379のものを使っている。これらは全部で350ドルくらいだった」

「このカタログスペックを見比べればIntelベアボーンが圧勝している。しかし・・・」

「実際の速度としては50%も、古いPCの方がIntelベアボーンより優っている。これは今回買ったベアボーンを馬鹿にして言っているのではない」

「i7 920のオーバークロックをやめて2.66GHzで動作させても、Intelベアボーンよりも古いi7 920PCの方が速い」

「忘れてはいけないのはNVMeの950Proを搭載したIntelベアボーンと違って、以前から使っている古いPCはCrystalベンチマークで379のスコアしかない上に、メモリもIntelベアボーンDDR4に対して古いPCはDDR3であり遅い。(訳注:SSDもメモリも古いPCの方が遅いのにも関わらずベアボーンの方が性能で負けていると言いたいのでしょう)」

「ファンの音については、まぁそこまで問題にすることではない。そこそこ程度。だがそんなファンの音とかよりも重要な事がある」

「あくまでも個人的な意見だがこのベアボーンの価格は性能に見合っている気がしない。私が使っていた2008年発売の初代core i7マシンの性能すら超えていない。さらに、もしこのベアボーンをゲーマー仕様にするとしたら970か980グラボ+Razor GPUケースを買う必要があるからさらに追加で800ドルの出費が必要だ。」

「このベアボーンではなくデスクトップPCを選べば、i7 6700K、32GBメモリ、サムスンM.2 950Pro ,1TBのHDD、ミドルorハイレンジのグラボを買って1000ドル以下で済ませることができる」

「もしあなたが今持っているパソコンがPentium4などのとてつもなく古いものだったとしたらこのベアボーンを買う価値はあると思う。しかしハイスペックPCを求めていたり、現在使っているハイスペックPCを置き換える予定でこのベアボーンを買うべきではない」

 

なかなか骨のあるレビューでした。翻訳が変に不自然にならないよう意訳しているので、英語が読める方は米Amazon.comのレビューを読んでみてください。

よってこのベアボーンに超ハイスペックを求めると落胆することがあるようです。デスクトップPCを現在使っている場合は、それを上回るものを求めてこのベアボーンを選ぶと失敗することもあり得ます。

あくまでもベアボーンと割りきってNUC 5i7やNUC 6i5の延長線上にある程度のスペックと考えておいたほうがいいと思います。

私からするとこのベアボーンに搭載されているIris HD Grachicsは十分高性能です。ですがゲーマーからすると外付けでグラフィックボードを付けないと話にならないのでしょう。そのグラフィックボード代を加えるとなるとそこまで”お買い得”とは言えなくなるわけです。

 

次はKabyLakeのベアボーンが出るでしょうから、ディスプレイポートを4Kで4つくらいに充実させて、ケースは少し大きくなっていいので静かな12cm or 14cmCPUファン搭載、メモリ64GBまで入るようにしてくれたら買いたいなと思えます。

現在でベアボーンに限るなら私は5i7か6i5をおすすめします。