おすすめMicron製SSDの全シリーズ比較

Micron製の全SSDを比較掲載しています。2.5インチタイプだけでなく、M.2規格も掲載。SATA接続だけでなくPCI Express接続も比較します。

Micron 5210シリーズ(2018)

2018年にリリースされたエンタープライズ向けSSDの廉価版です。

Micron 5210 ION MTFDDAK3T8QDE-2AV1ZABYY 3.84TB 64層 QLC

2018年11月発売。5200シリーズはTLCタイプですが、5210シリーズはQLCタイプです。そのため他社競合品はサムスンの860 QVOになります。この5210 IONシリーズは米国Amazon.comで700ドルを下回る水準で売られていますが、消費税と為替レートを考慮するとサムスン860 QVOとイコールかそれより少し高価になってしまいます。

サムスン製の860 QVOの4TBは総書込バイト数が720TBですが、この5210 IONの3.84TBは総書込バイト数(TBW)が7.7PB(7,700TB)もあります。この書込み耐久性を優先するのならMicron 5210 IONシリーズがおすすめです。

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Micron 5200シリーズ(2018)

2018年にリリースされた5200シリーズは耐久性が最も高い5200PROシリーズと、耐久性はPROより低いものの価格を低く抑えた5200ECOシリーズが存在します。

Micron 5200 ECO MTFDDAK3T8TDC-1AT1ZABYY 3.84TB 64層 3D TLC

2018年3月発売。日本国内ではMicronのSSDと言えば1100シリーズの2TB品が有名です。1100シリーズは3万円前後で一般的なPCショップに出回り、2TB帯のSSDの平均価格を大幅に下げる貢献をしました。それに牽引される形で1TB帯や512GB帯のSSD価格も下落したので、高止まりしていた日本国内のSSD市場におけるMicron 1100シリーズの貢献は大きいです。

MicronのSSDは1100シリーズのみならず、2018年3月には5200シリーズが発売されています。5200シリーズには容量が大きいものから順に5200 ECO,5200 PRO, 5200 MAXという3つのシリーズに分化しているのですが、その中でも最も大容量が容易されている5200 ECOシリーズが重要です。

5200 ECOシリーズでは最大7.68TBのSSDが用意されていますが、今回の3.84TB品は2番目に容量が大きい5200 ECOシリーズSSDになります。

TLCタイプのNANDなので耐久性が低い=総書込バイト数(TBW)が小さいと思われがちですが、この3.84TBのSSDは7.7PB(7,700TB)も総書込バイト数があります。競合するサムスンの4TB 860 QVOは720TBしか総書込バイト数がないので、このMicronSSDの耐久性の高さがわかります。1100シリーズでは総書込バイト数が決して大きいとは言えませんでしたが、このSSDはエンタープライズ向けなこともあり高耐久です。エンタープライズ向けでもSASではなくSATA接続なので一般ユーザーでも普通に使うことができます。

日本国内では高値で転売されてしまっているので、米国Amazon.comから個人輸入するのが良いですが、このTLC版はサムスン製4TB品と比べて価格競争力で劣るので、QLCタイプの5210 IONシリーズがおすすめです。