おすすめPC電源ユニットの比較と選び方 電力容量ごとに80Plus認証ランク(電力変換効率)・信頼性・静音性・メーカーでランキング評価

PC電源は最優先で予算配分すべきPCパーツです。PC電源はAC100Vという高電圧を扱うため、PC電源の良し悪しはCPUやグラボの処理性能以前の問題として「安全性」にかかわるからです。

PC電源のように高電圧を扱うPCパーツに優先的に予算を配分し、CPUやグラボの優先度はその次です。

小型PCケースであってもATX規格の電源が入るタイプもあるのでその場合はATX規格を選んだほうが直径が大きいファンを搭載できるため静音性でも信頼性も高くなります。

SFX規格とSFX-L規格の電源はこちらに掲載しています。

インデックス:

PC電源ユニットの容量は+12V出力の最大電流値でほぼ決定される

PC電源の容量は1600Wのものから400W以下のものまで様々ですが、このような電力容量の違いはいったいどこから来るかというと、それは12V出力の最大電流値です。

12V出力はCPU補助電源でもPCIe補助電源(グラボ用補助電源)でも共通の電圧です。このCPUとPCIe補助電源が大口の消費元です。3.5インチHDDも12Vを必要としますが、2.5インチSSDは12V電圧を必要としないので、事実上CPU補助電源とグラボ補助電源でどの程度の電力を消費するかどうかで電源容量が決定されます。

12V8ピンコネクタは最大40Aも取り出すことができる

PC電源から取り出せる電力は、12V1ピン+GND1ピンで1ペアの合計2ピンを基本単位として考えます。12Vで10A出力として2ピンで120Wも取り出せます。

そうするとATX12V4ピンコネクタ(古いタイプのCPU補助電源)の場合、240Wも取り出せることになります。

これがEPS12V8ピンコネクタ(現在主流のCPU補助電源)の場合、480Wも取り出せることになります。これが理論的最大値です。

ただし、実際に使用されるコネクタ自体(電源ではなくコネクタ単品)の規格では最大9Aまでが規定されており、ケーブル規格では最大8Aまでが最大電流値として規定されているため、マザーボード側では2ピンあたり10Aをフルに取り出すことはまずなく、CPU補助電源コネクタから控えめに電力を取り出すようにマザーボードが設計されています。

しかし電源側は10Aを出力するだけの用意ができているということです。

ただし、電源ユニット側で8ピン1コネクタあたり20Aまでとか28Aまでの制限をかけている電源があります。その場合は8ピン1コネクタあたり40Aも取り出せません。特に古い電源ほどそういった制限をかけています。一方で新しい電源では12Vの各コネクタの電流上限値を共通化しており、12V出力の各コネクタの電流値を合算して100Aまでのように上限を規定していることが多いです。たとえ合算値が100Aでも、8ピン1コネクタあたり100Aも取り出せません。それは先程記載したように、コネクタ自体単品では9Aくらいまでしか扱えず、ケーブル自体も導線の断面積で最大電流値が決定されるため1ケーブルあたり25A(100Aの1/4)も取り出せないからです。

CPU補助電源は8ピンで最大480W、4ピンで最大240W しかし実際は7A弱の電流のため8ピン320W、4ピン160W程度

補助電源1つでどのくらいの電力を取り出せるのか気になっている人は多いようです。これはCPU補助電源とPCIe補助電源とで分けて考える必要があります。

まずCPU補助電源はPCIe補助電源よりも非常に大きな電力を取り出せるようになっています。流れる電流値も大きいです。しかしこれは電源ユニット側での仕様ではありません。電力供給を受けるマザーボードやグラボ側で、それぞれCPU補助電源、PCIe補助電源の仕様に従って自主的に少ない電流値に留めて取り出す電力に上限を設けています。電力ユニット側ではCPU補助電源だろうがPCIe補助電源だろうが関係なく物理的に安全な範囲内で電力を供給する用意があります。

CPU補助電源では8ピンで最大40A取り出されてもいいように電源ユニット側では設計されています。12V+GNDで1ペアとし、それが8ピンだと4ペアあるからです。1ペアあたり10Aの電流を流すとして40Aです。4ピンの場合は2ペアあるので最大20Aです。12Vで40Aが4ペアだと480Wも電源ユニット側では提供する能力があります。

しかしマザーボード側が制約をかけており、実際には40Aも流れることはありません。最近のマザーボードでは高々1ペア(12V+GND)あたり7A程度、実際には6.7A程度に絞っているマザーボードが多いです。

そのため実際に電源ユニットから取り出されるCPU補助電源8ピンの電流値は高々28A程度です。一昔前の電源ユニットでは1コネクタあたり28Aの1系統を割り当てていたものがあり、その場合は1コネクタあたり28Aまでしか取り出せないので、12V1ピンあたり7A未満の電流値になるようマザーボード側で制約をかけています。

2,000W

この2,000W電源を日本国内で使うとしたら、分電盤の1回路分を占有する200Vコンセントを造設してもらう工事をする必要があります。エアコンの200Vコンセントを分岐させることは絶対にやってはいけません(エアコン未設置の場合は可)。
Xeon WやXeon Scalableプロセッサを搭載するマザーボードは複数の電源ユニットを使うことを前提としていることが多いですが、この2,000W電源なら1基でも可能です。

1位 SilverStone SST-ST2000-PT【80Plus Platinum】

2019年5月発表。2,000Wの80PLUS Platinum認証取得電源。Enhance社が製造しSilverStone名義で販売されるOEM品です。StriderTitaniumシリーズ。+12V電圧で166Aを取り出すことができます。電力密度(電源筐体容積1リットルあたりの電力)は866W/リットルです。

