ノートパソコンを選ぶ際に最も重要となるメーカーの選択について詳しく記載しています。わかりやすいようにランキング形式にし、Pros/Cons(≒メリット/デメリット)も掲載しています。
結論から言うと、私の周りはLet’s NoteかMacbook(Pro)かThinkPadが多かったです。日本電信電話(NTT持ち株)の横須賀研究所に就職した人はLet’s Noteで、日本IBM基礎研究所に就職した人はThinkPadとLet’sNoteを使っていました。豊田中央研究所に就職した人はMac使いで、任天堂に就職した人はVaio使いでした。
実は、自作のデスクトップPCにお金をかける層よりも、ノートパソコンにお金をかける層の方が高所得だったりします。実際にノートパソコンはデスクトップPCと比べて性能の割に高価ですし、東大のコンピュータ・サイエンス分野の教員(教授・准教授)も普段はラップトップで作業しています。仕事で使ったり、学業で使ったり、子供にパソコンを持たせたりするなら絶対にノートパソコンがおすすめです。
ノートパソコンは誰でも名前を知ってる「有名電機メーカーブランド」を買うのが正解
Pansonic, NEC, Apple, IBM, 東芝, 富士通。このあたりのメーカー名は家電やパソコンに詳しくない、むしろ苦手だという一般の人であっても誰もが知っているメーカー名です。
こういったメーカーはノートパソコン分野では非常に強く、実際に品質もサポート体制もしっかりしています。
一方で、パソコンを自作するほどパソコン分野のことが大好きな人達がよく知っているパソコンメーカー(巷では「パソコン専門メーカー」と呼ばれている)はノートパソコン分野では非常に弱いです。
なぜならこれらの「パソコン専門メーカー」は、1990年代後半にDOS/Vブームが来た際に、パソコンパーツを仕入れてデスクトップPCの組立&販売で頭角を表し一気に伸びた企業だからです。つまり最初からノートパソコンを手掛けてきたわけではないのです。そして2000年代半ばにデスクトップPC需要が頭打ちとなり「パソコン専門メーカー不況」が訪れ、その後ノートパソコンをようやく手掛けるようになってきました。
ノートパソコンは企業自ら基盤も筐体(外枠ケース)も全て設計しなければなりません。そのノウハウの積み重ねで成功したのが1991年にApple社が出した初代ノートパソコンPowerBookだったり、1992年に旧日本IBMが発売したThinkPadだったりします。「パソコン専門メーカー」がデスクトップPCの組立に参入する遥か以前からノートパソコンを手掛けてきたメーカーこそ本当に良いノートパソコンを現在でも販売しています。
「パナソニックやNECや富士通みたいな有名なメーカーは知ってるけど”パソコン専門メーカー”の名前は聞いたことがない」「ノートパソコンといったらLavieとかVaioとかFMVしか聞いたことがない」といった一般人の方が間違いのない選択をします。そういった有名電機メーカーの方がノートパソコンの設計・製造には長けているからです。
ノートパソコンに関しては、デスクトップパソコンの自作に不必要に金をつぎ込みパソコン自体が目的化してしまっているパソコンオタクよりも、「大学でノートパソコンを使っている人(東大生等)」,「実際にノートパソコンを持ち歩いて仕事をしている人(マスコミの記者等)」,「テレワークで会社からノートパソコンを貸与されてる人(金融機関勤務者等)」からアドバイスを貰ったほうが確かな選択ができます。
1位: Panasonic Let’s Note(パナソニック・レッツノート)
ブランド名 | Panasonic Let's Note |
---|---|
企業名 | パナソニック株式会社 |
生産拠点 | 日本国(兵庫県神戸市) |
株式公開 | 東証第一部上場 |
創業 | 1918年 |
ノート型参入 | 1996年 |
親会社名 | パナソニック直営 |
親会社形態 | 東証第一部上場 |
親会社国籍 | 日本国 |
価格の安さ | |
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ブランド力 | |
初心者用 | |
ゲーム用 | |
テレワーク用(事務) | |
学生用(研究室・ゼミ) | |
重量の軽さ |
小型化 | |
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デザイン(意匠) | |
耐久性 | |
カスタム自由度 | |
購入後サポート | |
ノートPC完成度 | |
市場シェア |
民間企業等の法人や官公庁で採用されることが多いのがPanasonicのLet’s Noteです。以前からずっと耐久性の高さを売りにしています。デスクで一般的な70cm程度の高さから床に落としても壊れないようになっています。
PanasonicのノートPCは米国国防総省(DoD)に製品を納入するのにクリアしなければならないMIL基準(MIL-STD-810G)を満たしたタフブックを製造しており、それは米軍,米国自治体の州兵・警察に納入されています。その「高耐久性」のノウハウをLet’s Noteにフィードバックしているため、Let’s Noteは非常に頑丈なノートパソコンの代名詞になっています。
価格面ではMacBookProよりも大幅に高価になることは確実です。30万円未満だと高性能な構成にするのは難しく、40万円を超えてきます。
予算が潤沢にある大学の研究室で大量採用
私は東大の研究室にいましたが、研究室から貸与されたノートパソコンはPanasonic Let’s Noteでした。また、高校の同期で慶應義塾の理工に入った人もLet’s Noteを研究室から貸与されていました。
日立で大量採用
メーカー名を名指しで書いてしまいましたが、丸の内に本社があり、コングロマリット形態を採用する日立でLet’s Noteが大量されています。
野村総研のSEが社内用として選択できる
就職ランキング上位に必ず入る経営コンサル・ITコンサルを手掛ける野村総合研究所は、従業員が社内で使うノートPCをPanasonic Let’s NoteかHP(ヒューレット・パッカード)かで選べるようにしているようです。殆どの人がLet’s Noteを選ぶと聞きました。
