ThinkPad X1 Carbon 2017 Core i7+LTE+SSD1TB+RAM16GBが到着したのでレビュー

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2017年4月中旬に注文していたThinkPad X1 Carbon 2017年版が、2017年5月初旬に到着しました。

当初の注文ステータスでは5月下旬到着予定だったのでだいぶ早まった印象です。

また私はレビューすることを目的にこの機種を購入したのではなく、パソコン買い替えのために半年ほど様々なメーカーの機種を検討し続けて最終的にX1 Carbonを選び購入しました。つまり実需目的で購入したということです。

Visual Studio 2017をフルインストールしたり、1TBSSDでオンラインストレージを同期し終わったりと軒並み環境構築は完了してきたので、ここで使用感なり評価をしていきたいと思います。

私が購入した構成は以下の通りです。割引前の定価で36万円程度で、40%オフクーポンを使ったので割引後価格21万9,672円で購入しました。

CPU: 第7世代Kabylake Core i7 7500U

OS:Windows10Pro(日本語)

Office:なし

WiGig:なし

メモリ: 16GB

ストレージ: 1TB SSD NVMe(開封後電源を付けてみたらサムスンPM961)

キーボード: 日本語+NFCなし

WWAN:SIMフリーLTE

画面解像度:FULL HD 1920×1080

色:ブラック

まず初めに残念ポイント 1TBSSDはコリア製サムスンの「TLC」SSDであるMZVLW1T0HMLH-000L7
MLCではないことに注意

私はこのPCの95%の部分において高評価をしていますが、唯一の残念ポイントがSSDです。一番伝えたい部分もこのSSDなので、まずはこの残念ポイントを先に書きます。

私は最も大容量である1TBのSSDを選択しました。

容量によっても異なるのですが、ThinkPadのSSDはどのメーカーにあたるかが届くまでわかりません。確認されているのはIntel製(米国Micron製チップ)、東芝製(三重県四日市生産Sandisk東芝製チップ)、サムスン製(コリア製サムスンチップ)です。

私が購入したThinkPad X1 Carbon 2017年版 1TBSSDについては、サムスンのMZVLW1T0HMLH-000L7でした。

これは2016年末に発売された960PRO(MLC)、960EVO(TLC)のうち960EVO(TLC)のバルク版であるPM961です。

バルクなのは別にかまわないのですが、残念なのはTBWが小さいTLCだということです。

960PROと960EVOの違いはMLC(2bit)かTLC(3bit)という点です。

サムスン製SSD表記の卑怯なところは、”3bit MLC“と書いているところです。

これは2bit詰め込むタイプの信頼性が高いいわゆる”MLC”ではありません。1素子に3bitつめこんでいることからこれはTLCです。

MLCのMはマルチプル(Multiple)のMであり、1素子に”複数”ビットを詰め込んでいるから、1素子に1ビット詰め込むSingleのSであるSLCと対比してMLCという言葉があります。

広い意味では2ビット詰め込むのも3ビット詰め込むのもMLCなのですが、多くの人はMLCを1素子に2ビット詰め込むタイプのSSDとして狭い意味のMLCとして使っています。2ビット詰め込むMLCは、無理やり3ビットも詰め込むTLCよりも信頼性が高いと言われるのはこのためです。

サムスンの製品は別の表記として”3bit MLC(TLC)”と書いてあることがあります。「3bitを1素子にMultiple(複数)に詰め込んでいるTLC」という広い意味でMLCという単語を使っているわけです。

この表記の方がMLC単記表記よりまだマシですが、どちらにしても狭い意味での2ビットMLCではないのに、多くの人が「MLC=信頼性が高い」、「TLC=信頼性が低い」というイメージを持っていることにあやかって、わざわざ広い意味でのMLCという文字を入れているところにサムスンの悪意を感じます。

当然これはLenovoに責は全く無く、コリアのサムスンによるサムスンらしいミスリード表示によるものと言えるでしょう。

というわけで2017年のGen5 X1 Carbonにおいては1TB SSDはあまり期待しないほうがいいです。

ちなみに総書き込みバイト数(TBW)については、512GBの960PROが400TBであるため、960EVOは200TB程度です。バルク版であるPM961も同じく200TB程度です。

そして1TB版のSSDとなるとTBWは512GB版の約2倍になりますから、960PROやSM961が800TB、960EVOやPM961が400TBといったところです。

つまり私が購入したThinkPad X1 Carbon 2017年版に搭載されている1TBSSDのTBW(総書き込みバイト数)は400TBということになります

これは東芝製NANDチップを搭載したPlextor M8Peの1TB(MLC)の総書き込みバイト数(TBW)が768TBであることと比較すると、サムスン製の耐久性の低さがわかります。

サムスン製以外だった人はぜひレビューをウェブに掲載して欲しい次第です。もしかしたら、256GBや512GB SSDなら中には東芝製やIntel 600pシリーズにあたった「当たり」の人がいるかもしれません。