1500W~1600W

日本国内の一般家庭で1600W電源を使うには200Vコンセントが必要になります。分電盤から各部屋に配線されているコンセントは1回路で合計で20Aまでしか取り出せません(コンセントプラグ1つの上限は15A)。これは100Vでも200Vでも同じです。電流は単位時間あたりに通過する電荷の量(電荷を時間で微分した量)なので、電圧が100Vでも200Vでも通せる電流の強さは電線の断面積で決定されます。100Vでも200Vでも分電盤から各部屋までの1回路あたりの電線の断面積は同じなので、20Aの上限は共通です。1回路の上限は20Aですが、コンセント1口(プラグ1つ分)の上限は15Aです。

つまり100Vコンセントだと、コンセントプラグ1つで負荷容量1500Wまでしか取り出せません。しかし200Vコンセントなら15Aタイプだとしても負荷容量3000Wまで取り出せますので、PC電源の負荷容量1600Wは余裕で取り出せます。ほとんどの200Vコンセントは1つで20Aタイプなので実際は4000Wまで余裕があります。

200Vコンセントを新たに設置するコストを嫌ってエアコンの200Vコンセントをタコ足や延長コードで分配するといったことは絶対にやってはいけません。必ず分電盤から新たに線を引く回線追加工事をしてもらい200V単独で独立したコンセントを用意する必要があります。

また、PC電源の電源端子は必ずアース端子が付いていますが、実際にそのアース端子を使っているPCユーザはまずいません。ほとんどの人は3端子電源プラグを変換コネクタでアース端子を除去して、2端子タイプの一般的なプラグに変換してからコンセントに差し込んでいます。

その点、200Vコンセント増設時は必ずアースを取ってもらえますので200Vコンセントを使うとパソコン電源を容易に接地(設置ではなく接地)できるメリットもあります。

1位: Corsair AX1600i CP-9020087-JP

2018年発売。80Plus Titanium認証取得。+12V8ピン出力が10個用意されており、CPU補助電源とPCIe補助電源共有です。

Corsair AX1600i Output

+12V出力では最大133.3Aの電流を取り出すことができます。

ただし入力電圧100Vでは最大で1300Wまでしか取り出せません。1600W取り出すためには200Vコンセントを用意する必要があります。

この電源が他の電源と比べて革新的なのは、半導体(トランジスタ)の素材に窒化ガリウムを採用していることです。現在製造されている半導体の材料はほとんどケイ素(シリコン)です。ケイ素は地殻に大量に存在するため安く半導体の材料原価を低く抑えることができ好まれます。しかしケイ素を使ったトランジスタでは微細化によるリーク電流の増大、高熱時にスイッチング速度が低下する等の問題が顕在化し、微細化と同時に低消費電力&スイッチング速度向上を両立させるためのボトルネックになっています。

一方でガリウム化合物は絶縁性が高くリーク電流を低く抑えることができ、さらに高熱時にもスイッチング速度が低下しない非常に好ましい性質を持っています。このようにトランジスタの材料としてガリウム化合物をケイ素の代わりに使用するメリットは学術分野で教科書的に古くから知られており、Cray-3コンピュータはヒ化ガリウムをケイ素の代わりに用いて低消費電力と高スイッチング性能を達成しようとしましたが、ヒ化ガリウムはヒ素が含まれており毒性があるためケイ素に代わる素材として普及しませんでした(Cray-3とヒ化ガリウムについては大学大学院向けのコンピュータアーキテクチャ分野学術書なら触れられています)。

その点、窒化ガリウムは窒素とガリウムの化合物であり、窒化ガリウムは青色発光ダイオードの材料でもあることから得られている知見が多く無毒であることが既に実証されています。上に原料の窒素は空気中に大量に含まれているため材料原価も安いです。半導体材料としてのガリウム化合物で最も有力視されているのが窒化ガリウムであり、青色発光ダイオード以外の半導体(トランジスタ)の材料としてはまだまだ普及してませんがその窒化ガリウムを採用し低消費電力(高いエネルギー変換効率)を実現したこの電源は非常に先進的です。

2位: Corsair AX1500i CP-9020057-JP 【80Plus Titanium】

2014年発売。80PLUS Titanium認証取得。14cmという大型ファンを搭載している電源です。13.5cmファンを搭載した電源が多い中、14cmファンは最も大きな水準です。

10年保証でありCorsair Linkに対応しています。Corsairのアプリケーションから電源の状態をモニタリングすることができます。Corsair LinkはUSB経由で情報を取得します。

CPU補助電源とPCIe補助電源コネクタは共有で10コネクタ有り125A取り出すことができます。

100V入力だと1300Wまでしか電力が取り出せないので、この電源は日本国内で使うためには200Vコンセントを用意する必要があります。

3位: SilverStone SST-DA1550-TI 【80Plus Titanium】

2019年5月発表。80PLUS Titanium認証取得。Enhance社が製造し、SilverStone名義で販売するOEM品です。Decathlonシリーズの製品。

4位: EVGA SuperNOVA 1600 T2 Power Supply 220-T2-1600-X1 【80Plus Titanium】

 

2014年発売。奥行220mm。80PLUS Titanium認証取得の電源。1600WかつEVGAで最高峰のSuperNOVAシリーズ。EVGAは米国企業で設計は米国で実施されていますが生産はチャイナです。

PCIe用の8ピン(6+2ピン)コネクタを9個搭載。CPU補助電源の8ピン(4+4ピン)コネクタは2個搭載しています。

PCIe補助電源もCPU補助電源も電圧は+12Vで共通なのですが、コネクタ形状が異なります。8つのピンのうちどこを+12Vにして、どこをGNDにするかの規格が異なるからです。

