内蔵型HDDをメーカーごとにまとめています。
HDDのメリットは安さです。安さこそHDDがSSDに勝っている唯一の優位性です。逆に言えば価格を気にしないなら大容量のSSDをおすすめします。
SDDの容量単価がHDDと並ぶのは2021年頃だと予想されています。SSDが1年で4割安くなる計算を複利で行っていけばだいたい2021年頃です。それまでは容量あたりの価格を重視する人にとってはHDDが選択肢になります。
2.5インチサイズの内蔵型HDDはこちらに掲載しています。
さらに外付けHDDはこちらに掲載しています。
容量別のインデックス一覧:
18TB~20TB
エンタープライズ向けの3.5インチHDDでは既に20TB級が実現しています。エンタープライズ向けのSSDは2.5インチで8TB~16TBを既に達成してしまったため、HDDの「大容量なのに安い」という優位性が崩れつつありました。HDDならではの大容量を維持し、容量の大きさでSSDを引き離すため16TB,18TB,20TBと次々にHDDも急いで大容量化を図っています。
一般消費者向けに20TB級が行き届くにはまだ少し時間がかかりそうですが、手に入り安い大容量SSDが4TB~8TBという現状なら、20TB級HDDの入手性が高まればHDDならではの大容量優位性はしばらく維持されるでしょう。
16TB
最も早く一般消費者向けに16TBのHDDをリリースしたのがSeagate社です。ただしSeagateのHDDは壊れやすく低品質であることで有名です。これはSSDでも同じで、エンタープライズ向けでなく一般消費者向けに最も早く4TBSSDを提供したのが低品質で有名なサムスンでした。高品質な4TBSSDは東芝・WesternDigital(Sandisk)やIntel・Micron連合から後にリリースされました。HDDもまずは低品質なSeagateが最初にリリースされ、その後に高品質なWesternDigital、東芝、HGST製が発売されていきます。そのため高品質な16TBHDDが欲しい場合はWesternDigital製、東芝製がリリースされるのを待つのが得策です。
1位 東芝
16TBのHDDがSeagate製しか存在しなかった中でようやく東芝から一般消費者向けの16TB製品が出てきました。エンタープライズ向けのラインナップも当然あり、エンタープライズ向けでも一部モデルは個人消費者向けの一般的な小売店(PCパーツショップ)で販売されています。
・MG08ACA16TE
2020年6月発売。東芝のデータセンター向けHDDでありMG08シリーズに属します。Cloud-Scale用途とされていますが、クラウドを運用するサーバでは次々に追加的にストレージが必要になってきます。HDDを追加してもリード・ライト性能を落とさずに純粋にストレージ合計容量が増えていくことを「Scaleする(Scalable)」と呼びます。必要な容量が増加していくに連れてHDDを追加していき合計容量を増やす用途に最適です。
このMG08シリーズは16TB容量だけでも以下のように8通りのモデルが存在します。
このうち、下半分のモデルはSAS接続規格であり、SATA接続規格しか対応していないことが多い一般的なPC用には向きません。そのため下半分の「MG08SCA16TA」「MG08SCP16TA」「MG08SCA16TE」「MG08SCP16TE」は選択肢から外れます。次に物理セクタが4KBなのか512Byteなのかという点でモデルが分かれています。これも互換性の観点から512Byteが望ましく、4KB物理セクタの「MG08ACA16TA」「MG08ACP16TA」は選択肢から外れます。次に、表の「タイプ」に記載されている「SED」というのは「Self-Encripting Drive」のことであり自己暗号機能搭載のモデルを意味します。この自己暗号化機能も一般的には不要なので「MG08ACP16TE」は選択肢から外れます。その結果唯一残ったのがこの「MG08ACA16TE」になります。「512Byte物理セクタ」「SED非搭載」「SATA接続」といった属性はデータセンター向けモデルであるシリーズの中では一般消費者向けと親和的であり、このモデルだけは普通に個人向け(一般消費者向け)の小売店(いわゆるPCパーツショップ)で取り扱われています。
・MN08ACA16T
2020年6月発売。この「MN08ACA16T」は東芝MNシリーズの16TB版です。
MNシリーズは家庭用NAS用途を想定しているシリーズです。上記の「MG08ACA16TE」はエンタープライズ向けであるため、通常は家庭用NAS向けの「MN08ACA16T」を選べば十分でしょう。
2位 Seagate
・ST16000NM001G(Exos X16)
2019年6月発売。Exos X16シリーズはSeagateのエンタープライズ向け16TBを意味しています。下記IronWolfProやIronWolfシリーズより高信頼性を有していますが、東芝製に比べると信頼性は低いです。信頼性の高さを優先するなら東芝製を選び、Seagateの中で高信頼性を求めるならこの「ST16000NM001G」がいいでしょう。
・ST16000NE000(IronWolf Pro)
2019年7月発売。IronWolfシリーズよりも信頼性を高めたデスクトップ用のIronWolfProシリーズの16TB版。平均故障間隔は120万時間。
・ST16000VN001(IronWolf)