今手元に未使用のM8PeGN 1TBがあるので交換してもいいのですが、1年前から契約しているGoogle Drive 1TBと完全に同期してサムスン製SSDが壊れてもいいこと前提でやってるため、とりあえずサムスン製SSDが壊れるまでは交換しないで置こうと思っています。

冷却ファンの音はVaioに比べたら格段に静か しかし静音デスクトップPCに慣れていると確かに音は大きい

できれば東芝やHPのノートパソコン(SIMフリーLTE仕様)のようにファンレス仕様にして欲しかったのですが、ThinkPad X1 Carbonはファンが付いています。

ファンの回転音についてはキーンという音ではなく、純粋に風を切っているような音です。Vaio系のノートパソコンは昔から最近のモデルでもファンの音がとても似通っていているのですが、ThinkPadはそのような五月蝿い音ではありません。

ただ、準ファンレスのSeasonic電源や大型ファンのCPUクーラー+SilentModeに慣れていると、ノートパソコンのファンの音は大きく感じます。静音or無音環境に慣れている人は注意です。

OCNモバイルONE Micro SIMカードは問題なく搭載完了 ただしアクセスポイントドメイン等は手動設定

私がノートパソコンを選ぶ上で最重要視したのがSIMフリーLTEモジュールを搭載しているかどうかです。

SIMスロットはノートパソコン後方にあります。例の針金のようなものを挿し込むとスロットが飛び出てくる仕様ですが、スマホに比べてこのスロットがやけに固いです。かなり力を入れて針金を差し込まないと出てきません。

SIMカードのサイズはMicroです。私はOCN モバイルONEのSIMカードを契約しているのでそれを使っています。

ちなみに、電話番号付のスマホ用SIMと、ThinkPad用のデータSIMを2つ申し込むときは、第一契約としてThinkPadのデータSIMにして、第二契約として電話番号付のSIMにするのがおすすめです。そうすると900円+1100円となり、第一契約を電話番号付SIMにしてしまったパターンの1600円+400円と総額は代わりませんが、各契約の料金を平滑化しておいた方が後々便利だからです。

SIMカードは端子面をノートパソコン裏面に向けて差し込みます。スマホもだいたい接点は裏面に向けるような方向になっています。

そしてパソコンが認識するまで30秒くらいかかります。さらにWindows10Proの標準設定では接続できません。

カスタム設定で、明示的にAPNをlte-d.ocn.ne.jp、認証タイプをCHAPのように入力する必要があります。

文字サイズは初期設定(推奨設定)の150%がベストか

解像度はフルHDですが、画面サイズが14インチのためどうしても文字が小さくなります。

フルHDというのは23.8インチでちょうどいいサイズだと言えるので、たとえノートパソコンにしては画面サイズが大きいX1 Carbonの14インチでも画面は小さいです。

そこでディスプレイのデフォルト設定では文字サイズが150%に推奨設定されています。いろいろ試しましたが、これがベストです。

100%や125%では小さすぎるので、やはり推奨されている150%で使うのがベストだと言えます。

買ったらまずLenovo Settingsを開いて設定

「バッテリー充電のしきい値」設定は必ずONにしてリチウムイオン電池の寿命を伸ばす

ThinkPadを購入して電源を入れたらまず真っ先にLenovo Settingsを開いてバッテリー充電の設定をするべきです。

リチウムイオン電池は常に100%充電の状態や0%の状態が長く続くと寿命を大きく縮めます。

ベストは40%充電を維持して、高々50%充電までに留めることです。リチウムイオン電池にとって一番やさしい使い方は、少しだけ放電(使用)して、少し使った分だけを少し充電するという部分放電・部分充電という使い方です。

Lenovo Settingsの「バッテリー充電のしきい値」という設定項目では、「次の時点を下回った場合に充電を開始」を%で指定でき、「次の時点で充電を停止」も%で指定できます。

これは40%、45%という設定がベストです。つまり40%まで電池が減ってきたら45%まで充電してそこで充電はストップさせるという使い方です。

この方法のメリットはリチウムイオン電池の寿命を伸ばせることですが、デメリットはThinkPadを持ち出すときに充電が45%程度しかない状態で外出することになるということです。

外出時は「バッテリー節約モード」をONすると画面の明るさからCPU消費電力上限まで自動設定してくれる

Androidスマホにもパワーセーブモードというのがありますが、ThinkPadにもバッテリー消費をおさせるモードが存在します。輝度を下げることとCPUパワーを抑えることで主に省電力化するようです。オーディオの消音もやってくれるらしいので、外出時にはONにしておいたほうが良さそうです。

液晶ディスプレイは「Lenovo Settings」でPaperモードにすると疑似ブルーライトカットができる

ThinkPadの電源を付けてまず思ったのは画面明るすぎるなという点です。特に白系が目をつんざくような明るさで、いわゆるブルーライトがバリバリ出ている状態です。

このThinkPad X1 Carbonにはブルーライトカットモードは搭載されていませんが、「手動PAPER DISPLAY」という設定項目でディスプレイの色温度を調節できます。

