2022年9月に発売されたRyzen 9 7950XはZen4マイクロアーキテクチャを採用したデスクトップ向けCPUの中ではフラッグシップと位置づけられるモデルです。
1コアあたりの性能は相変わらず低く第12世代Intel Core(Alder Lake)を超えることができていない結果です。ただしマルチスレッド性能はZen3世代と比べて大幅に向上しています。
しかし今回のRyzen 9 950XはAMD愛好家からも「残念なCPU」として認識されてしまっています。理由はCore i9 13900Kに対して完敗したからです。
Ryzen 9 7950Xが発売されてもAMD愛好家の殆どは古い前世代のRyzen5000シリーズを購入しています。なぜかRyzen 9 7950Xを買いません。なぜなら10万円近い価格でRyzen 9 7950Xを買っても「どうせIntel Core i9 13900Kに負けるケチがついている」からです。それなら安い価格で古い世代のRyzen5000を買ってしまえば第13世代Intel Coreとのタイマン勝負を回避できるから得策だという見立てです。つまり敵前逃亡を選択しているAMDユーザが多いです。第13世代Intel Coreと対決しなくて済む古いRyzen5000を買って、次世代のZen5が発売されるまでの臥薪嘗胆の慰めにした方がマシといったところでしょう。
- Ryzen 9 7950Xの詳細スペックと特徴
- Ryzen 9 7950Xと第13世代Intel Core(Raptor Lake)の比較
- Ryzen 9 7950Xと第12世代Intel Core(Alder Lake)の比較
- まとめ:Ryzen 9 7950Xではマルチスレッド性能は大幅に向上したもののシングルスレッド性能は1年前の第12世代Intel Core(Alder Lake)に勝てず
- Ryzen 9 7950Xは12コアのRyzen 9 7900Xより完全に上位 Ryzen 9 5900X未満だったRyzen 9 5950Xとは異なる
- シングルスレッド性能は1年前に発売された第12世代Intelにも勝てない状況
- 第13世代Intel CoreのE-Core倍増を意識して、Ryzen 9 7950Xでは1コアあたりの性能向上は捨ててマルチスレッド性能に全振り
- 評価されるべき点は「目に見えるカタログスペック」にこだわる大衆主義を一瞬たりとも捨てて見えない部分の改良を実施したこと
- Ryzen 9 7950Xで搭載されたのは気休め程度の内蔵グラフィックス 第12世代Intel Coreに搭載されたUHD Graphicsの半分程度
- Zen4は大幅改良のはずが途中で力尽きてしまい、1コアあたりの性能は第12世代Intelに負ける結果
- Ryzen 9 7950X搭載デスクトップパソコンの比較
Ryzen 9 7950Xの詳細スペックと特徴

メーカー・モデル名 | AMD Ryzen 9 7950X |
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合計コア数 | 16コア |
基本クロック | 4.5 GHz |
最大クロック | 5.7 GHz |
コードネーム | Raphael (AMD Ryzen 7000シリーズ) |
発売日 | 2022年9月 |
AMD Pro(AMD版vPro) | 非対応 |
定格外オーバークロック | 対応 |
PBP(基本消費電力≒TDP) | 170W |
L1キャッシュ | 1MB |
L2キャッシュ | 16MB |
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L3キャッシュ | 64MB |
最大メモリサイズ | 128GB |
メモリタイプ | DDR5-5200 |
メモリチャネル | 2 |
メモリ帯域幅 | 83.2GB毎秒 |
コンピュータの形態 | デスクトップ |
ソケット | Socket AM5 |
グラフィクス(iGPU) | AMD Radeon Graphics (RDNA 2) |
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iGPU最大画面数 | 4 |
iGPU最大周波数 | 2,200 MHz |
iGPU CU数 | 2基 |
iGPU単精度コア数 | 128個 |
iGPU単精度性能 | 0.5632 FLOPS |
アーキテクチャ | Zen 4 |
プロセスルール | TSMC N5 (5nm) |
今世代で初の内蔵グラフィックス搭載になりました。しかしRyzenの内蔵グラフィックスの性能はIntelの半分程度で、大して存在意味のないものになっています。
今回からSocketがAM5に マザーボード投資額が大きいデメリットでさっぱり売れず
今回Ryzen 9 7950Xにとって不遇なのは、ソケットが変更されたためにマザーボード買い替えが必須だということです。5年に1回程度のパソコン買い替えならどのみちマザーボードも買い替えるので問題になりませんが、AMD Ryzenを買うような層はほぼ毎年Ryzenを買っており、マザーボードを含めた殆どのPCパーツを使いまわしている傾向があります。よって今回はマザーボードの新調が重なり負担が大きく、しかもマザーボードが異様に高額という二重苦になっています。それだけのコストを払いながらも第13世代Intel Coreに負けてしまうとなると、AMD愛好家するとRyzen7000なんてやってられないでしょう。