2019年7月発売。IronWolfProよりも平均故障間隔が短く100万時間。
14TB
2018年3月にSeagateからエンタープライズ向けの14TBHDDがリリース、これが初の14TB品となりました。2018年9月には東芝からも14TBが出ました。HDDの容量の伸びは非常に鈍化していますが、容量あたりの価格でSSDより安い限りは一定のニーズはあるでしょう。
1位 WesternDigital
・WUH721414ALE6L4
2019年1月発売。HGST(日立)のUltraStarシリーズとして販売されていたものがWDブランド名においてUltraStarとして発売されることになりました。このUltraStarが従来のHGSTからWDブランドに切り替えられた理由は、WD Goldを廃止した上でWD GoldをUltraStarに一本化するためでした。その一本化が決定されたのが2018年で、2019年1月にWDブランドでUltraStarシリーズが発売されたわけですが、UltraStarという名称は個人消費者には位置づけがわかりづらく、WD Goldのように色で用途分けされている明瞭さは想像以上にマーケティング上のメリットが大きかったため、結局WD Goldシリーズは廃止されず残ることになりました。7200rpm。プラッタ8枚。
・WD141KRYZ
2019年9月発売。WD GoldシリーズはUltraStarシリーズと統合されることが2018年に決定し姿を消す予定でした。しかしUltraStarは個人消費者に知名度が低く、個人消費者からの知名度が高いWD Goldを廃止することによる損失が大きかったため、UltraStar発売から半年以上遅れた2019年9月にWD Goldが復活することになりました。WD Goldの位置づけとしてはWD Red Proより上位で、UltraStarより下位です。7200rpm。プラッタ8枚。
2位 東芝
Western Digitalよりも東芝から先に14TBHDDが登場しました。
・MN07ACA14T
2018年9月発売。7200rpm。プラッタ9枚。
3位 Seagate
・ST14000NE0008
2018年9月発売。NAS用途のIronWolfシリーズの可用性をさらに高くしたIronWolfProシリーズ。7200rpm。プラッタ8枚。
・ST14000VN0008
2018年9月発売。NAS向けのIronWolfシリーズ。7200rpm。プラッタ8枚。
・ST14000DM001
2018年9月発売。デスクトップ向けのBarraCudaProシリーズ。最も一般的なシリーズであり普通の消費者はこのシリーズを使用。7200rpm。プラッタは8枚で、東芝製の9枚より1枚少ないプラッタ数で実現されている。
12TB
2017年10月に12TBのHDDがWestern Digitalから発売されました。プラッタ枚数を従来の7枚から8枚にするという苦肉の策でなんとか2TB増やしたものです。容量の増加をプラッタ枚数の増加に期待するのはほぼ無理です。ヒートシンクスペースを確保するために3スロット消費するグラボのように、3.5インチベイを2つ消費するHDDでも作らない限り数倍単位のスケーラブルな容量増加は望めないでしょう。
1位 Western Digital
・HUH721212ALE604
2019年4月発売。日立からWDが受け継いだHGST UltraStarシリーズはWDのブランド名でリリースされることになりました。WD Goldシリーズより上位に位置します。プラッタ数8枚。7200rpm。
・WD121PURZ
2018年7月発売。Purpleシリーズ
・WD121KRYZ
2017年10月発売。世界最大のHDDメーカーであるWestern Digitalが12TBのHDDを投入しました。Goldシリーズであるため最も信頼性が高いモデルが真っ先に投入されることになります。HGSTより高価になるでしょうが、低故障率で可用性を重視するならこちらの方がいいでしょう。
2位 東芝
・MG07ACA12TE
接頭語(prefix)がMGのシリーズはEnterprise Capacityシリーズを意味しており、大容量を指向した用途向けのHDDです。末尾語の「E」は512 Emulationのことで、内部的(物理的)には4KBセクタで管理されていますがOSからは512Bセクタとして見えるようになっています。
7200rpm。プラッタ8枚。
・MN07ACA12T
2018年9月発売。7200rpm。プラッタ9枚。接頭語MNはClient向けHDDシリーズに属しており、その中でも家庭用NAS向けのシリーズを表しています。
3位 HGST
・HUH721212ALE600
2017年9月発売。
4位 Seagate
・ST12000NE0008
2019年8月発売。NAS用途向けでは上位のIronWolf Proシリーズ。7,200rpm。プラッタ8枚。
・ST12000VN0008
2019年9月発売。NAS用途向けのIronWolfシリーズ。7,200rpm。プラッタ数8枚。
・ST12000NM0007
2017年9月発売。Exos X12(Enterprise Capacity)シリーズ
・ST12000NE0007
2017年10月発売。IronWolf Proシリーズ
・ST12000VN0007
2017年10月発売。IronWolfシリーズ
10TB