大きな力がかかっても壊れない設計
現在ではテレワークの普及で、身動きが取れなくなるような満員電車は都内でもほとんどなくなりましたが、Let’s Noteは満員電車で圧迫されても壊れない耐圧性を有しています。
ただし、マスコミでよく使われるわかりやすい耐久性実験ではノートPCの上に乗っかったり、車で踏んだりなんてものがありますが、そんなことは日常では起こりえません。
日常でノートPCに最も力がかかるのは満員電車であり、それを基準として設計されています。
都内の通勤時間帯の(横からの圧力で一瞬足が浮くレベルの)満員電車を体験したことがある人なら、バッグの中のノートPCに満員電車でかかる力がどれだけ大きいかは想像がつくと思います。
PanasonicノートPCは軍事用として設計するから民生用も高品質になる
良い製品というのはまずは軍事用に開発したものに多いです。軍事用を民生用として格下げ(コストカット)しても、軍事用の元が良い品質なので格下げしても高品質が維持されます。
一方で、最初から民生用を想定して開発した製品の品質はたかがしれています。
軍事用の機器というのはその時々の最高峰の技術が投入されます。そこに妥協はなく、軍事的な優位性のためならコスト高も惜しまないからです。
100点満点中、最初から70点を目指して作るのが民生用です。どんなに完璧にしあげても到達できるのは70点までで、殆どの製品開発では60点どまりや50点どまりで開発が終了しそれが販売されます。
しかし軍事用は100点満点だけを目指して開発されるため、100点満点のものを民間用としてコストカットし70点になったとしても、最初から70点を目指して開発された民生用よりも高品質になります。
これがPanasonic Let’sNoteの品質が高い理由です。
2位: Apple MacBook Pro / MacBook Air
ブランド名 | MacBook |
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企業名 | Apple Japan合同会社 |
生産拠点 | 中国,ベトナム(鴻海が受託生産) |
株式公開 | 非公開 |
創業 | 1976年 |
ノート型参入 | 1991年 |
親会社名 | Apple Inc. |
親会社形態 | NASDAQ |
親会社国籍 | 米国 |
価格の安さ | |
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ブランド力 | |
初心者用 | |
ゲーム用 | |
テレワーク用(事務) | |
学生用(研究室・ゼミ) | |
重量の軽さ |
小型化 | |
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デザイン(意匠) | |
耐久性 | |
カスタム自由度 | |
購入後サポート | |
ノートPC完成度 | |
市場シェア |
MacBookはx86命令セットアーキテクチャを採用し2006年に初リリースされたノートPCです。それ以前のApple iBookは”PowerPC”という独自の命令セットアーキテクチャを採用したCPUを使っていたため、Windows OSと全く互換性がありませんでした。
その後ついにAppleは独自アーキテクチャのCPUを捨てて、互換性を重視しIntel x86命令セットアーキテクチャを採用しました。それがMacBookです。MacBookではMac OSの他にWindows OSをインストールすることが可能になりました。
しかし、いわゆるビジネス用途ではMacは非常に弱いです。印刷・組版・デザイン系分野ではMacは使われていますがその他の分野ではMacが採用されず、現在でもその構造は変わっていません。
特に金融機関からは全く見向きされていないのがMacです。投資銀行等の金融工学分野ではVisual StudioでC++を使ってライブラリを作り、それを他のWindowsアプリケーション、特にExcelから呼び出す形で利用しています。投資銀行では投資銀行業務・市場業務含めてExcelが重要なツールであるため、ExcelともVisual Studioとも親和性が低いMac OSは使われません
正直、業務用としてはMacは全くお呼びでないのが実情です。
そして2019年には「MacBook」が廃止され、「MacBook Pro」と「MacBook Air」だけになりました。
さらに、2020年に発売されたMacBookProに搭載されているApple M1プロセッサはARM命令セットアーキテクチャなのでWindowsが起動しなくなりました。再びAppleはWindows互換性を捨てて「独自アーキテクチャ」の道を歩み始めたことになり、ビジネス用途からますます遠ざかる結果となっています。
3位: 富士通 FMV LIFEBOOK(ライフブック)
ブランド名 | FMV LIFEBOOK |
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企業名 | 富士通クライアントコンピューティング |
生産拠点 | 中国,日本(島根県出雲市) |
株式公開 | 非上場 |
創業 | 1923年(富士通) |
ノート型参入 | 1993年 |
親会社名 | Lenovo |
親会社形態 | 香港証券取引所 |
親会社国籍 | 香港(実質的本拠は中国) |
価格の安さ | |
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ブランド力 | |
初心者用 | |
ゲーム用 | |
テレワーク用(事務) | |
学生用(研究室・ゼミ) | |
重量の軽さ |
小型化 | |
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デザイン(意匠) | |
耐久性 | |
カスタム自由度 | |
購入後サポート | |
ノートPC完成度 | |
市場シェア |