JPMザ・ジャパンの評価

JPモルガンアセットマネジメントが運用する日本国内株の投資信託です。

この投資信託の特徴は企業の大小、時価総額の大小に関係なく運用比率を決定しているところです。

例えば日経平均株価はソフトバンク、ファーストリテイリング、ファナック、トヨタの比率が高いです。

TOPIXはおおざっぱに言えば時価総額平均なので、時価総額が大きい企業の組み入れ比率が高いです。そのため必然的にトヨタやNTTの割合が高くなります。

一方でこのザ・ジャパン投資信託は、新明和工業が組み入れ比率1位の4%となっています。

新明和工業は軍需企業です。US-2という救難飛行艇を製造している、戦前からの軍需企業です。この投資信託はボトムアップ戦略に基づくものなので、個別企業の優位性を探して組入れを行っています。

なぜ新明和工業が伸びると考えているのか。それはおそらくこれから日本の武器輸出が活性化するからでしょう。集団的自衛権を行使容認し、2015年の夏までにその閣議決定を元にした安保法案を可決することを国際公約にしています。

これから日本の防衛予算が増えていくことは間違いないですから、そういったことを見越した組み入れです。国策に売りなし、軍拡は既定路線なのです。

三菱重工など他にも軍需企業があるのになぜ新明和工業なのか。それは新明和工業に占める軍需事業の割合が高いからです。他にもNECなどは割合が高いですね。売上高だけみれば三菱重工がトップですが、一企業に占める軍需事業の割合で見れば新明和工業は大きいのです。

そしてインドがUS-2を大量購入しようとしていることに加えて、潜水艦などよりは工期が断然短い。単品あたりの価格も潜水艦よりは救難飛行艇の方が安いですから、日本が売れる防衛品といったら救難飛行艇が一番蓋然性が高いわけです。

他に組み入れ比率が高いのは建設業です。これは五輪銘柄を意識しています。今後大震災がやってくると、活躍するのは建設業です。それも見越しての組入の高さでしょう。

あとは東京都競馬が入っていますが、これはメガソーラーを想定した組入れのようです。これはちょっと失敗かもしれません。民主党政権では太陽光推進でしたが、これは見直されつつあります。

実際、このファンドは最近調子がよくありません。過去3年間のベンチマークでTOPIXに負けています。直近1ヶ月でも3ヶ月でも1年でも負けています。つまりTOPIXを買っていたほうが得をしたことになります。

信託報酬も年1.8%と高いです。今後大きく伸びるとは考えづらい銘柄です。

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