この辺りでそろそろ3.5インチHDDの限界が見えてくると言われている容量です。3.5インチというのがポイントで、5インチのように筐体を大きくしさえすればまだまだ容量は増やせます。ですが普及している3.5インチサイズを前提とするならば、厚さも対角線の長さも明確に標準化されておりこれ以上外箱は大きくできません。この制約下で容量を増やすためには、プラッタ枚数の増加、1プラッタあたりのトラック数の増加、重ね書きの高密度化、の3つしか手段がありません。このうちプラッタ枚数とトラック数については既に限界を迎えており、プラッタ枚数が7枚から+1して8枚あたりが限界のようです。最終手段として重ね書きに各社注力していますがこれは2倍3倍という大幅な容量増加は望めません。2000年代は短期間に2倍3倍と容量が増えていたのにもかかわらず現在は2割3割程度のペースです。
SSDは既に16TBが製品化されています。しかも2.5インチです。2020年頃にはHDDとSSDの容量単価が並ぶので、長くHDD信者をしてきた人達もそろそろSSDを受け入れる必要がある頃合いです。
1位 Western Digital
米国のWestern Digitalは間違いなく世界一のHDDメーカーです。品質もここが一番です。SSDを製造するSandiskを買収したことで、Western DigitalはSSD・HDDともに抑えるストレージメーカーになりました。
・WD101PURZ
2018年7月発売。Purpleシリーズ
・WD101KRYZ
10TBでWestern Digitalは現在のところこれだけです。Goldシリーズであり、数ある10TBのHDDの中では最も信頼性が高いと言えます。そのかわり最も高価な部類に入ります。2016年8月発売です。
・WD101KFBX
2017年6月発売。Red Proシリーズ
・WD100EFAX
2017年6月発売。Redシリーズ
・WD100PURZ
2017年5月発売のPurpleシリーズ。
2位 東芝
・MN06ACA10T
2019年5月発売。接頭語MNシリーズはClient向けHDDのシリーズに属しており、家庭用NAS用途を想定したHDDのシリーズです。7,200rpm。
・MD06ACA10T
2018年発売。接頭語MDのシリーズはGeneric Data Storageシリーズを表しており、Client向けHDDの各シリーズの中では大容量を指向したものです。7200rpm。
3位 HGST
HGSTはもともとIBMのハードディスク製造部門が日立に譲渡されて、日立からさらにWestern Digitalに譲渡されたものです。よってHGATはWestern Digitalとほぼ同じです。
Western Digital傘下にHGSTがはいったので、HDDはほぼWestern Digital+HGST一強になってしまいました。
・0S04037
2017年9月発売
・0S04037-2
上記モデル10TBの2つ入り版
・0S04037-4
上記モデル10TBの4つ入り版
・HUH721010ALE600
2016年4月発売。Western Digitalとほぼ同じ価格帯です。同じ会社なので当然とも言えます。
4位 Seagate
Seagateからは用途別と信頼性別の組み合わせで多数のシリーズが出ています。はっきり言って非常にわかりにくいです。他のメーカーのように単に信頼性だけでランナップしてくれた方が選ぶ方にとっても有難いです。
10TBになると重ね書きやヘッダとプラッタの間の距離がシビアすぎるため、どうしても信頼性と価格のトレードオフになってきます。おそらくSSDの方が故障しにくいレベルでしょう。
・ST10000NE0008
2019年6月発売。NAS用途向けのIronWolf Proシリーズ。7,200rpm。プラッタ数8枚。
・ST10000VN0008
2019年9月発売。NAS用途向けのIronWolfシリーズ。7,200rpm。プラッタ数8枚。
・ST10000NM0086
2018年4月発売
・ST10000NM0016
2016年4月発売。このEnterprise CapacityシリーズはSeagateで最も高級なタイプです。データサーバーに使うようなエンタープライズ向けなので、故障と故障の間の時間である平均故障期間が200万時間ととてつもなく長くなっています。
もちろんヘリウム充填タイプです。24時間連続稼動させるHDDならこれがいいでしょう。
デスクトップパソコンかつ、あまり電源を切らずに24時間動かしていることが多いならこのHDDがいいです。私だったらこれを買います。なぜなら、Seagateの中で最上位であるこのHDDでさえ、WesternDigitalやHGSTのHDDより安いからです。
電源を頻繁に切るパソコンならBarraCuda Proシリーズでいいと思いますが、データが壊れたら仕方ない、で済まないような用途であまりパソコンの電源を切らないようだったらこのEnterprise Capacityシリーズのほうがいいです。
・ST10000NE0004
2016年11月発売。IronWolf Proシリーズはネットワークストレージ(NAS)用のHDDです。Proではない無印のIronWolfシリーズもNAS用ですが、Proは5年保証、無印は3年保証という違いがあります。
録画用で「別に壊れたときは消えてもいいや」と思えるか、「できるだけ消えてほしくない」と思うかによって無印かProかを選ぶべきだと思います。
