おすすめGeForce RTX 2060 Super搭載グラボの比較 GTX1080を若干下回り、Radeon RX 5700XTを上回るフレームレート性能

NVIDIA GeForce RTX 2060 Superは2019年7月にオリジナルファンモデルも含めて一斉発売されたGPUです。

このGPUの投入趣旨は「2019年7月に発売されたAMD Radeon RXと比較検討されるモデルを用意すること」でした。

既存のRTX2060でもRadeon RX 5700XTに勝てるのであえてRTX2060Superを投入する必要はなかったのですが、発売年が2018年の古いGPUと2019年発売の新しいGPUだと2019年発売の新しいGPUを選ぶ人が多いのでNVIDIAも2019年版をリリースしてきた格好です。

中身はTuring世代のGPUそのままなので新味のある出来にはなっていません。

性能についてはNVIDIA GeForceとの比較だとGTX1080より下でRTX2060より上の位置付けになります。

一般的なゲーム用途なら得意不得意の特性はRTX1080でもRTX2060でも今回のRTX2060Superでも同じです。RTX2060SuperはGTX1080をそのまま下方向に少しだけ平行移動(parallel shift)した性能です。ただし当然ながら消費電力あたりの性能はGTX1080から大幅に改善されている上にGTX1080は既に生産終了してから久しく流通量が無きに等しいので、もしGTX1080より若干低い程度の性能でいいならRTX2060Super、GTX1080を超える性能が欲しいならRTX2070を買うことになります。

RTX2060SuperはRTX2070より低性能なので、「安いRTX2060Superを選択」または「より高価なRTX2070を選択」といった歳出予算との相談になるでしょう。

次にNVIDIA以外のGPU、AMD Radeon RX 5700XTとの比較だとApex LegendsのようにRadeonが得意とするゲームであってもフレームレート性能はRTX2060Superと同じか少し下回るくらいです。PUBGだとRadeon RX 5700XTはRTX2060Superを大きく下回るフレームレートしか出ません。RTX2060Superの対抗馬はRadeon RX 5700だと思われがちですが実際はそれより上位のRadeon RX 5700XTであってもRTX2060Superに勝てないのが実際のところです。

またRadeon RX 5700(XT)は歩留まりの悪さからグラボメーカーへのGPU供給が遅れてしまいオリジナルファンモデルの量産が間に合わず、2019年7月発売時にはリファレンスモデルしかリリースできませんでした。Radeon RXのオリジナルファンモデルは一ヶ月遅れです。一方で同じ2019年7月に発売されたRTX2060Superはオリジナルファンモデルも同時に発売されたため、出だしは圧倒的にRTX2060Superが優位になっています。

インデックス:

1位: ELSA

・ELSA GeForce RTX 2060 Super S.A.C GD2060-8GERSS(VD7029)

2019年7月発売。2スロット占有(43mm厚)。全長206mm。ブーストクロック1,650MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4a×3、HDMI2.0b×1

バックプレートが2~3mm程度突き出しているため2スロット占有40mm制限を少しオーバーしています。

2位: ASUS

・ASUS ROG-STRIX-RTX2060S-O8G-GAMING

2019年7月発売。2.5スロット占有(49mm厚)。全長301mm。ブーストクロック1,860MHz。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。出力端子Displayport1.4×2、HDMI2.0b×2、USB Type C×1

 

バックプレート側。

・ASUS DUAL-RTX2060S-O8G-EVO

2019年7月発売。2.7スロット占有(5.8mm厚)。全長267mm。高さ118mm。ブーストクロック1,725MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4×2、HDMI2.0b×2、DVI-D×1

バックプレート搭載。

3位: MSI

・MSI GeForce RTX 2060 SUPER GAMING X (VD7018)

2019年7月発売。2.5スロット占有(52mm厚)。全長248mm。ブーストクロック1,695MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0b×1

バックプレート側がブラケットからオーバーサイズしていないのがこの製品の特徴です。

・MSI GeForce RTX 2060 SUPER VENTUS OC(VD7019)

2019年8月。2スロット占有(42mm厚)。全長231mm。高さ128mm。ブーストクロック1,665MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0b×1

バックプレート搭載。

・MSI GeForce RTX 2060 SUPER AERO ITX(VD7020)

2019年7月発売。2スロット占有(43mm厚)。全長175mm。高さ127mm。ブーストクロック1,650MHz。ファン×1。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0b×1

Mini ITXサイズのグラボはRTX2070でも存在するため、それより低TDPのRTX2060Superなら尚更実現可能。ただしヒートシンクの厚さと全長が短くなることで冷却能力がギリギリであることには変わりないので、Raijintek Metis PlusでATX電源+Mini ITXグラボ構成にする場合や、Lazer3D LZ7のようなMini ITXサイズのグラボしか搭載できないPCケースでもない限りはより大きい全長のグラボを使うのがおすすめ。

バックプレート搭載。

4位: Gigabyte

・Gigabyte AORUS GeForce RTX 2060 Super 8G(AORUS GV-N206SAORUS-8GC)

2019年7月発売。3スロット占有(59.9mm厚)。全長290mm。ブーストクロック1,845MHz。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0b×1

・Gigabyte GeForce RTX 2060 SUPER GAMING OC 8G(GV-N206SGAMING OC-8GC)

2019年7月発売。2スロット占有(40.24mm厚)。全長280.35mm。ブーストクロック1,815MHz。ファン×3。補助電源8ピン×1、6ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0b×1

・Gigabyte GeForce RTX 2060 SUPER WINDFORCE OC 8G(GV-N206SWF2OC-8GD)

2019年7月発売。2スロット占有(40mm厚)。全長265mm。ブーストクロック1,680MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0b×1

5位: ZOTAC

・ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI ZT-T20610E-10M(ZTRTX2060SMINI-8GBGDR6) VD7006

2019年7月発売。2スロット占有(41mm厚)。全長209.6mm。ブーストクロック1,650MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。出力端子Displayport1.4×3、HDMI2.0×1

6位: 玄人志向

・玄人志向 GALAKURO GAMING GG-RTX2060SP-E8GB/DF

2019年7月発売。2スロット占有(40.24mm厚)。全長285mm。ブーストクロック1,695MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。出力端子Displayport×2、HDMI×1

7位: Palit

・Palit GeForce RTX2060 SUPER JS 8GB(NE6206ST19P2-1061J)

2019年7月発売。公称2.7スロット占有だが59.6mm厚なので実質3スロット占有。全長292mm。ブーストクロック1,830MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1、6ピン×1。出力端子Displayport1.4a×3、HDMI2.0b×1、USB Type C出力コネクタ非搭載

・Palit GeForce RTX 2060 SUPER DUAL 8GB(NE6206S018P2-1160A)

2019年7月発売。2スロット占有(40mm厚)。全長235mm。高さ112mm。ブーストクロック1,650MHz。ファン×2。補助電源8ピン×1。出力端子Displayport1.4a×1、HDMI2.0b×1、DVI-D×1