おすすめGeForce RTX 2070搭載グラボの性能比較 AMD Radeon VIIを上回るゲーミング性能を有し、GTX1080よりも高性能でコストパフォーマンスが高いGPU

RTX2070は2018年発売Turingアーキテクチャ世代のグラボです。Pascalアーキテクチャ世代のGTX1080(2016年発売)を上回る性能です。

過去の実績からは旧世代のxx80Tiは現世代のxx70と同等の性能となっていましたが、今回のTuringアーキテクチャではレイトレーシングや深層学習用のコアに注力したためそこまでFlops値が伸びていません。

過去の一例としては、2016年に発売された1070は前世代Maxwellアーキテクチャの980Tiと同等の性能でした。さらに消費電力は980Tiから大幅に下がり、グラボ価格も発売当初の980Tiに比べて1070の方が安くなりました。また1070発売と同時に980Tiの価格が値崩れし、980Ti購入層が怨嗟の声を上げていたことも記憶に新しいです。

RTX2070ではGTX1080(TDP180W)よりも消費電力が下がり175Wになります。それなのに1080と同等の性能というのはかなり得です。しかも2070の価格は1070相当になっています。

このRTX2070はRTX2080よりも優れる点が1つあります。それはMini ITXサイズの全長170mm以下のグラボが存在することです。1世代前では1080のMini ITXサイズグラボが存在しました。しかしTuring世代では高発熱化したため2080はMini ITXサイズのグラボ全長では冷やし切れなくなっています。そのためLazer3D LZ7のようなPCケースに搭載したい場合は、全長が170mm以下のグラボを選ぶ必要があるためそのときはRTX2070がベストになります。

RTX2070で実行した各ゲームごとのフレームレートベンチマークを掲載します。

Apex LegendsはRTX2080と比較してフレームレートがほとんど落ちていません。つまりApex LegendsをやるならRTX2070でも十分だということです。しかしPUBGではRTX2080と比較してRTX2070では比較的大きくフレームレートが下がっています。PUBGメインで使う予定ならRTX2080にしたおいたほうがいいでしょう。

2,304コア搭載

オーバークロック無し状態でのスペック:ベースクロック1,410MHz、ブーストクロック1,620MHz、ブーストクロック時の単精度浮動小数点数演算性能7.464TFlops、TDP175W

インデックス:

1位 ELSA(エルザジャパン)

・ELSA GeForce RTX 2070 S.A.C GD2070-8GERS(VD6830)

2018年12月発売。2スロット占有(43mm厚)。全長206mm。ブーストクロック1,620MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4a×2、HDMI2.0b×1、DVI-D×1、USB Type C×1

GTX1080のときはS.A.C版の発売も早かったですが、RTXでは2070のみが先行発売されました。S.A.Cは静音仕様のためファンの回転数を高くできず、さらにELSA製品は2スロット占有かつ全長が短いためS.A.C版のRTX2080やRTX2080Tiをリリースするのには時間がかかるということでしょう。RTX2070を選択するのならこのELSA RTX2070 S.A.Cはおすすめですが、RTX2070はGTX1080に毛が生えた程度の性能しかないため、最低でもRTX2080、できればRTX2080Tiを選びたいところです。RTX2080Tiの静音版は2019年7月に発売されました。

2位 EVGA(米国企業)

・GeForce RTX 2070 XC ULTRA GAMING 08G-P4-2173-KR

2.75スロット占有。ブーストクロック1,725MHz。全長269mm。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・GeForce RTX 2070 XC GAMING 08G-P4-2172-KR

2スロット占有。ブーストクロック1,710MHz。全長269mm。ファン×2。補助電源8ピン×2、6ピン×1。

3位 ASUS

・ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING

2.5スロット占有。ブーストクロック1,845MHz。全長305mm。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・DUAL-RTX2070-O8G-EVO

2019年3月発売。2.7スロット占有(58mm厚)。全長267mm。ブーストクロック1,740MHz。ファン×2。ここまでは下記「DUAL-RTX2070-O8G」と同じです。違いはこちらは補助電源8ピン×1です。またディスプレイ出力端子が異なり、Displayport×2、HDMI×2、DVI-D×1になっておりUSB Type C端子が消えています。