私からするとデータというのはどうしても消えてほしくないので、Enterprise CapacityシリーズでRAIDを組んで多重化するか、SSDを使います。
・ST10000DM0004
2016年9月発売。このBarraCuda Proシリーズは5年保証とそれなりの信頼性があり、パソコン用HDDの用途ならこれでいいです。ソフトウェア開発を行うような高性能パソコン用です。しかしパソコンを24時間稼働させ続けるなら別のシリーズを選んだほうがいいです。価格の安さを優先するなら下のIronWolfシリーズでいいでしょう。
・ST10000VX0004
2016年8月発売。SkyHawkシリーズは防犯カメラの映像記録に最適化されているHDDです。多数の防犯カメラから同時に映像を書き込まるような用途での耐久性を追求しているようです。
常に書き込みがあり、それが長期間連続で続くことに耐えうるようになっているようです。個人のデスクトップパソコンのように不規則にランダムアクセスがあるものには向かないと言えます。
保証期間は5年でヘリウム充填なのでそれなりに信頼性があると言えます。カメラ一発などの自宅防犯カメラの録画専用としてはいいと思います。
・ST10000VN0004
IronWolfシリーズは10TBのHDDの中でも廉価なタイプです。2016年7月発売です。価格優先ならこれになるでしょう。ただし3年保証と短めです。デスクトップパソコン向けでなく、ネットワークストレージ(NAS)用になっているようです。
つまり24時間稼働させることが前提でもOKのHDDですが、10TB帯のSeagate製品の中では最も安いタイプでもあるため、RAIDを組んで多重化しておくことも考えた方がいいでしょう。
8TB
1位 Western Digital
・WD8004FRYZ
2019年9月発売。公式としてはUltrastarシリーズより1段階下位に相当するHDD。しかし中身は一緒で、本来はUltrastarシリーズに一本化する予定だったものの個人向けマーケティング上の都合によりわかり易い色分けのWD Goldシリーズが残ることになり、Ultrastarと同等品として発売されたもの。既にUltrastarを持っているならこのWD Goldに買い換えるメリットはなく、これから買う予定ならUltrastarよりもWD Goldのほうが入手性が高くおすすめ。
・HUS728T8TALE6L4
2018年9月発売。2018年に発売されたWesternDigital製HDDの中ではフラッグシップモデル。7200rpmでプラッタ5枚。ランダムのリード・ライト性能には優れるが静音性は大きく劣る。静音性を重視するHDDを選びたいのなら5400rpmのBlueシリーズがおすすめ。
・WD81PURZ
2018年7月発売。Purpleシリーズ
・WD8003FRYZ
2017年8月発売。Goldシリーズ。国内では10月頃から出回る
・WD8003FFBX
Red Proシリーズ。2018年6月発売。
・WD80EFAX
Redシリーズ。2018年6月発売。
・WD80PURZ
Purpleシリーズ。2017年5月発売。
・WD8002FRYZ
Goldシリーズ。2016年5月発売。
・WD8001FFWX
Red Proシリーズ。2016年8月発売。
・WD80EFZX
Redシリーズ。2016年3月発売。
・WD80PUZX
Purpleシリーズ。2016年4月発売。
2位 東芝
・MD05ACA800
2017年4月発売。一般的なデスクトップパソコン用。
・MG05ACA800A
2017年4月発売。4Kネイティブというタイプであり、1セクタあたり4096バイトあります。これにはハードウェアの対応、OSの対応、ソフトウェアの対応と全て揃っていないと動作しないため現状ではおすすめしません。データセンターやサーバーなどで24時間365日稼働が要求される場所で、特定の目的に特化して使うようなHDDです。
・MG05ACA800E
2017年4月発売。1セクタ4096バイトであるため4Kタイプだが、外からみると1セクタ512バイトとして動作しているように見えるため一般的なHDDとして問題なく使用できる。しかし、512バイトを書き換える際には4096バイトを消してから4096バイトを再度書き込むため、書き込み時は遅くなる。一度ファイルを書き込んだらあとは読むだけという用途に最適。データセンターやサーバーなど24時間365日連続稼働を想定しているHDD。
3位 HGST
・0S04012
2017年1月発売。
・0S04012-2
上記HDDの2個入り版です。2017年1月発売。
・0S04012-4
上記HDDの4個入り版。2017年1月発売。
・HUH728080ALE600
2014年11月発売。
・HUH728080ALE604
2015年1月発売。
4位 Seagate
・ST8000NE001
2019年7月発売。NAS用途向けのIronWolf Proシリーズ。7,200rpm。プラッタ数5枚。
・ST8000VN004
2019年9月発売。NAS用途向けのIronWolfシリーズ。7,200rpm。プラッタ数5枚。
・ST8000DM004
2018年1月発売。BarraCudaシリーズ
・ST8000NM0055
Enterprise Capacityシリーズ。2016年3月発売。
・ST8000AS0002
2015年1月発売です。ArchiveシリーズはEnterprise Capacityモデルより1段階下のモデルです。大規模ストレージを低コストで構築するときに使用します。