しかし電源から見ればPCIe補助電源用でもCPU補助電源用でも単一ラインで+12Vを供給することは変わりがないので、本質的にはPCIe補助電源もCPU補助電源も同じです。

そのため、PCIe補助電源とCPU補助電源のコネクタを区別せず混ぜてしまっている電源も存在します。例えば高品質で有名なSeasonicのPRIMEシリーズもPCIe補助電源とCPU補助電源コネクタを区別せず電源ユニットから同じ形状のコネクタが出ています。ではSeasonicの電源ではどのようにPCIe用とCPU用の電源コネクタ規格の違いを吸収しているかというと、ケーブルで変換しています。電源ユニット側の差込みコネクタはPCIe補助電源用でもCPU補助電源用でも同じなのですが、マザーボードやグラボに挿す側のコネクタで電線を配置替えし、CPU補助電源の8ピン(4+4ピン)用、PCIe補助電源用(6+2ピン)用の出力をそれぞれ生成しているのがSeasonic電源です。

しかしEVGAのSuperNOVAシリーズでは電源ユニット側でもしっかりCPU補助電源用とPCIe補助電源用とでコネクタ形状を明確に分けており、電源ユニットのコネクタ形状の時点から異なります。ケーブルで「PCIe用」と「CPU用」で変換するような手法は採用していないということです。この点、EVGAの電源はSeasonicよりも上位です。

米国だとEVGAの電源はSeasonicよりも+10ドルほど高額になっています。高級路線を行くのならSeasonicよりEVGAのほうがおすすめですが、日本国内で使用する場合115W以上の入力電圧を確保しなければならないため200Vコンセントが必要です。

5位: Seasonic PRIME TX-1600(SSR-1600TR) 【80Plus Titanium】

2019年5月発表。Seasonicの最高峰シリーズであるPRIMEシリーズの中でもフラッグシップモデルです。80PLUS Titanium認証取得。PRIMEシリーズ初の1600W級電源。+12V電圧で133.33A取り出せます。135mmファンを搭載しているのも今までのPRIMEシリーズ通り。12年保証。

6位: SilverStone SST-ST1500-TI 【80Plus Titanium】

2017年8月発売。80Plus Titanium認証取得。CPU補助電源コネクタ×2とPCIe補助電源コネクタ×8はコネクタの形で区別されていますが内部的には単一の+12系統から電流を取り出しています。

青いコネクタがPCIe補助電源用です。+12VはCPU補助電源+PCIe補助電源で合計125Aまで取り出せるようになっています。

7位: EVGA SuperNOVA 1600 P2 Power Supply 220-P2-1600-X1 【80Plus Platinum】

2014年発売。奥行225mm。80Plus Platinum認証取得。上記モデルT2と同じ14cmファン搭載で、電源温度あたりのファン回転数は同じです。つまり電源の温度が上がりやすいこのP2のほうが上記T1よりもファンノイズが大きくなります。理由は80PLUS認証PlatinumのほうがTitaniumよりも電力変換効率が悪く熱エネルギーが多く生成されてしまうためです。

出力コネクタの配置はT2と全く同じです。

出力電流についても+12Vが133.3AをCPU補助電源とPCIe補助電源で共有しておりこれもT2と同じです。

上記T2と比較し奥行が5mm程長くなっていることと電力変換効率の違いがT2とP2の違いです。その他の仕様は同じです。価格以外にP2がT2に勝っている部分はありません。予算があるのならP2よりT2のほうが良い選択です。

8位: EVGA SuperNOVA 1600 G2 Power Supply 120-G2-1600-X1 【80Plus Gold】

2014年発売。奥行220mm。80Plus Gold認証取得。電力変換効率が悪いため発熱量が多くファンの回転数が上昇しやすなります。上記T2やP2よりこのG2が勝っているのは価格の安さだけです。単に価格が安いものを選びたい人向けの電源なので予算があるなら上位品をおすすめします。

9位: SilverStone SST-ST1500-GS 【80Plus Gold】

2014年発売。80Plus Gold認証取得。

10位: ENERMAX MAXREVO EMR1500EWT 【80Plus Gold】

2013年発売。80Plus Gold認証取得。

11位: CWT(channel well technology, 台湾企業) PUO1450V 【80Plus Gold】

2017年12月発売。1450W電源ですが1500W帯に含めました。80Plus Gold認証自体もあまり高いとは言えませんが問題はそこではなく単に作りが粗悪だということです。それは価格にも表れていますが、1500W帯としては突出して安い電源になっています。PCパーツの中で最もケチってはいけないPC電源でこの価格の1500W帯電源を買うのはかなり勇気が要ることです。

この電源は仮想通貨マイニング向けを謳っているためコネクタの数がアンバランスです。SATAが12本、PCIe用の補助電源が10本もあります。たとえ仮想通貨マイニングをやるとしても、24時間連続可動させるものだからこそ逆に高品質な電源を選ぶべきなのでどのような用途であってもこの電源はおすすめできません。

12位: SilverStone SST-ST1500 【80Plus Silver】

2009年発売。80Plus Silver認証取得。

1200W~1300W

1位: CoolerMaster MasterWatt Maker 1200 MIJ MPZ-C002-AFBAT-JP 【80Plus Titanium】

2017年発売。80PLUS Titanium認証取得です。製造は日本の村田製作所が行っている点は評価できます。しかしファンがCoolerMaster製であり、企画がCoolerMasterなのが残念です。あと+10万円高くてもいいので全て村田製作所が企画製造までしていたら十分購入したい電源であり、明らかにCorsairより上のランクになります。

残念なことは、今回この製品だけが一点豪華主義の一発芸で終わってしまいそうなことです。今後CoolerMasterから発売されるPC電源も継続的に村田製作所が製造するのならいいのですが、おそらくそうはならないでしょう。「日本製」を大きく発信するための一発企画として行われた可能性が高いです。