Ryzen 9 7950Xは発売当初明らかな買い控え 1ヶ月後に発売のCore i9 13900K発売まで様子見をしていたユーザ多数
今回Ryzen 9 7950Xは十分な供給量がありAmazonでも店頭でも普通に売っています。当初品薄だったRyzen 9 5950Xとは異なります。しかしこれだけの供給量があってもRyzen 9 7950Xの購入者が少なく、今回は需要が不足しているようです。
これはRyzen 9 7950Xの一ヶ月後にCore i9 13900Kが発売されたためで、「Core i9 13900Kの発売後にRyzen 9 7950Xとベンチマークを比較してからどちらを選ぶか決める買い控え」をしていたことによるものです。もしRyzen 9 7950Xの方が高性能なら、Core i9 13900K後にRyzen 9 7950Xが急激に売れだすはずですがそうとはなりませんでした。なぜかCore i9 13900Kが売れており、それはCore i9 13900Kのベンチマークスコアの投稿サンプル数の増加の速さでも証明されています。
とは言ってもAMD愛好家はIntelを買いたがらないため、Ryzen 9 7950Xの代わりに安い前世代のRyzen 7 5800X3D等を購入しておりRyzen5000シリーズの売れ行きの方がRyzen 9 7950Xより好調になっています。
「性能はIntelより低いけど安いAMD」の位置づけから脱却ならず
Ryzen 9 7950Xの発売後、第13世代Intel Coreが発売されましたがkakaku.comの売れ筋ランキングでRyzen7000がさっぱり上位にランクインしてない状況です。第13世代Intel Coreよりも下位に甘んじています。これは前述したようにマザーボードが高額になりすぎて「AM4マザーボードとRyzen5000で安く済ませたい」と考えるAMD愛好家が増えたためです。結果的にAM4マザーボードが品薄になってしまい、「CPUはあれどマザーボードが在らず」の状況で中古マザーボードまでもが高騰しています。それでもAM5マザーボードより安いというのだから異常です。AMDがRyzenシェアを拡大するための最適戦略は、AM4マザーボードとRyzen5000の生産再開をサポートすることでしょう。
Ryzen 9 7950Xと第13世代Intel Core(Raptor Lake)の比較
Ryzen 9 7950Xと発売日が近いことで多くの人が注目している第13世代Intel Core(Raptor Lake)とのベンチマーク比較をしていきます。
Ryzen 9 7950X vs. Core i9 13900K
Ryzen 9 7950Xと比較する対象として現時点で妥当なのはCore i9 13900Kです。発売日が近い上に型番も近い900グレードです。形式的な型番で見るとRyzen 9 7950Xの方が950番なので本来はCore i9 13900KSと比較すべきですが、Core i9 13900Kでも十分勝てる水準です。
このように、+13.2%の性能差でRyzen 9 7950Xに対しCore i9 13900Kが勝つ水準です。発売日がほぼ同じなのに10%以上の大差がついています。第13世代Intel Coreからコア数が大幅に増えたことで、マルチスレッド性能が反映されるWorkstationの性能でも13900Kが圧勝してます。
Ryzen 9 7950X vs. Core i7 13700K
Ryzen 9 7950Xよりもグレードが低いCore i7 13700Kと比較します。Core i7 13700Kは高性能コアが8コアで低消費電力コアが8コアなので、高性能コアが16コアあるRyzen 9 7950Xの方がスペック上は有利です。
しかしベンチマーク結果はRyzen 9 7950Xに対しCore i7 13700Kが+10.5%勝利しています。マルチスレッド性能のWorkstation項目はほぼ互角。これは7950Xと13700Kのコア数が同じという点と整合的です。しかしシングルスレッド性能=1コアあたりの性能は大差がついていてCore i7 13700Kが圧倒的優位です。
Ryzen 9 7950X vs. Core i5 13600K
次にP-Coreコアが6コアしかないCore i5 13600Kと比較してみます。高性能コアの差だけでみれば16コアのRyzen 9 7950Xが圧倒的に有利なはずです。しかしCore i5 13600K相手であってもRyzen 9 7950Xは苦戦してしまいます。
Core i5 13600Kが+7%の性能差でRyzen 9 7950Xに対し勝利しています。
事務作業用途のDesktopや、Gaming用途で重要な1コアあたりの性能でCore i5 13600Kに対しRyzen 9 7950Xが負けています。
ただしWorkstationの結果を見ると分かる通りRyzen 9 7950Xはマルチスレッド性能に関しては勝利しています。マルチスレッド性能はRyzen 9 7950Xの方が高いのはコア数が多いため当然ですが、しかしシングルスレッド性能はRyzen 9 7950Xに対しCore i5に過ぎない13600Kでも勝ててしまいます。