補助電源の電力供給能力はこちらのほうが優れていますが、ディスプレイ出力端子については「DUAL-RTX2070-O8G」のほうが優れており「EVO」のほうが退化しています。

・DUAL-RTX2070-O8G

2018年10月発売。2.7スロット占有(58mm厚)。全長267mm。ブーストクロック1,740MHz。ファン×2。上記モデル「EVO」との違いは補助電源8ピン×1、6ピン×1で、6ピン×1が余計に必要になっている部分。またDisplayport×3、HDMI×1、USB Type C×1でありDisplayport端子の数はこちらのほうが多い。またUSB Type C出力も搭載している。

・TURBO-RTX2070-8G-EVO

2019年3月発売。2スロット占有(40mm厚)。全長268mm。ブーストクロック1,650MHz。シロッコファン×1。補助電源8ピン×1

・TURBO-RTX2070-8G

2スロット占有。ブーストクロック1,620MHz。全長268mm。シロッコファン×1。補助電源8ピン×1。動作周波数が低くファンが微妙なので買う必要なし

4位 MSI

・GeForce RTX 2070 GAMING Z 8G

2.5スロット占有。ブーストクロック1,830MHz。全長307mm。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・GeForce RTX 2070 ARMOR 8G OC

2.5スロット占有。ブーストクロック1,740MHz。全長309mm。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

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・GeForce RTX 2070 ARMOR 8G

上記「GAMING Z」シリーズより動作周波数が低く下位のモデルですが、そのわりに2.5スロット占有なのでサイズの割に低性能です。ブーストクロック1,620MHz。全長309mm。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・GeForce RTX 2070 GAMING 8G

上記モデル「ARMOR 8G」と同じブーストクロック1,620MHzですが、搭載しているファンが異なります。上記モデルのほうが上位です。全長307mm。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。2.5スロット占有

・GeForce RTX 2070 VENTUS 8G

「2070 ARMOR」や「2070 GAMING」と同じブーストクロック1,620MHzですが厚さが異なります。このVENTUSは下位モデルであり、2スロット占有のコンパクト版です。全長226mm。ファン×2

5位 GIGABYTE

・AORUS GV-N2070AORUS X-8GC

3スロット占有。ブーストクロック1815MHz。全長290mm。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・GV-N2070GAMING OC-8GC

2スロット占有。ブーストクロック1,740MHz。全長280mm。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・AORUS GV-N2070IXEB-8GC

2019年3月発売。外付けタイプのグラボ(eGPU:external GPU)です。奥行212mm、高さ162mm、横幅96mm。ブーストクロック1,620MHz。13cmファン×1。電源用小型ファン×1。PCとこのグラボの接続はThunderbolt 3で行います。このThunderbolt 3の最大伝送速度は40Gbpsです。ここが注意点なのですが、この40Gbpsは大変遅い速度です。PCIeスロットは1レーンあたり8Gbpsあります。40Gbpsというのは丁度5レーン相当の速度。PCIeの規格でレーンを束ねる単位に5はないので、このThunderbolt 3の伝送速度は4レーン(32Gbps)~8レーン(64Gbps)の間の速度になります。つまりPCI Express 3.0×8のスロットに挿すグラボとCPU間の伝送速度より遥かに遅く、PCI Express×4のスロットに挿すグラボとCPU感の伝送速度より若干速い程度です。グラボは×16でも×8でも大して速度は変わりません。つまり×16を×8にしたところでPCI Expressの帯域がボトルネックになることはありません。しかし×4のレーン数だと明確にボトルネックになることが実証されています。つまりこの40GbpsのThuderbolt 3接続ではRTX2070の性能を活かしきれず、Thunderbolt 3の伝送速度がボトルネックになってしまうということです。とはいってもPC外部との通信手段としてThunderbolt 3を上回るものは現時点では存在しません。そのため外付けGPUにするとしたらこの40Gbpsが限界であり、外付けGPUを採用することを前提とするならばこの「Thunderbolt 3によるボトルネック」は受容しなければならない部分です。

・GV-N2070WF3-8GC

2スロット占有。ブーストクロック1,620MHz。全長280mm。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