PC電源の信頼性ではSeasonicやEnhance製の電源やそれらのメーカーにOEM生産してもらいCorsairが販売する電源のほうが、CoolerMasterよりも遥かに先を行っています。

信頼性において後塵を拝しているCoolerMasterが、この日本製のPC電源で一発逆転を狙った感がありますがさすがに一発モノだけでは難しいです。今後も村田製作所生産が常態化すれば徐々に評価は上がっていくでしょう。もしくは村田製作所が自前で企画生産までやってしまったほうがいいです。しかし、PC電源というのは10年ぐらい長持ちする上に、CPUやグラボのGPUのように年率20%台の高度性能成長を遂げるような分野でもないので、いわゆる「儲からない」分野です。村田製作所としてはあまり続けてはやりたくない分野なのかもしれません。

一つ書いておきますと、私はこの電源を非常に高く評価しています。1200Wで買うなら間違いなくこのCoolerMaster製を選びます。それなのにランク2位にしたのは、上述した通り今回だけの単発で終わってしまいそうであり、継続的に高品質な電源をリリースしているSeasonicにトータルでみるとかなわないと判断しているからです。

2位: Corsair HX1200i CP-9020070-JP 【80Plus Platinum】

2015年発売。80Plus Platinum認証取得。1200Wという大容量のCorsairの電源でありながらTitanium認証取得でないところが残念なポイントです。それ以外は高く評価できます。

日本製コンデンサは当然採用されており、1500W版でも採用されている直径14cmの大型ファンも搭載されています。

USB接続でPCデスクトップアプリケーションから電源の消費電力をモニタリングできるCorsair Linkにも対応しています。各種クーラーや電源などをCorsair Linkですべて接続し一元管理することができれば、アプリケーションから自動的に全体最適でPCパーツをマネジメントすることができるようになります。

14cmファンを搭載している時点で静音を達成している電源ですが、電源の温度が低いときにはファンの回転を止めて自動的に無音にしてくれます。SeasonicのPRIMEシリーズと同じく日本国内で10年保証品です。

3位: Seasonic SSR-1300PD 【80Plus Platinum】

PRIMEシリーズの1300W版です。PRIME Ultraシリーズではありません。Platinum認証取得です。

4位: CoolerMaster V1200 Platinum RSC00-AFBAG1-JP 【80Plus Platinum】

2014年発売。80PLUS Platinum認証取得。Titanium認証取得の村田製作所製造電源と異なりこちらはいわゆる普通のPC電源です。

5位: Seasonic SSR-1300GD 【80Plus Gold】

PRIMEシリーズの1300W。これもPRIME Ultraシリーズではありません。こちらは80Plus Gold認証取得です。

1000W

1位: Seasonic SSR-1000TR 【80Plus Titanium】

2017年発売のPRIMEシリーズはPRIME Ultraと呼ばれています。この電源は現時点でSeasonic電源の最高峰です。1000Wという最大容量かつ80PLUS認証Titanium取得です。米国では2017年から発売されていましたが日本では2018年になってからようやく出回り始めました。

CPU補助電源とPCIe補助電源のコネクタは共有で合計8個です。

SeasonicのPRIMEシリーズは1000Wまでなら全長は17cmであり、これは650Wであっても1000Wであっても共通です。

この画像の横幅が奥行きに相当するためこれが17cmあります。縦は15cmです。15cm×17cmほどの余裕があるなら140mmファンを搭載できそうであるものの、Seasonic PRIMEシリーズでは135mmファンで統一されています。CorsairやEVGAは140mm採用なのでそこがSeasonic PRIMEの少し残念なところです。

2位: Seasonic SSR-1000PD 【80Plus Platinum】

米国では2017年1月には発売されていた電源。これは80Plus Platinum認証取得であり、Titanium認証取得ではないのですが、Seasonicの中ではフラッグシップシリーズであるPRIME Ultraシリーズに属しています。

3位: Corsair HX1000i CP-9020074-JP 【80Plus Platinum】

80PLUS Platinum認証取得。

4位: Seasonic SSR-1000GD 【80Plus Gold】

PRIME Ultra Goldシリーズに属する1000W品です。日本では2017年発売。

5位: Corsair RM1000x CP-9020094-JP 【80Plus Gold】

2015年発売。80Plus Gold認証取得であるためCorsairの中でも比較的安い電源です。

ファンの直径は13.5cmでありSeasonic製と同じ。低温時にはファンを停止させる準ファンレス仕様になっています。

Corsair Linkに非対応であるのが残念です。しかしCorsair Linkのようなおまけ機能が無いほうがむしろ全体の故障率が下がり可用性が上がるというメリットもあります。Corsair Linkが不要なら積極的にCorsair Link非対応版を選ぶのもいいでしょう。

800W~850W

1位: Seasonic SSR-850TR 【80Plus Titanium】

日本では2017年12月発売。”850TD”の焼き直し版です。PRIME Ultraシリーズと呼ばれています。

出力コネクタは1000W版のPRIMEシリーズと同じで、CPU補助電源+PCIe補助電源コネクタ数は8個です。1000W版と異なるのは+12V電圧で取り出せる最大電流量です。

2位: Seasonic SSR-850TD 【80Plus Titanium】

2016年発売。PRIMEシリーズTitaniumの850W版。

3位: Seasonic SSR-850PX 【80Plus Platinum】

2017年発売のFOCUS Plusシリーズです。FOCUS Plusシリーズには80Plus Gold認証取得のものもありますが、こちらは80Plus Platinum認証取得です。