・ST8000DM0004
BarraCuda Proシリーズ。2017年7月発売
・ST8000DM005
BarraCuda Proシリーズ。2019年9月発売。
・ST8000VX0022
SkyHawkシリーズ。2016年9月発売。
・ST8000NE0004
2017年7月発売。IronWolfシリーズ。
・ST8000VN0022
IronWolfシリーズはネットワークストレージ向けです。2016年9月発売。
・ST8000DM002
2016年3月発売。このDesktop HDDシリーズは後にBarraCudaシリーズになったので、今はBarraCudaシリーズを買ったほうが無難。
6TB
1位 Western Digital
・WD6003FRYZ
2019年9月発売。旧HGST(日立)のUltrastarシリーズと統合され、廃止される予定だったWD Goldシリーズが復活してリリースされたのがこのHDD。Ultrastarより下位という位置づけだがHDDのものとしてはほとんど同じ。個人向け用途ならこちらのWD Goldがおすすめ。
・HUS726T6TALE6L4
2018年11月発売。旧HGST(日立)から引き継いだUltrastarシリーズ。安いことで人気のBlueシリーズ「WD60EZAZ-RT」の上位版に相当する。6TB帯の中ではフラッグシップモデル。7200rpmでプラッタ5枚。価格が高いこともありBlueシリーズの「WD60EZAZ-RT」より人気がない。常にパソコンに接続する用途だったらこのUltrastarシリーズがおすすめ。バックアップ目的だったらBlueシリーズで十分。
・WD60EZAZ-RT
2019年2月発売。2019年においてはありとあらゆる容量帯・メーカーのHDDの中で最も支持され売れているHDDです。理由はこの頃は6TB帯が最も「容量あたりの価格が安い」HDDであったこと、さらに絶対価格でも安いことです。価格が安いのは5400rpmと低い回転数でありランダムリード・ライトの性能が低いためです。またプラッタの外側ではシーケンシャルライト速度180MB毎秒ほど出ますが、最も内側になってくると130MB毎秒程度まで落ちてきます。
しかしこのようにリード・ライト性能が低速であってもバックアップ目的なら全く問題ありません。そのためドラレコや防犯カメラのように毎日一定の比率で使用容量が増えていくファイルのバックアップ目的で法人個人関わらず継続的に購入されているHDDです。
車のドラレコの映像の保管目的で非常に有用であり、ヤナセが推奨しているユピテル製の暗視対応ドラレコはSandiskの1TBや512GBのSDカードにも対応していますが、フロントとリアの2カメラ構成かつ駐車中も録画する設定にしておくとすぐに空き容量がなくなってしまうので過去の記録が上書きされてしまうことになります。防犯上の観点から納車時からのすべての映像を保管しておきたい場合は、SDカードの空き容量がなくなりそうになったらパソコンでSDカードからHDDにファイルを移しバックアップする用途として「容量あたりの価格が安い」このHDDが強く支持されています。
・WD6003FFBX
2018年3月発売。Red Proシリーズは高信頼性が要求されるNAS用です。
・WD6002FRYZ
Goldシリーズ。2016年5月発売。
・WD6002FZWX
Western DigitaiのGoldシリーズより一つ下のBlackシリーズです。2017年1月発売です。Blackシリーズは耐久性より高速性を優先したモデルです。そのため24時間連続稼働は想定されていません。
ゲーム用途だったり、一時的なファイル置き場にするなどして別に消えても決定的に損失が大きくない用途に使ったほうがいいでしょう。別にHDDが壊れても対して痛手はないという用途向きです。もし壊れたら回復不能な損失を被るというミッションクリティカル度の高いものに使うべきではありません。
高速性を優先するならSSDの方が勿論速いわけですが、SSDは高々4TBくらいしか手頃な価格のものが出ていないので、大容量のHDDかつそれなりに高速なものが使いたいというときに、耐久性よりも高速性を優先してこのBlackシリーズを使うのが選択肢になります。
・WD6003FZBX
2018年2月発売。このBlackシリーズはゲーミングPCを想定しています。長く使えて壊れにくいという信頼性よりも、ゲームインストールディスクとして高速に読書できるパフォーマンスを重視したものがBlackシリーズです。高速に読書できるといってもSSDに比べたら、比べ物にならないほど低速なのですが、HDDの中では高速なほうです。HDDには遅い速度でダラダラ書き込むといった防犯カメラの録画用途のようなものもあるので、それと対照的なものがこのBlackシリーズです。
・WD6001FZWX
Blackシリーズ。2014年8月発売。
・WD6002FFWX
Red Proシリーズ。2016年4月発売。
・WD60EFRX
Redシリーズ。2014年7月発売。
・WD60PURZ
2017年5月発売。Purpleシリーズ。
・WD6NPURX
Purple NVシリーズ。64台の防犯カメラを同時にストリーム録画可能。台数がPurpleシリーズより多い。2016年4月発売。
・WD60PURX
Purpleシリーズ。2014年12月発売。
・WD60EZRZ-RT
Blueシリーズ。2015年9月発売。
