おすすめCore i9 7980XEのベンチマーク性能比較レビュー 第2世代Ryzen Threadripper 2950Xに勝つ性能

2017年に発売された第7世代Skylake-XプロセッサはこれまでのHaswellマイクロアーキテクチャ(Broadwell-E)からSkylakeマイクロアーキテクチャ(Skylake-X)に移行した最初の世代です。L2キャッシュ容量と連想度の増加、SIMD演算器のbit幅が従来の256bitから512bitへ倍増等の大幅なマイクロアーキテクチャ改良が施されています。

18コア36スレッドのCore i9 7980XEは第7世代Skylake-Xの中ではフラッグシップモデルという位置づけです。しかしコア数を増やしたことで1コアあたりの性能が低くなってしまい全体的な性能では下位の16コアCore i9 7960Xが上回る結果になっています。

2018年に発売されたCore i9 9980XEは単にこのCore i7 7980XEのクロックを引き上げただけのプロセッサです。

2017年発売のCore i9 7980XEが2018年発売のRyzen Threadripper 2950Xを上回る性能

18コアありながらもベースクロック2.6GHzしかないCore i9 7980XEと、コア数は16コアしかないけれどもベースクロックが3.5GHzもあるRyzen Threadripper 2950Xと比較してみます。Ryzen Threadripperでは18コアのモデルが存在しないため16コアの2950Xと比較します。

このように+2%だけCore i9 7980XEがRyzen Threadripper 2950Xに勝利しています。重要なことはCore i9 7980XEは2017年発売であり、Ryzen Threadripper 2950X発売の1年前のCPUだということです。さらにCore i9 7980XEはベースクロックがたったの2.6GHzしかありません。

1コアあたりの性能は16コアのCore i9 7960XがCore i9 7980XEに勝つ

Core i9 7980XEの弱点はコア数が多すぎて1コアあたりの性能が下位モデルと比較して低くなってしまっていることです。結果的に2コア少ないCore i9 7960Xに僅差で負けています。

このように+1%だけCore i9 7960XがCore i9 7980XEに勝利しています。コア数は+2コアだけCore i9 7980XEのほうが多いですが、16コアのCore i9 7980XEのほうが1コアあたりの性能が高いため、Core i9 7980XEはコア数の多さを使っても1コアあたりの性能の低さをカバーできなかった格好です。