4位: Seasonic SSR-850FX 【80Plus Gold】

2017年発売。上記と同じFOCUS Plusシリーズですがこちらは80Plus Gold認証取得なので下位製品です。

700W~750W

2018年に600Wのファンレス電源が登場してからたった1年後に700Wのファンレス電源が発表されました。しかし、Core i9+RTX2080無印をファンレスで冷却できるPCケースが登場している現状では電源が700Wだとまだちょっと力不足です。全長を長くして体積が増えてもいいので最終的には1200Wのファンレス電源が出てきて欲しいところです。

1位: SilverStone Nightjar SST-NJ700 【80Plus Titanium】

80Plus Titanium認証取得。Seasonic SSR-700TLのOEM品です。

2位: Seasonic PRIME Fanless TX-700(SSR-700TL) 【80Plus Titanium】

2019年5月発表。これまで600Wが最大容量だったファンレス電源において700Wのものが誕生しました。Seasonic製の600Wファンレス電源の700W版です。80PLUS認証Titaniumを取得しています。

電力変換効率は最大で94%(115V入力で50%負荷時)。リップルノイズは20mV。

Seasonic製のファンレス電源は520W、600W、700Wと着実に容量を伸ばしてきており、SilverStoneはSeasonicにOEM生産して貰ってSilverStoneの名前で販売するNightjarシリーズを持っているため、SilverStoneからもいずれは700Wファンレス電源がリリースされるでしょう。

3位: Seasonic SSR-750TR 【80Plus Titanium】

日本では2017年発売。下記PRIMEシリーズの後継品。

CPU補助電源+PCIe補助電源用の8ピンコネクタ出力は合計6個。

4位: Seasonic SSR-750TD 【80Plus Titanium】

2016年発売。PRIMEシリーズTitanium認証の750W版。2016年発売時点でのPRIMEシリーズは台湾本社時代の「SSR-750TD」でしたが、2017年からは中国本社に切り替わり「SSR-750TR」へ型番変更が実施されました。台湾製を選ぶのならこちらのTDのほうがおすすめですが既に生産終了品なので高値で販売されています。

5位: Seasonic SSR-750PX 【80Plus Platinum】

2017年発売。FOCUS Plusシリーズ。Platinum認証取得電源。

6位: SilverStone SST-TX700-G 【80Plus Gold】

2019年5月発表。80Plus Gold認証取得のTFX規格電源です。SilverStoneからは300Wの80Plus Bronze認証取得のTFX規格電源が既に発売されていますが、その大容量版になります。シングル系統で+12V電圧を58.3アンペア取り出せます。電力密度(1リットルあたりのワット数)は724W/リットル。

TFX電源までしか入らないPCケースというのはPCIスロットを搭載していないことが多く、ロープロファイルすら入らないPCケースが殆どなので、これだけの容量をCPU単独で消費する用途があるのかというと疑問です。ASRockからMini ITXなのにXeon Scalable Familyプロセッサを搭載できるマザーボードが出ているので、そういった超高消費電力のCPUを超小型ケースで扱う場合にこの電源は重宝されます。

7位: Seasonic SSR-750FX 【80Plus Gold】

2017年発売。FOCUS Plusシリーズ。80Plus Gold認証取得。

600W~650W

1位: SilverStone Nightjar SST-NJ600 【80Plus Titanium】

2018年発売。80Plus Titanium認証取得のファンレス電源。このファンレス電源はSeasonic SSR-600TLとほぼ同等品です。SilverStone名義のOEM販売品だからです。海外ではSeasonic SSR-600TLのほうが支持されています。

この電源のコネクタ部を見るとSeasonicのOEM品であることがよくわかります。それはCPU補助電源とPCIe補助電源のコネクタが区別されておらず共通化されているからです。これがSeasonic電源の特徴です。

しかし、日本国内の事情で言えば国内正規品として売られているこちらのNightjar SST-NJ600のほうがおすすめできます。米国Amazon.comから個人輸入したり、国内で売られている並行輸入品では無保証だからです。

明確にSeasonic製と違うのはこのSilverStone Nightjar SST-NJ600の入力電圧は90V~で良くなっています。Seasonic SSR-600TLは100V~です。これはNightjar SST-NJ600がしっかり日本使用を意識しているからです。

CPU補助電源とPCIe補助電源用の8ピンコネクタは4つ出力されています。付属ケーブルはCPU補助電源8ピン(4+4ピン)用が2本。つまりCPU補助電源用としては8ピン×2です。

PCIe補助電源8ピン(6+2ピン)用が2本で、PCIe用ケーブルは1本につき2つの8ピン(6+2ピン)コネクタがあります。つまりPCIe補助電源としては8ピン×4ということになります。

SATA用の電源出力は4コネクタありますが、付属しているケーブルは2本のみです。1本はSATA機器4台分のコネクタを装備。もう1本はSATA機器2台分のコネクタを装備しています。つまり付属ケーブルだとSATA機器6台までです。他のケーブルはIDE機器やフロッピーディスクドライブ用です。

2位: Seasonic SSR-600TL 【80Plus Titanium】

2017年発売ですが日本では発売されていない製品です。私がSeasonic製品の中で最も評価している電源です。これは完全ファンレス電源でありファン自体が搭載されていません。条件付きでファンを停止させるという準ファンレスではなく完全ファンレスです。

この電源の同等品がSilverStoneから発売されています。日本国内で買うのなら日本国内で出回っているSilverStone SST-NJ600がおすすめです。

600Wという容量かつSeasonicのPRIMEシリーズとして発売された当製品はファンレス志向のユーザーにとっては非常に高い価値があります。

日本国内正規品として販売されていないことは残念なことです。しかし保証を受けられなくても良いのなら米国Amazonから個人輸入する手があります。

私はAmazon.comでNVMe M.2 SSD 1TBを購入したことがありますが、同じくこの電源もAmazon.comで日本発送で買えるかどうか確かめたところどうやら購入できるようです。