2位 東芝
・MD05ACA600
2016年12月発売
・MD04ACA600
2015年10月発売。
3位 HGST
・0S04007
2017年2月発売。
・0S04007-2
上記モデルの2個入り。2017年2月発売。
・0S04007-4
上記モデルの4個入り。2017年2月発売。
・HUS726060ALE610
法人向け。2014年10月発売。
・0S03842
2014年10月発売。
・0S03842-2
上記モデルの2個入り版。2014年10月発売。
・0S03842-4
上記モデルの4個入り版。2014年10月発売。
4位 Seagate
・ST6000NE000
2019年7月発売。NAS用途向けのIronWolf Proシリーズ。7,200rpm。プラッタ数4枚。
・ST6000NM0115
2018年4月発売。Exosシリーズ
・ST6000NE0023
2017年12月発売。IronWolfProシリーズ。高い可用性が要求されるネットワークストレージ向け
・ST6000DM003
2018年1月発売。BarraCudaシリーズ。BarraCudaはデスクトップPC向けで、最もオーソドックスなシリーズ。いわゆる”無難”というものがBarraCudaです。
・ST6000VN0033
2018年1月発売。IronWolfシリーズ。ネットワークストレージ向け
・ST6000AS0002
Archiveシリーズ。2015年2月発売。
・ST6000DM004
BarraCuda Proシリーズ。2016年11月発売。
・ST6000VX0023
SkyHawkシリーズ。2016年11月発売。
・ST6000VN0041
IronWolfシリーズはそこまで信頼性は高くなくていいネットワークストレージ向けのHDDです。2016年9月発売です。
5TB
1位 東芝
・MD04ACA500
2014年5月発売。
2位 HGST
・0S03838
2014年10月発売。
4TB
もう既に4TBのHDDはメインストリームではありません。2.5インチサイズのSSDで4TBが登場してる以上、3.5インチサイズかつ音も消費電力も大きいHDDのメリットは無くなっています。2016年でさえ4TBの新機種はちらほらでた程度であり、2017年に至っては相当減ってきています。
1位 Western Digital
・WD4003FRYZ
2019年9月発売。Ultrastarシリーズより下位との位置づけだが個人向けにはこちらのほうが流通量が多く入手性が高いのでおすすめ。
・HUS726T4TALA6L4
2018年11月発売。このUltrastarシリーズはデータセンター用途重視であり、デスクトップPCのリードライト性能ならBlackシリーズのほうが優れています。7200rpmで3プラッタ構成。
・WD4005FZBX
2018年2月発売。このBlackシリーズは高速に読み書きすることを最優先したシリーズです。ネットワークストレージのような平均故障間隔が長いという信頼性の高さよりも、速く読書をすることを重視したものがBlackシリーズです。
これはゲームのインストールディスク用として使うことを想定しているもので、SSDではゲームインストールディスクとしては容量が足りないからHDDを使うという場合にこのBlackシリーズがおすすめされています。
・WD4003FFBX
2018年3月発売。このHDDはRed ProシリーズでありNASの中でも高信頼性が要求される用途向けのものです。
・WD4002FYYZ
2016年5月発売のGoldシリーズです。
・WD4004FZWX
Blackシリーズは読み書き速度を最優先したモデルです。2016年7月発売です。耐久性があるわけではありません。24時間稼働も前提としていないモデルです。そのため定期的に電源はオフにして、耐久性よりかはとにかく実行速度を速めたいときに採用するHDDです。
・WD40EFRX-RT2
Redシリーズは24時間稼働を前提としたモデルです。2016年12月発売です。NASに詰め込んで24時間ファイルストレージにする用途ではBlueではなくこちらを使います。
・WD40EFRX
2013年発売のRedシリーズです。
・WD4002FFWX
2016年4月発売。WD Red Proは、ネットワークストレージ向けであるRedシリーズの信頼性をさらに高めたものであり5年保証です。Redシリーズは24時間稼働でもOKであり、このRed Proも同じく24時間稼働のストレージ用途に対応しています。24時間稼働させるためのRedよりも高品質なものが欲しい場合はこのRed Proになります。
・WD40PURZ
2017年6月発売。Purpleシリーズ。
・WD40PURX-RT2
2016年12月発売のPurpleシリーズです。このシリーズは特殊です。防犯カメラの録画用HDDです。防犯カメラを運用している人ならわかると思いますが、防犯カメラの映像は映画のようにそこまでビットレートは高くないものの、24時間続く上に同時に何台もの防犯カメラから書き込み要求があり続けます。そのまま愚直にファイルを作成してしまうとフラグメンテーションが起きてしまうため、防犯カメラ映像をあとから分析するときに読み込みをするとどうしてもフラグメントしている分だけ遅くなってしまいます。そのようなことを防ぎ、各防犯カメラの書き込みストリームごとに連続した書き込み領域を提供するのがこのHDDです。よって読み書きの速度はそこまではやくなく、どちらかというと24時間稼働の信頼性や、連続書き込みといった特性がある特殊なHDDだと言えます。