6位 玄人志向

・GALAKURO GK-RTX2070-E8GB/WHITE

2スロット占有で薄型タイプですがブーストクロックは1,830MHzもあるため小型の割に高性能です。しかしファンが2つしかないため冷却能力やファンノイズが不安点です。全長268mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・GF-RTX2070-E8GB/DF

2.5スロット占有。ブーストクロック1620MHz。全長285mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1。上記モデル「GALAKURO GK-RTX2070-E8GB」よりもブーストクロックが低いにもかかわらず2.5スロット占有なのであまりメリットのないグラボです。

7位 ZOTAC

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 AMP Extreme ZT-T20700B-10P(ZTRTX2070-8GGDR6AEXT)

RTX2070のAMPシリーズの中では最上位。2.5スロット占有。ブーストクロック1,860MHz。全長308mm。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 AMP Extreme Core ZT-T20700C-10P(ZTRTX2070-8GGDR6AECORE)

上記「AMP Extreme」よりも動作周波数が低い。2.5スロット占有。ブーストクロック1,815MHz。全長308mm。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 AMP Edition ZT-T20700D-10P(ZTRTX2070-8GGDR6ATWIN)

上記「AMP Extreme Core」よりも下位で動作周波数が低い。動作周波数が低いかわりに厚さが2スロット占有で薄型であり、全長も短い268mm。ファン数も1つ少なくファン×2。ブーストクロック1,740MHz。

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 OC MINI ZT-T20700F-10P(ZTRTX2070-8GGDR6MINIOCTWIN)

2スロット占有。全長211mmの短いタイプ。ファン×2。小型のぶんだけブーストクロックは低めで1,650MHz

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 MINI ZT-T20700E-10P(ZTRTX2070-8GGDR6MINITWIN)

2スロット占有。全長211mm。上記モデル「RTX 2070 OC MINI」と外形は同じだがブーストクロックが1,620MHzと低い部分が異なる。当然こちらが下位モデル。

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2070 Blower ZT-T20700A-10P(ZTRTX2070-8GGDR6MINIBLOW)

2スロット占有。全長268mm。シロッコファン搭載の外排気タイプ。ブーストクロックは1,620MHzであり低め。

8位 Palit

・NE62070H20P2-1061G (GeForce RTX2070 8GB GameRock Premium)

2.7スロット占有。全長292mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1。ファン×2。ブーストクロック1,815MHz

・NE62070V20P2-1061J (GeForce RTX2070 8GB Super JetStream)

2.7スロット占有。全長292mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1。ファン×2。ブーストクロック1,740MHz

・NE62070U20P2-1060A (GeForce RTX2070 8GB GamingPro OC)

2スロット占有。ブーストクロック1,725MHz。全長292mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1

・NE62070020P2-1061J (GeForce RTX2070 8GB JetStream)

2.7スロット占有。ブーストクロック1,620MHz。全長292mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1。下記モデルよりヒートシンクを厚くして冷却能力を高めたもの

・NE62070015P2-1062A (GeForce RTX2070 8GB Dual Ver.2)

2スロット占有。ブーストクロック1,620MHz。全長235mm。補助電源8ピン×1。DisplayPort×3、HDMI×1、DVI×1。下記モデルと酷似しておりこちらはVer.2。動作周波数が同じながら補助電源が8ピンのみ。USB Type C非搭載で、USBコネクタへの電力供給が不要なため。USB Type CがないかわりにDVI端子搭載。全長も短くなっている

・NE62070020P2-1060A (GeForce RTX2070 8GB Dual)

2スロット占有。ブーストクロック1,620MHz。全長292mm。補助電源8ピン×1、6ピン×1。DisplayPort×3、HDMI×1、USB Type C×1

9位 InnoVISION Multimedia(Inno3D)

・GEFORCE RTX 2070 TWIN X2 N20702-08D6-1160VA22

2スロット占有。全長196mm。補助電源8ピン×1。ファン×2。ブーストクロック1,620MHz

10位 Colorful

・iGame GeForce RTX 2070 Ultra OC

3スロット占有。全長315mm。補助電源8ピン×1。ファン×3。ブーストクロック1,620MHz