また以下の価格は2018年1月5日21時(日本時間)時点でのものなので、今後変動します。

私はこの注文を確定していません。つまり実際に購入していません。あくまでも輸入コスト(import fees)を確認するため購入直前まで画面を進めただけです。また購入価格は当然変化するので上記の画像の価格で購入できるわけではありません。各自そのときの価格は確認してください。

Amazon.comのPCパーツは全て日本に輸入できるわけではなく、ものによっては買えないものもあります。それを確認する意味もありました。import feesは一ヶ月後にいくらかクレジットカードに戻ってくるので、実際の価格はこれよりも少し安くなります。

日本国内正規品でなくてもいいのなら米国Amazonから買ってしまうのも手です。

3位: Seasonic SSR-650TR 【80Plus Titanium】

2017年発売。下記PRIME(TD)シリーズの後継品です。PRIME Ultraシリーズと呼ばれています。80Plus Titanium認証取得です。下記製品と異なるのはこちらはSeasonicが中国本社に切り替わったことによる型番変更が主です。下記「TD」製品までは台湾本社でした。しかし生産は台湾本社時代もMade in Chinaであり、中国本社に切り替わった後もMade in Chinaです。既に品薄の「TD」を買ったからといってMade in Taiwanが手に入るわけではないので注意。「TD」版は売っていたとしても転売屋により高値になってしまっているため、後継品の「TR」のほうがおすすめです。

CPU補助電源とPCIe補助電源用の8ピンコネクタは合計4個搭載しています。

4位: Seasonic SSR-650TD 【80Plus Titanium】

2016年発売。80Plus Titanium認証取得の電源です。信頼性が高いと言われるSeasonicですが生産はチャイナです。PRIMEシリーズの箱にはMade in Chinaと書いてありました。

私はこれを購入して使っていますが本当に熱が発生しません。電源を組み込んだ部分のPCケースの外側を触っても、夏場でもぬるく感じる程度でまったく熱くありません。以前使っていた2005,6年に購入した電源は、長時間触っていると熱いと感じ低温やけどをするのではないかというほど高い温度でした。

電源内部のセンサー温度が50℃を超えるとファンが回り始めます。このファンは静音とは言われていますが、Noctuaのケースファンに比べるとうるさいです。そのためこの電源に風があたるようにケース前面の吸気ケースファンを400rpm程度で回しておくと、常に電源の温度を50℃未満にできるためファンが回ることはありません。電源の前面にはモジュラーケーブルが出ていますが、その部分にPCケース前面のファン×1で室温空気を送り込むだけで簡単に冷却できてしまいます。

このPRIMEシリーズはSeasonicの中でも最高級品として位置づけられるフラッグシップモデルです。

Titanium認証取得の電源は最大出力ワット数が大きい電源ばかりです。価格は高いものの、650Wという電力容量ながらTITANIUM認証を取得している上に、10年保証(米国では12年保証)も付いてくる高品質な電源です。購入してからまだ半年くらいしか経過していませんがおすすめです。

5位: Seasonic SSR-650PX 【80Plus Platinum】

2017年発売の80Plus Platinum認証取得電源です。奥行きが140mmでありMini ITXケースにも搭載しやすくなっています。これはPRIMEシリーズではないので、PRIMEシリーズほどはいかない廉価品ですが、他のメーカー品よりも高品質なのは間違いないです。

6位: Seasonic SSR-650FX 【80Plus Gold】

2017年発売。FOCUS Plusシリーズ。80Plus Gold認証取得電源。

500W~560W

500W程度の電力容量ならファンレス電源がおすすめです。当初はSeasonicから520Wのファンレス電源が登場し、そのOEM品としてSilverStoneからも520Wのファンレス電源が登場しました。しかし2019年にはSeasonicとSilverStone双方から、500Wと容量は減りながらも信頼性を高めた新しいファンレス電源が発表されました。

1位: SilverStone Nightjar SST-NJ500-PT 【80Plus Platinum】

2019年5月発表。これは2014年にSilverStoneから発売されたSST-NJ520の置き換え品です。80Plus Platinum認証取得です。同じく2019年に発表されたSeasonicのPRIME PX-500のOEM品です。

前モデルのNJ520は当時は斬新な電源でしたが、Seasonicから600Wの80Plus Titanium認証取得電源が発売され、そのOEM品としてSilverStoneから600Wの80Plus Titanium認証取得電源が発売されると次第にNJ520は霞んでいきました。

今回のNJ500-PTは、NJ520を刷新し信頼性を高めたもので、電力容量が20W減っているとは言え今後購入するならNJ500-PTのほうがおすすめです。当然ながら600Wや700Wのファンレス電源がマッチするならそちらがまず先におすすめですが、例えばゲーム中のような高負荷時のCPU+GPUの消費電力が250W程度ならこのNJ500-PTは高い電力変換効率を実現してくれます。

CPUとGPU補助電源用のコネクタは3つ搭載しています。{CPU補助電源8ピン×2 ∩ PCIe補助電源8ピン×1}として使ったり、{CPU補助電源8ピン×1 ∩ PCIe補助電源8ピン×2}のようにして使います。

2位: Seasonic PRIME PX-500 【80Plus Platinum】

2019年5月発表。80Plus Platinum認証取得の500Wファンレス電源です。2012年に発売された520WのSeasonic製ファンレス電源の置き換え品となります。だいぶ時間が経過しているので、より信頼性を高めて500W級ファンレス電源を刷新したようです。

