Core i9 11980HKは2021年5月にリリースされたモバイル向けCPUです。第11世代Intel Core(Tiger Lake-H)の中でフラッグシップと位置づけられるモデルになります。このCore i9 11980HKはモバイル向けCPUにしては非常に消費電力が高いため大型の据え置き型ノートパソコンで用いられることが多いです。
Core i9 11980HKとRyzen5000シリーズ(Zen3:Cezanne, Zen2:Lucienne)の比較
Core i9 11980HKと発売時期が最も近いのは2021年1月にリリースされたモバイル向けRyzen5000シリーズプロセッサです。モバイル向けのRyzen5000シリーズはZen3マイクロアーキテクチャのモデルと、Zen2マイクロアーキテクチャを搭載したモデルが混ざっています。Core i9 11980HKに太刀打ちできる可能性があるのはZen3マイクロアーキテクチャを採用したRyzenであることが条件ですが、実際ベンチマークで比較すると太刀打ちできてないのが実情です。
Core i9 11980HK vs. Ryzen 9 5980HX
モバイル向けRyzen5000シリーズで最高峰に位置づけられているRyzen 9 5980HXと比較してみます。両方とも8コアで両方ともフラッグシップの位置づけなので対等な比較だと言えます。
結果はこのように+3%の差でRyzen 9 5980HXに対しCore i9 11980HKが勝利しています。ゲーム用途は+2ポイント差で、事務作業用途は+3ポイント差なのでやはりIntel Coreは事務作業用途に強いことがわかります。Workstation用途でも+1ポイント差でCore i9 11980HKが勝っているため、Ryzen 9 5980HXの「全負け」といったところです。