・WD40PURX
2014年3月発売のPurpleシリーズです。
・WD40EURX
2014年4月発売です。AVシリーズはオーディオビジュアル用ということで、PCでの録画・再生用に特化しているHDDです。録画と再生の特徴としては連続したシーケンシャルアクセスが続くことです。さらに同時録画となると複数の書き込みストリームが存在することになるため、その場合にフラグメントさせずに連続した領域をディスクに確保して、HDDのヘッダのムダなシークを防止し静かに効率的に動作することを優先しているHDDです。
このAVシリーズはPurpleシリーズと同じで回転数は公表されていません。おそらく回転数はかなり低くなっており、データ転送速度も速くはありません。
長時間動画の録画再生を静かに行う用途向けだと言えます。Purpleの方が少し高いので、私はPurpleの廉価版がAVシリーズだと認識しています。防犯カメラ録画用の方が高い信頼性が要求されるいわゆる”業務用”になりますが、AVシリーズは単に家庭向けの娯楽用といったところでしょう。
録画に使いつつ高い信頼性が欲しいなら、娯楽用途でもPurpleシリーズの方が信頼性は高いのでおすすめです。
・WD40EZRZ-RT2
2016年12月発売のHDDです。Blueシリーズは24時間稼働「させない」デスクトップPC向けです。最もスタンダードなシリーズです。24時間稼働を前提としないHDDでパソコンの電源を24時間つけっぱなしにしているとHDDがあっという間に壊れるので、その場合はRedやRed Proシリーズを使います。日頃の使い方に合わせてHDDを選択する必要があります。
・WD40EZRZ-RT
Blueシリーズの2015年10月発売版です。新しいRT2を選ぶべきです。
2位 東芝
・MD04ACA400
2014年7月発売。
3位 HGST
・0S04005
2017年2月発売。
・0S04005-2
上記製品の2つ入り版。2017年2月発売。
・0S04005-4
上記HDDの4つ入り版。2017年2月発売。
・0S03667
2014年5月発売。
・0S03667-2
上記モデルの2個入りセットです。2014年5月発売。
・0S03667-4
上記モデルの4個入りセット。2014年5月発売。
4位 Seagate
・ST4000NE001
2019年7月発売。NAS用途向けのIronWolf Proシリーズ。7,200rpm。プラッタ数3枚。
・ST4000NM0035
2018年4月発売。Exosシリーズ
・ST4000DM004
BarraCudaシリーズ。2017年7月発売
・ST4000DM005
BarraCudaシリーズ。2016年10月発売。
・ST4000NE0025
IronWolf Proシリーズ。2017年3月発売。
・ST4000VN008
IronWolfシリーズ。2016年10月発売。
・ST4000DX001
2013年発売です。SSDを内蔵しているハイブリッドタイプのHDDです。今となっては4TBのSSDがでてきているので、資金さえあれば100%SSDにしてしまってもいいと思います。
3TB
1位 Western Digital
・WD30EFRX
Redシリーズ。2012年7月発売。
・WD30EZRZ-RT
Blueシリーズ。2015年9月発売。
2位 東芝
・MD04ACA300
2014年4月発売。
・DT01ACA300
2012年8月発売。
3位 HGST
・0S03663
2014年4月発売。
・0S03663-2
上記モデルの2個入り版。2014年4月発売。
4位 Seagate
・ST3000DM007
BarraCudaシリーズ。2016年12月発売
・ST3000DM008
BarraCudaシリーズ。2016年8月発売。
2TB
1位 Western Digital
・WD20EZAZ-RT
2018年10月発売。Blueシリーズ。5400rpm。回転数が低いため静音性に優れています。
・WD2005FBYZ
Goldシリーズ。2016年8月発売。
・WD20EFRX
Redシリーズ。2012年7月発売。
・WD20PURX
Purpleシリーズ。2014年3月発売。
・WD20EURX
AV-GPシリーズ。2013年9月発売。
・WD20EZRZ-RT
Blueシリーズ。2015年9月発売。
2位 東芝
・DT01ACA200
2012年8月発売。
3位 HGST
・HUS722T2TALA604
2016年発売。
4位 Seagate
・ST2000DM008
2018年10月発売。BarraCudaシリーズ。2018年7月に発売された5400rpm(BarraCuda)の7200rpm版。
・ST2000DM005
2018年7月発売。BarraCudaシリーズ。2016年発売の「ST2000DM006」の5400rpm版
・ST2000DX002
FireCudaシリーズ。2016年9月発売。SSDとのハイブリッド型。
・ST2000DM006
BarraCudaシリーズ。2016年8月発売。7200rpm
・ST2000DM001
Barracudaシリーズ。2011年12月発売。根本的に欠陥を抱えているため買わないほうが無難。
1TB
3位 Seagate
・ST1000NM0055