2012年当時は500W級ファンレス電源しかありませんでしたが、現在では600Wも700Wも存在します。600W,700Wのファンレス電源は80PLUS Titanium認証取得で電力変換効率が高いこともあり、できれば新しい500Wファンレス電源より600Wや700Wを選んでおくことがおすすめです。電力変換効率は50%負荷時が最も高効率となるので、電源は「大は小を兼ねる」と一概に言えないのですが、より大きな容量が必要になる場合を想定しておくと500Wの80PLUS Platinum認証取得電源より、600Wや700Wの80PLUS Titanium認証取得電源を買っておいたほうが長期的には得をします。

またこのSeasonic製の500Wファンレス電源は日本国内正規品として売られない確率が高いので、SilverStoneからのOEM品のほうが国内で保証が受けられるのでおすすめです。

この電源もSilverStoneNJ500と同じで、CPU補助電源とPCIe補助電源コネクタが共有であり合計3つのコネクタがあります。{CPU補助電源不要 ∩ PCIe補助電源8ピン×3}のような使い方もできますし、{CPU補助電源8ピン×1 ∩ PCIe補助電源8ピン×1、6ピン×1}のような使い方もできます。

3位: Fractal Design ION+ 560P FD-PSU-IONP-560P-BK

2019年8月発売。Fractal Designがリリースする電源としては2014年発売のEdison Mシリーズ(80Plus認証Gold取得)以来の久々の投入。中身はHighPower(台湾Sirtec社)のOEM品。

奥行き150mm。+12Vはシングル系統で46.6アンペア供給。140mmファン搭載。この電源の強みはSeasonic電源よりファンの静音性(騒音の低さ)で優れていることです。Seasonic電源はファンが回りだすと、高価格帯の電源の中ではうるさい部類に入ります。

このFractal Design ION+シリーズはファンノイズの小ささという点だけならSeasonicやEnhance等の他の電源より優位にあります。しかしこのION+シリーズの欠点は電力変換効率の低さであり、負荷50%での効率は当然良いのですが11.2Wといった低負荷時の効率が50%を割っており大きく劣っています。中央の280W負荷時の効率は当然高く、さらに消費電力が高い領域での効率も良いのですが消費電力が低い領域での効率についてはこの電源は三流品です。

CPU補助電源+PCIe補助電源用の8ピンコネクタは4つ搭載されています。

この電源の用途としてはTDP250WのハイエンドGPUをリファレンスモデルのブーストクロックを上限に定格動作、CPUも手動でオーバークロックせず定格動作内のブーストクロックで動作させる程度の負荷に向いています。

4位: SilverStone Nightjar SST-NJ520 【80Plus Platinum】

2014年発売。数少ないファンレス電源の1つです。80Plus Platinum認証取得です。Seasonicが設計・生産し、SilverStoneの名前で販売するOEM品です。この520W電源は600Wのファンレス電源が登場する以前はかなり貴重なファンレス電源でした。しかし今となっては後継品で80PLUS Titanium認証を取得した「SST-NJ600」か「SST-NJ700」を使う選択肢もあります。

また2019年にはSeasonicから500Wのファンレス電源が発表されました。700Wのファンレス電源と同時発表です。既に600Wファンレス電源が出回っている中でなぜ今どき500Wのファンレス電源かと思いますが、これまでの520Wファンレス電源の信頼性をより高めたリプレイス品のようです。これから買うのなら520Wタイプではなく500Wタイプか、600W,700Wのものがおすすめです。

5位: Seasonic SS-520FL2 【80Plus Platinum】

2012年発売。SilverStoneのNightjar SST-NJ520の元となったファンレス電源。SilverStone電源はこの電源とほぼ同一仕様です。しかし使用している部品がSilverStone製のほうが高品質だったり、日本国内での事情に限るとSilverStone製は日本国内正規品として売られているので日本居住者が買うのならSilverStone製のほうがおすすめです。

米国ではSeasonicのSS-520FLのほうが安い上に、米国の家庭用向け電圧は120VもあるためこのSS-520FLのほうが人気でした。しかし日本向けだと90Vでも動作するSST-NJ520のほうが安定するので、SS-520FLを個人輸入するより国内正規品のSilverStone Nightjar SST-NJ520のほうがおすすめです。

450W

1位 SilverStone Nightjar SST-NJ450-SXL 【80Plus Platinum】

2018年発売。80Plus Platinum認証取得のファンレス電源です。

20+4ピンのコネクタ×1、CPU補助電源用8ピン(4+4ピン)用のコネクタ×1、PCIe補助電源用8ピン(6+2ピン)用のコネクタ×2を装備しています。

SATA用の電源コネクタは電源ユニットから3つ出力されています。付属ケーブルではSATA機器用は2本用意されていて、SATAケーブル1本で4つのSATA機器へ電力を供給できます。つまりケーブル2本×コネクタ数4で合計8台のSATA機器へ電力を供給できます。

ここまでは最近の電源でも共通です。以下がちょっと特殊です。

このPC電源にはペリフェラル4ピン用のケーブルも付属しています。IDE機器用です。これも今となっては珍しいものです。1ケーブルで3個のIDE機器用コネクタが用意されています。電源ユニット側の出力はSATA用になっているので、このIDE機器用ケーブルが不要なら自前で別にSATAケーブルをもう1本用意すれば、電源側のSATA出力3×1ケーブルあたりのSATAコネクタ4で、合計12のSATA機器へ電力を供給できます。

他にフロッピーディスクドライブ用の4ピンコネクタが独立して電源から出力されています。このためのケーブルが1本付属している珍しい電源です。たとえSATA用出力3つが全て埋まっていてもフロッピーディスクドライブ用の出力コネクタが空くようになっています。