またベンチマークの結果分布を見てみるとCore i5 13600Kはきれいな左右対称の釣鐘状になっています。これはCore i5 13600KをどのようなPC構成(環境)で動かしてもその性能は平均値の周りで正規分布することを表しており理想的な特性です。
Ryzen 9 7950Xと第12世代Intel Core(Alder Lake)の比較
Ryzen 9 7950Xよりも1年も前に発売された第12世代Intel Coreとも比較してみます。本来は同時期に発売された第13世代Intel Coreと比較すべきですが、古いCPUと比較する分にはRyzen側にとって不利にはならない前提条件なので比較してみる価値があります。もし1世代前の第12世代Intel Coreに対しRyzen 9 7950Xが負けてしまったらRyzen 9 7950Xが非常に劣っていることを意味するからです。
Ryzen 9 7950X vs. Core i9 12900KS
第12世代Intel Coreで最も高性能なCore i9 12900KSと比較してみます。Ryzen 9 7950Xよりも1年前に発売されたので本来ならRyzen 9 7950Xが+22%程度の性能差で勝たなければなりませんが結果はそうはなりません。
このように+4.4%の性能差でCore i9 12900KSがRyzen 9 7950Xに勝つ性能です。僅差ではありますがCore i9 12900KSの方が実効性能が上で、1コアあたりの性能でもCore i9 12900KSが勝っています。Core i9 12900KSが負けているのはマルチスレッド性能です。Workstation項目の結果を見るとマルチスレッド性能においてはRyzen 9 7950Xが上回っていることがわかります。
まとめ:Ryzen 9 7950Xではマルチスレッド性能は大幅に向上したもののシングルスレッド性能は1年前の第12世代Intel Core(Alder Lake)に勝てず
Zen4世代のRyzen 9 7950Xの大きな改善点としては、Zen3世代のRyzen 9 5950Xではコアが多すぎて下位の12コアに負けてしまう事象が見られたものの、今回のRyzen 9 7950Xではそのような点はみられませんでした。
Ryzen 9 7950Xは12コアのRyzen 9 7900Xより完全に上位 Ryzen 9 5900X未満だったRyzen 9 5950Xとは異なる
Zen3世代では実力以上にコア数を増やしすぎてコア同士で電力枠の共食い状態になっていたのが、Ryzen 9 7950Xでは改善されて16コアでもスケーラブルに性能が伸びるようになり、マルチスレッド性能は大幅に向上しています。
シングルスレッド性能は1年前に発売された第12世代Intelにも勝てない状況
しかしその一方でシングルスレッド性能は1年も前に発売された第12世代Intel Coreすらも追い抜けない結果となっています。Ryzen 9 7950Xの発売前の事前情報では「1コアあたりの性能は第12世代Intel Core i9 12900KSにも追いついていない」と言われていましたが発売後もその通りになりました。実際発売された後もCinebenchやPassMarkのシングルスレッド性能を見ると第12世代Intel Coreより下です。
第13世代Intel CoreのE-Core倍増を意識して、Ryzen 9 7950Xでは1コアあたりの性能向上は捨ててマルチスレッド性能に全振り
第13世代Intel Coreは低消費電力コアであるE-Coreが倍増するが早くから出ていました。マルチスレッド性能を向上させるためには高クロックなコアを1つ用意するよりも低クロックなコアを2つ用意する方が有利です。なぜなら消費電力は電圧の二乗に比例して増加することと、クロックを引き上げるには電圧を引き上げなければならないためです。第13世代Intel CoreはE-Coreの倍増でマルチスレッド性能が45%程度上昇するという見込みが出ていました。
「スレッドレベル並列性が高いアプリケーションの性能だけはIntelに勝つ」が存在意義だったAMD Ryzenにとってマルチスレッド性能は絶対に負けられない分野です。実際Ryzen 9 7950XはRyzen 9 5950X比で、CinebenchR23MultiThreadスコアを見ても+40%の性能向上を実現しており、コア数が増加しない中でもこれだけのマルチスレッド性能向上になりました。
Ryzen 9 7950Xでは1コアあたりの性能向上は捨てて第12世代Intelに負けても、マルチスレッド性能だけは第13世代Intelといい勝負をするかあわよくば勝ちたいというAMDの本音が表出していました。
しかし結果的には第13世代Intel Core i9 13900Kに対し、Ryzen 9 7950Xはマルチスレッド性能でも負けてしまいました。
評価されるべき点は「目に見えるカタログスペック」にこだわる大衆主義を一瞬たりとも捨てて見えない部分の改良を実施したこと
今回Ryzen 9 7950XではRyzen 9 5950Xと比較してコア数も増えなかった上にL1,L3キャッシュサイズも増えませんでした。L2キャッシュが倍増したのみでその他は殆どが据え置きです。その代わり分岐予測精度の向上が実現されています。
