Ryzen 7 1800XとCore i5 7600Kのベンチマーク比較 まさかのCore i5が勝利 当然Core i7も上

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2017年3月に第1世代のRyzenプロセッサが発売されました。その中でもフラッグシップモデルと位置づけられる最高峰の性能を持つのがRyzen 7 1800Xです。

そうなると当然「Intelプロセッサと比較してどうなのか」というところが気になってきます。

CPUの比較においてはカタログスペックやピーク性能ではなく、実効性能(effective flops performance)が重要です。これについてはCPUの選び方の冒頭に書いておきましたので参照してください。

2017年3月に発売されたRyzenシリーズのフラッグシップモデルであるRyzen 1800Xですが、これはCore i7 7700KどころかCore i5 7600Kにすら性能で勝てていない状況です。しかも私がこの記事を書いている時点ではRyzen 7 1800Xが5万円以上するのでCore i7やi5より高くなってしまっています。

以下はAmazon.co.jpでの価格ですが、現時点での日々の価格を表示しています。

5万円以上するRyzen 7 1800Xは3万円もしないCore i5 7600Kにすら実効性能(Effective FLOPS)で負けている

Ryzen 7 1800XはIntel Core i7 7700Kと比較することが多いですが、実はRyzen 7 1800XはCore i5 7600Kの性能も超えていません。

たった+4%ですがCore i5 7600Kの方が速くなっています。Ryzen 7 1800Xの敗北要因は1コアあたりの性能が低いことです。コア数が多くてもそれを使いこなせるソフトウェアが実際的な用途では少ないということです。

また、価格面でもCore i5 7600Kは、Ryzen 7 1800Xより圧倒的に安いです。しかもCore i5 7600Kはオンボードグラフィックス付きなので別途グラフィックボードを用意する必要はありません。

Core i7 7700Kよりも価格が高いのに実効性能が低いRyzen 7 1800X

Skylake世代では最も評価の高かった6700Kですが、Kabylake世代で最も評価の高いCPUは7700Kです。この7700KがRyzen 7 1800Xの比較対象だと認識している人は多いです。

Ryzen 7 1800Xに対して+9%実効性能で7700Kが勝利しています。

Ryzen 7 1800Xはコア数が多くても実効性能や体感速度が速くならないCPUの典型例と。マルチコアにしても並列性が無ければ速くならないというのはプロセッサ技術の常識ですが、まさにその典型的な実例となっています。

Ryzen 7 1800Xは2015年8月発売の第6世代 Skylake Core i7 6700Kと性能がほぼ互角

2015年8月に発売されたCore i7 6700Kを使っている人は今でも多いと思います。私もその一人です。6700KとRyzen 7 1800Xを比較してみます。

6700Kが相手だと実効性能は同列になっています。あとは価格ですが、価格は圧倒的に6700Kの方が安いです。またCore i7 6700Kはオンボードグラフィックスも付いてきます。マルチコアを十分活かせるだけの並列性があるアプリケーションを実効する予定ならRyzen 7 1800Xでいいでしょう。

”K”の付かない無印のCore i7 7700にはRyzen 7 1800Xが勝利

Core i7 7700Kは手頃な価格で手に入るCPUの中では圧倒的性能なので、Ryzen 7 1800Xが負けてしまったのも当然と言えますが、Core i7 7700相手だとさすがにRyzen 7 1800Xが勝利します。

このように+5%Ryzen 7 1800XがCore i7 7700に勝利しています。一方で価格面で見ると当然Core i7 7700の方が安いです。

無印のCore i5 7600にはさすがにRyzen 7 1800Xが勝利 価格は当然Core i5 7600の方が安い

Core i5 7600K相手ではRyzen 7 1800Xは勝てませんでしたが、さすがに”K”の付かないクロックの低い無印のCore i5 7600相手ではRyzen 7 1800Xが勝利しています。

Ryzen 7 1800Xが+5%、Core i5 7600に勝利しています。たった5%の差なので、3万円~4万円ほど安いCore i5 7600にしてしまうという手もあります。しかもCore i5 7600にはオンボードグラフィックスが付いているので、別途グラフィックボードを購入しなければならないRyzen 7 1800Xより圧倒的に安くパソコンを組むことができます。

一世を風靡した 4790KにもRyzen 7 1800Xが勝利

一時期一世を風靡していた第4世代Haswell Core i7 4790KというCPUがあります。このCPUを搭載したPCを今でも使い続けている人はかなり多いでしょう。2014年に低消費電力な第5世代BroadwellCPUが発売されても、性能は一世代前の4790Kの方が上だということで支持者が多かったCPUです。また2015年8月発売のSkylake世代Core i7 6700Kには低消費電力性では負けていますが、性能では4790Kと互角であるということでSkylake世代までは4790Kにはそれなりの支持者がいました。

しかしKabylake世代になるとさすがに4790Kはobsoleteになり、性能・低消費電力性どちらでもKabylakeに勝てなくなりました。それはRyzen 7相手でも同じであり、実効性能ではRyzen 7 1800XがCore i7 4790Kに勝利しています。

価格では4790Kの方が安いですが、4790Kは性能の割に消費電力が高く発熱量も多いのでおすすめしません。4790Kを買うくらいならRyzen 7 1800Xの方がいいでしょう。

まとめ:Core i5 7600Kでも性能・価格の両面でIntel Coreの完勝 しかもCore i5はオンボードグラフィックス付き
Core i7は7700K,6700KがRyzen 7 1800Xに性能・価格両面で勝利

Core i7相手ならまだしも、Core i5 7600KにもRyzen 7 1800Xが性能で負けてしまうのは私も驚きました。

しかもCore i5 7600Kは価格がかなり手頃であり、性能も高く価格も安くグラフィックボードも不要とメリットが多いです。ただ性能差は微々たるものなので、圧倒的な性能差が欲しい場合はCore i7 7700Kがおすすめです。

Ryzen 7 1800Xの弱点は価格が高くなってしまったことと、オンボードグラフィックスが付いていないために対費用効果が悪くなってしまったことです。またマルチコアは並列性がないと宝の持ち腐れとは以前から言われていますが、まさにそれが当てはまる実例となってしまいました。第2世代のRyzen 7 2800Xに期待です。

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