ThinkPad X1 Nano Gen2(2022)のレビュー 最大14コア第12世代Intel Core(Alder Lake-P)搭載 重量は1kg未満の970g

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)は前世代より大幅にCPUが強化されています。前世代のThinkPad X1 Nano 2020(Gen1)では第11世代Intel Coreの中でもTiger Lake-UP4というのが搭載されており、ThinkPad X1 Carbonで搭載されていたTiger Lake-UP3より低性能なシリーズでした。しかし今回はThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)と同じAlder Lake-Pシリーズが搭載されています。

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)をThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)と比較した上でのデメリットは画面サイズが1インチ、筐体サイズが小さい故にバッテリ容量が少なく持続時間が短いことだけです。それさえ許容できれば、ThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)を選ぶよりも900g台に収まっているThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)がおすすめです。

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)の概要:先代からの改良ポイント

今回のThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)が、前世代のThinkPad X1 Nano 2020(Gen1)と比較しどのように変わったのか変更点を記載します。またThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)と同時に発売されたThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)との類似点や、異なる点も記載します。

CPU:ThinkPad X1 Nano Gen2では高性能なAlder Lake-PでThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)で採用されたプロセッサと同級

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)ではCPUの選択肢は14コアのCore i7一択となっています。

・Intel Core i7-1280P (Intel Iris Xe Graphics G7 96EU単精度演算器768コア)

・Intel Core i7-1270P(Intel Iris Xe Graphics G7 96EU単精度演算器768コア)

・Intel Core i5-1250P  (12コア:P-Core×4, E-Core×8)、Intel Iris Xe Graphics G7 80EU単精度演算器640コア)

・Intel Core i5-1240P(Intel Iris Xe Graphics G7 80EU単精度演算器640コア)

グラフィック性能を重視するならCore i7がおすすめです。

Alder Lake-PのTDPは28WだがThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)では19Wまで引き下げられている

Alder Lake-Pは本来TDP28Wのプロセッサですが、そのままだとバッテリの持ち時間が短くなりすぎてしまうため、ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)では19Wまで引き下げた上で搭載されています。ThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)では20Wまで引き下げているため、ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)の方が低消費電力になっています。それは性能が低くなることを意味しますが、ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)では本体サイズが小さくバッテリ容量も小さいため仕方ないといったところです。

メモリ:先代から大幅に強化 LPDDR5 最大32GB

RAM(いわゆるメモリ)は最大で32GBまで選択可能です。先代のX1 NanoではLPDDR4の最大容量16GBでした。

SSD:いつくかの容量から選べるが事実上1TB一択

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)ではSSDの容量は最大でも1TBまでです。それなら1TBの容量一択になります。512GBだと少なすぎるためです。デスクトップPCとは異なりPC内部に組込めるストレージはM.2 SSD一台だけなので増設はできません。しかし換装はできます。後からSSDを自前で交換することもできますが、特に強いこだわりがない限りは1TB選択でいいでしょう。購入後すぐに換装する目的なら一番安いSSDを選択して購入するのがいいです。

ディスプレイ:13インチ2K アスペクト比は16:10

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)のディスプレイ選択はたった2つの候補しかありません。非常に選びやすくてある意味でThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)より優れています。数多くの選択肢があると消費者は逆に選べないという傾向があるからです。

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)のディスプレイ選びは非常に単純で、「タッチ非対応」or「タッチ対応」この2択です。

① 13型, 2K(2160×1350), IPS液晶, HDR(Dolby Vision), 輝度450nits, 色域(sRGB 100%), タッチ非対応

② 13型, 2K(2160×1350), IPS液晶, HDR(Dolby Vision), タッチ対応(AOFT: add on film touch)

欠点は解像度 2K(2160×1350) 13インチ画面では高解像度すぎるため1920×1200で十分

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)で残念なところは解像度が2Kもあることです。これがWUXGA(1920×1200)ならもっといいノートパソコンになっていました。

右サイド:X1 Nano Gen2は電源ボタンのみ USB Type-A端子無し

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)では本体外の右側に電源ボタンがありますが、実はここに電源ボタンがあるのは少し古い設計です。ThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)では内側にありますし、世界最軽量モデルのFMV Lifebookも内側に電源があります(しかも指紋センサー付きの電源スイッチ)。

このように外側に電源ボタンがあるため、ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)では電源ボタンとは別に、パッドの右側に指紋センサーが別途設置されています。従来からのThinkPadのデザインでありそこには古さを感じます。

USBポート:Type-Cが2つでType-Aは無し 映像出力HDMIは無いので注意

ThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)ではこの部分にUSB Type-Aコネクタがさらに追加されています。

HDMI非搭載になっていることも注意しておいた方がいいでしょう。

正面にはマイク×4 クアッドマイク仕様はX1 Carbonと同じ

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)でもマイクは4つ設置されています。このようにして360度マイクを実現しています。正直360度マイクが必要かどうかは微妙なところです。ヘッドセット等の指向性マイクの方が有用な場面が多いためです。

X1 Nanoの開ける角度は180度でX1 Carbonと同じ

最近のノートパソコンは当たり前のように180度開けるようになっています。このThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)でも同様です。

ThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)と同じくThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)でも180度まで開くことができます。

 

開くとこのように画面部分が本体部分より低い位置に来ます。これはCPUを冷却した後の熱風が画面の上を通って外に排出されるようにするためです。

給気口は正面から見て右側、裏面から見て左側に寄っている

ThinkPad X1 Nano 2022(Gen2)では裏面に向かって左側に給気口が寄っています。ThinkPad X1 Carbon 2022(Gen10)では中央寄りの左側です。できれば中央上方に左右に給気口の幅をとる形で設置するのが最も冷却上はいいです。これはスペースが限られているので仕方ない配置でしょう。