2017年1月発売。Enterprice capacity
Western DigitalのGold, Red Pro, Red, Purple, Black, Blueシリーズの違い
WD Gold
2018年にHGSTのUltraStarに吸収合併され廃止されることになっていたWD Goldシリーズは一転、復活することになりました。UltraStarと同じくエンタープライズ(個人向けと対比)向けのデータセンター用途です。公式の位置づけとしてはWD GoldシリーズはUltraStarシリーズより下ですが、中身は一緒です。WD GoldとUltraStarを比較して価格が安く入手しやすい(マーケットプレイスではなくAmazon販売発送の正規品で手に入る)ほうを選べばいいでしょう。
WD Red Pro
WD Redの故障率を更に引き下げたものです。位置づけの概念は以下のWD Redをベースとしているのでそちらを先に参照してください。
WD Red
ネット上でありがちな解説が「WD RedはNAS用途」ですが、どのような特性をもってNAS用途なのかという解説から皆逃げています。学術的に言うと「リード・ライトがランダムで発生(ポアソン過程で発生)する用途において365日24時間連続稼働させる可用性を有するのがWD Red」です。NAS用途というのは常にリード・ライトが発生しているわけではありません。必要なときに突発的にリードが発生したりライトが発生します。それらは電話の待ち行列理論と同じで確率的にランダムに発生するというシンプルな前提を置いて(現実には完璧に理論通りにポアソン過程で要求が到着することはない)、その前提を置いたときにHDDのパフォーマンス(応答速度)と信頼性が最大化されるように設計されています。
WD Purple
このWD Purpleの位置付けがよくわかっていない自作PCユーザが多いようです。それは上記のWD Redの位置付けを明確に科学的に定義できていないからです。WD Redシリーズの位置づけがあいまいだとWD Purpleの位置づけもあいまいになってしまいます。
WD Redの項目で「リード・ライトが確率的にランダムに発生する用途」と記載しましたが、それとの対比でWD Purpleでは「365日24時間、ライト操作が常時継続的に実行される用途」を想定しています。
最も適した実際的な実例は防犯カメラ映像の録画です。防犯カメラの録画はたとえフルHD画質であっても1つあたりの書込みストリームの転送速度は大したことありません。そのため高速に書込んだり高速に読出すパフォーマンス(性能)は必要ありません。WD Redは突発的にリード・ライトの要求が来るのでできるだけ高速にリード・ライトを実行しレイテンシを削減する必要があります。しかしWD Purpleが想定している用途ではレイテンシの削減の優先度は低いです。
WD Purpleでは、複数台の防犯カメラから書込みストリームが常時実行されている場合、それを高い信頼性で365日24時間書き込み続けることを目的に設計されています。つまり遅い書込みストリームが常時継続的に実行されている用途を想定したのがWD Purpleシリーズです(ランダムにリード・ライトが発生してその処理が終われば確率的に一定時間何も処理がないWD Red用途と対比すること)。
WD Black
HDDの技術的制約の範囲内で、できる限りリード・ライトのパフォーマンス(性能)を引き上げたものです。WD Blackシリーズがライバルとして念頭に置いているものはSSDです。SSDはリード・ライト速度がHDDと比較してあまりにも高速なので、この速度ではHDDは絶対にSSDに勝てません。
しかしHDDがまだSSDに勝っている部分があります。それが容量あたりの価格の安さです。「大容量のSSDが本当は欲しいが高価だからHDDを選びたい。だけどできるだけ高速なHDDが欲しい」といったユーザ層に訴求しているのがこのWD Blackです。具体的な実例としてはゲームのインストールディスクです。ゲームが落ちたときにできるだけ早く復帰するためにSSDをインストール先にしているユーザもいますが、そのSSD予算をケチりたいときにこのWD Blackが選択されます。
耐故障性はWD Blueより引き上げてありますが、WD Blackの高信頼性追求は気休め程度。信頼性は高めてありますが、WD Gold,Red Pro, Red, Purpleほどではありません。
WD Blackは365日24時間連続稼働させることを想定していません。定期的に電源を切ることを想定しています。念頭に置いてあるゲーム用途でも、365日24時間常にゲームをやり続けている人はいないということです。
このWD Blackはパフォーマンスの最大化を目的関数としているので、静音性等は二の次であり、静音性を求めて購入するHDDではありません。
WD Blue
WD Blueは静音性以外すべてにおいてWD Blackが上位です。しかし価格が安くてもいいからそこそこのものが欲しいといった層に訴求するためにWD Blueが設定されています。
このWD BlueであってもWD Blackより優れている点があります。WD Blueにはプラッタの回転数5400rpmのものがあり、HDDにしてはとても静音性が高いです。当然ながらSSDに比べたら当うるさいわけですが、HDDの中では静かです。「どうしても予算上の制約でHDDを使わざるを得ない、でも静音化したい」という場合はWD Blueを選んだほうがいいでしょう。