SFX規格準ファンレス静音電源、Corsair SF450 CP-9020104-JPを購入

Mini ITXケースに入れるためのSFX電源を探したところ、信頼性重視で選ぶとしたらCorsairのこのシリーズ一択でした。

Corsairは米国メーカーだが、製造はMade in China

ここが残念な点です。CorsairはPCパーツメーカーとしては数少ない米国企業ですが、製造はChinaで行われています。信頼性で有名なSeasonic(台湾)でさえも製造はChinaです。

部品が日本製というだけでなく、製造も日本製にするのならCoolerMasterから出た村田製作所製造の1200W電源のようなものしかありません。

ビニールパッケージの上に日本正規代理店Links Internationalの7年保証シールが貼ってある

この製品”本体”は日本向けにローカライズされたものではありません。本体の箱は各国共通です。

”Japanese capaciters”を採用していると箱にも書いてあるので、全て日本製コンデンサを採用したのは日本国内向けだけではなく、日本以外で売っているこの電源でも同じだということです。

日本向けとして特徴づけているのは、箱を薄いビニールでパッケージした後にそのビニールの上に貼られているLinks International社の日本正規代理店品を示すシールです。

またAmazon.comでこの製品の価格をみると、ほぼ1ドル100円レベルで換算した米ドル価格で売られています。Seasonicの電源だと1ドル200円換算くらいで売っているので、Seasonicの日本市場向けは米国向けの2倍で売られているということが批判されていますが、このCorsair製品についてはそのようなことはなく”そこそこ妥当”な価格で売られています。

ファンの騒音値は180W以下なら10dB、270W以下なら15dB

この電源は90W以下の消費電力ならファンを停止させることができます。ただし周辺温度が25℃という条件です。

さらに消費電力が増えてくると180以下のレベルで10dBのファンノイズがします。270Wなら115dB程度です。

15dBというのはLe Grand Macho RTのような14cmファンの大型CPUクーラーの最大騒音値と同レベルです。15dBまでならかなり静かな部類です。

270W以下の消費電力で使うなら十分静音PCとして使えますが温度には注意が必要です。

Corsair Link非対応なのが本当に残念

Corsairの製品というのはUSB接続で各Corsair製品を中央集権的に管理することができ、全体最適のもとで一体的に各PCパーツをコントロールすることができます。

それを可能にするのがCorsairLink対応製品なのですが、残念ながらこの電源はCorsairLink非対応です。

CorsairLinkに対応していれば、消費電力などをワットチェッカーいらずで簡易的にパソコンから確認することができます。電源からUSBケーブル経由で情報を取得できるからです。

そうすれば外出先からリモートデスクトップ・ログインをするだけで電源の状態をモニタリングすることすらできます。SFX電源だとそういった用途は想定していないというコンセプトなのか、搭載されていない仕様となっています。