Seasonic電源の弱点

Seasonicは台湾の電源メーカーであり日本ではオールテック社が正規代理店となっています。私もSeasonic電源のユーザーでありPRIMEシリーズ80PLUS認証Titanium取得モデルを使用しています。日本国内ではSeasonicの電源と言えば高品質電源の代名詞にもなっています。

私は基本的にSeasonic電源を高く評価しているわけですが、Seasonic電源であっても弱点があります。多くのサイトではSeasonic電源を絶賛する論調で記事が書かれており弱い点に焦点が当てられていないので、あえてここではSeasonic電源の弱点について触れていきます。

・CPU補助電源用のコネクタがなくPCIe補助電源用のコネクタに一本化されている

Seasonicの電源はCPU補助電源コネクタ形状(4+4ピン)タイプのコネクタを電源ユニット側に搭載していません。「CPU/PCI-E」と記載された場所にPCIe補助電源用のコネクタのみが搭載されています。

それならCPU補助電源はどうやって取り出すのかというと、PCIe補助電源用のコネクタから付属のケーブルで変換して、CPU補助電源用のコネクタ形状にした上でマザーボードに挿すようになっています。

つまりSeasonicの電源では「電源側:PCIeコネクタ→マザーボード側:CPUコネクタ」として使うようになっています。

実際、電力規格的にはPCIe補助電源でもCPU補助電源でも同じです。単なる12VとGNDの組み合わせです。しかしPCIe用とCPU用ではピンの配置が異なっています。8つのピンのうちどこを12Vにするのか、どこをGNDにするのかでPCIe用とCPU用のコネクタでは規格が異なるわけです。

そこでSeasonic電源では、電源側の出力ではPCIe用コネクタしかないものの、それを付属ケーブルでCPU用コネクタ形状に変換することによってCPU補助電源に対応しています。

このようなやり方は特殊です。EVGAでもSilverStone電源でもこのような方法は採用していません。Seasonic電源のような変換手法を採用すると、以下のような汎用スリーブケーブルが使えなくなります。

このスリーブケーブルはSilverStone製のものですが、SilverStoneの電源だけでなくEVGAの電源でも使えます。なぜならEVGAの電源はCPU補助電源用のコネクタをしっかり電源側にも用意しており、コネクタ形状がPCIe補助電源用ではないからです。

SilverStoneのスリーブケーブル汎用コネクタである上に1本1本がスリーブ化されており柔軟に曲げることができるのでとても有用です。CPU補助電源においてこのようなケーブルが使えなくなるのがSeasonic電源の弱点です。

・ファン直径が135mmでEVGAの140mmより小さい

ATX規格電源の外形横幅は150mmです。つまりPC電源内部にファンを搭載する場合そのファンの直径は150mm「未満」になります。ほとんどのPC電源は12cmファンを搭載しています。なぜなら12cmファンはよくある規格であり安く手に入るからです。

しかし150mmも外形があるのに12cmファンではすこしもったいないです。できるだけファンの直径を大きくしたほうが少ない回転数でファンノイズを抑えた上で風量を確保し冷却性能を高めることができるからです。

そこでSeasonicの電源では135mm径という特殊サイズのファンを搭載しています。これは12cmファンを搭載した電源より優秀であり、Seasonic電源の優れた点です。

しかし上には上がいます。EVGAの電源では140mmファンを搭載しています。ATX電源では150mmの外形サイズなので、PC電源筐体のフレーム厚みを考慮すると、ファンを搭載できるスペースは146mm程度しかありません。そしてファンと筐体の間のスペースを確保する必要があるため、たった片側3mm程度しかファンとの隙間がないことになります。ここまでギリギリのことをしてでも140mmファンを搭載しているのがEVGA電源です。たった5mmでもファンの直径を大きくしたほうが静音性と冷却性能の両立に役立つので、この点でSeasonic電源はEVGA電源よりも劣っています。

・付属のモジュラーケーブルの品質は低い 硬く曲げにくい安物ケーブル

PC電源ではケーブルがおまけ程度の安物が付属していることが多いです。これはSeasonic電源でも例外ではありません。EVAG製の電源では、電源ケーブルを1つにまとめたあとにスリーブ化するという「半スリーブ化」ケーブルが付属していますが、Seasonic電源に付属しているケーブルはまったくスリーブ化されていない上に、非常に硬く曲げづらいタイプの安いケーブルです。PC電源本体は高品質なのにケーブルは非常に低品質です。

これはPCケースと類似しています。PCケース付属のファンは安物であり、Noctua製のファンに換装しなければならないのと同じです。PCケースメーカーはPCケース本体に製造原価をかけているため、価格競争力を維持するためにはPCケース付属のファンはおまけ程度のようなものしか付属させることができないわけです。

PC電源も同様です。あくまでもPC電源メーカーがこだわるのはPC電源ユニット本体であり、モジュラーケーブルはおまけ品としてケチっていることがほとんどです。これはSeasonicにも妥当しています。

EVGAの電源に付属しているケーブルはSeasonicよりはマシで、線を束ねたあとに全体をスリーブ化していますが、線を束ねてる以上硬く折り曲げにくいのは同じなのでEVGA製の電源でもケーブルは安物です。ただしSeasonic電源付属のケーブルよりはEVGA電源付属のケーブルは折り曲げやすいです。

そこで予算をかける人はSilverStone製の別売スリーブケーブルを使って、PC電源付属のケーブルは使わないといった手法を採るのですが、EVGA製電源ならSilverStone製別売りケーブルが使えるものの、Seasonic製電源だとSilverStone製別売りケーブルが一部使えません。この理由は上述した通り、Seasonic電源ではPCIeコネクタをCPU補助電源に変換しているためです。EVGA電源ではしっかりCPU補助電源用のコネクタを出力しているため汎用品であるスリーブケーブルが使えます。これがSeasonic電源の弱点です。