AMDはカタログスペック主義を一瞬捨てて今回は見えない部分の改良に注力したことになります。
AMD Ryzenでは第1世代からずっとカタログスペック主義でした。その方がコンピュータ・アーキテクチャに詳しくない一般大衆ウケがいいからです。
分岐予測精度の向上というのは、そもそも投機的実行やOut of Order実行におけるフラッシュとコミットの概念を理解していないと具体的にどのように性能向上に直結するのかイメージできない人が殆どです。「分岐予測精度の向上が性能向上に貢献することは漠然とはわかるけど具体的に説明しろと言われたらできない」といった人が大多数なのが現実です。パソコンショップの店員では無理でしょう。そのような部分の改良は「良い見た目のカタログスペック」が作りにくいためAMDはこれまで避けてきましたが、今回は「目に見えにくい部分の改良」を断行した点は評価できます。
Ryzen 9 7950Xで搭載されたのは気休め程度の内蔵グラフィックス 第12世代Intel Coreに搭載されたUHD Graphicsの半分程度
第1世代Ryzen以降、Ryzenの主力のデスクトップCPUには内蔵グラフィックスが搭載されてきませんでした。APUはありましたが内蔵グラフィックスを搭載する代わりに汎用コアが半減しており、「Ryzenならではの多コア」ではないCPUでした。
今回ようやく内蔵グラフィックスを搭載し「内蔵グラフィックスが無いようでは法人用途で採用されるための選択肢にもしてもらえない」長年のコンプレックスを克服した格好です。
しかしRyzenに搭載された内蔵グラフィックスの性能は貧弱です。これはIntel Coreの内蔵グラフィックス未満の性能です。
Ryzen 9 7950Xよりも1年前に発売された第12世代Intel Coreの内蔵グラフィックスでもいまだに1TFLOPSであり、これはGeForce GTX 1050Tiを超えてるかも怪しいレベルです。にも関わらず、Ryzen 9 7950XではIntel Coreの半分の性能の内蔵グラフィックスしか搭載していません。
これはAMDがRadeonというdiscrete GPU(いわゆるグラフィックボード)を抱えている事情によりです。もしRyzen内部に高性能なGPUを統合してしまうと「わざわざグラボを買う必要が無い」となってAMDに打撃になります。いわば「共食い」になってしまうからです。そのためAMDではあえてグラフィックボードを購入してもらうために、低性能な気休め程度の内蔵グラフィックスしか搭載していません。Intel Coreの内蔵グラフィックスよりも低性能にしたのは「Radeonグラボが売れなくなるから」です。
Zen4は大幅改良のはずが途中で力尽きてしまい、1コアあたりの性能は第12世代Intelに負ける結果
Ryzen7000シリーズはAVX-512命令に対応して内蔵グラフィックスを搭載したところで力尽きてしまった設計になっています。
コア数が増えなかったことと、キャッシュはL2キャッシュがが増えたのみであり「Zen3のマイナーチェンジ」との評が付きまとっているのがRyzen7000シリーズです。
Ryzen生みの親であるジム・ケラー氏はZen3までしか関わっておらず、Zen4はジム・ケラー抜きで設計された初のマイクロアーキテクチャです。そのような事情を勘案すると、Zen4がZen3の焼き直し版に見えてしまうのも当然です。
Ryzen 9 7950X搭載デスクトップパソコンの比較
Ryzen 9 7950Xを搭載したデスクトップパソコンを比較しています。Ryzen 9 7950Xは前世代のRyzen 9 5950Xとは異なり内蔵グラフィクス:Radeon Graphicsを搭載しており別途グラボを搭載していなくてもディスプレイ出力可能です。性能はIntel UHD Graphicsの1/2程度なので低性能ですが、パソコン全体の価格を低く抑えたい場合はRadeon Graphicsのみで済ませる選択肢があるカスタマイズパソコンを選ぶのがおすすめです。
パソコン工房 iiyama PC SENSE-F0X7-LCR79W 【Ryzen 9 7950X, メモリ32GB, SSD1TB, 65.9ℓ】

商品名 | パソコン工房 iiyama PC SENSE-F0X7-LCR79W |
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CPU | AMD Ryzen 9 7950X |
GPU | Radeon Graphics, NVIDIA GeForce RTX 4090 |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB |
OS | Windows 11 Home, Windows 11 Pro |
サイズ | 65.9ℓ |
価格 | \ 317,000(税込) |
内蔵グラフィクスのRadeon Graphicsを選択するか、RTX4090にするか選べます。ただしRTX4090は品切れになっていることが多いです。Radeon Graphics版は別途グラボを搭載していない分だけRyzen 9 7950X搭載パソコンの割に安くなっています。メモリ容量が少し過剰なのとPCをケースが大型ですがその他は一般的なスペックです。