私は色温度を最も低い3000に設定し、一番黄色みがかった色にしています。この設定にすればそこそこブルーライトはカットできている状態です。

ただし、私が使っている2016年末発売のEIZO EV2456のブルーライトカットモードに比べると疲れます。

3Mの黒いプライバシーフィルタをThinkPadに貼るなどしてブルーライトカットをやるのも一つの手です。

ThinkPad X1 CarbonはTPMチップ標準搭載
CドライブBitLocker暗号化をするならアプリケーションインストール前にやってしまう

ThinkPad X1 Carbonには標準でTrusted Platform Module(TPM)チップが付いています。これが付いているとOSブート用のCドライブも暗号化可能です。

もしCドライブ暗号化を考えているのなら、OfficeやVisual Studioなど各種アプリケーションインストール作業前に暗号化を真っ先にやっておくべきです。

インストール後に暗号化をするとなると、書き込み済みのデータを読み込んで暗号化し再びストレージに書き込むことになるので、SSDの総書き込みバイト数(TBW)を浪費してしまうことになりSSDの寿命を縮めます。

まだCドライブがほぼ空の状態に近いときにBitLockerなりでCドライブを暗号化してしまったほうがSSDへの総書き込みバイト数を減らすことができます。Cドライブ暗号化をするつもりなら真っ先にやりましょう。

やり方は簡単で、エクスプローラでCドライブを右クリックしてBitLockerで暗号化を選ぶだけです。そのときに、未使用領域は暗号化せず既に使用済みの領域のみ暗号化するオプションのままで暗号化します。もし未使用領域まで暗号化してしまったら、購入したThinkPadのSSD容量1TB分もTBWを浪費してしまうことになります。TBWが400TBだったらそのうち1TBを暗号化だけで食いつぶしてしまうということです。

買ったばかりではなく既にパソコンをある程度使っているのなら未使用領域も暗号化した方がいいです。ファイル削除では形式的にはヘッダ削除でファイルは消えていることになっていますが、ファイル本体はSSDに残っている状態でリカバリをかけるとファイルが復旧できてしまうので未使用領域も暗号化した方がいいです。

X1 Carbon本体は指紋や脂が付きやすく汚れやすい
アルコールティッシュで拭き取っても問題なし

X1 Carbon本体は手の脂で汚れやすいです。指で触れるととても目立ちます。エリエールのアルコールティッシュで本体を傷つけず綺麗に拭き取れたので、普段からThinkPad X1Carbonを掃除するならアルコールティッシュで拭くのが良さそうです。私は普段からRealforceキーボードもアルコールティッシュで拭き取ってますが、ThinkPadのキーボードもアルコールティッシュで問題なさそうです。

ファンの空気吸い込み口は裏蓋にあるため机の上のホコリは掃除してから置いたほうがいい

ThinkPad X1 Carbonの底面右方に通気口が開いており、そこから吸い込んで右側側面から熱気を排出するようになっています。ファンの回転が長時間続いた後にパソコンを持ち上げてみると、通気口付近の机の上にホコリが集まっているのがわかります。つまり机の上のホコリをかき集めてしまっているということなので、パソコンを置く前に机の上はかなり綺麗に拭き取って置いたほうがいいです。

Windows Helloログインで使う指紋認証の精度はかなり優秀 2秒間指を置けば失敗することはまずない

ThinkPad X1 Carbonには指紋認証モジュールが標準搭載されています。電源を最初にいれるときにWindows10Proのセットアップが始まりますが、その際に指紋登録作業に自動的に進みます。

一度登録してしまえば、パソコンの電源を入れた後に1~2秒間程度指を置くだけでログインしてくれます。私は最初タッチする感じで0.5秒くらいしか指を置いていなかったので成功率が低かったのですが、どうやら2秒間くらい置くのが普通のようで、認証が通るまで2秒ほど指を置き続ければほぼ100%ログインに成功します。

指紋認証ログインに失敗しても初回電源投入時に登録した番号(PINコード)を入力すればログインできます。BitLockerでのCドライブ暗号化とあわせておすすめです。

NVMe SSDは大して速くない SATA M.2で十分なのではないか

NVMe SSDを実際使ってみてわかるのはSATAとさほど体感速度が変わらないということです。

先程サムスン製SSDだったのが残念だと書きましたが、NVMeにこだわるからこそサムスンが選択肢に乗ってきてしまうのであって、SATAなら他のメーカー選択肢が多くなります。

パナソニックのLet’sNoteは2017年春モデルからSATAに舵を切りました。理由は体感速度がNVMeでもSATAでもさほど変わらないこと、NVMeは高速な分だけ発熱が多く放熱が難しい上に寿命を縮めるという理由で、安くて寿命の長いSATAでいいんじゃないかという方向になったようです。私もSATAで十分だと思います。とはいってもパナソニックのLet’sNoteもサムスン製を使っているらしいので(理由は安いから)、Sandiskや東芝と贅沢は言わないにしても最低でもIntel-Micron連合のSSD(例えばCrucial)を使って欲しいものです。

本体以外でThinkPad X1 Carbon用に追加購入した周辺機器

付属していたACアダプタ以外に外出時専用のLenovo純正ACアダプタを購入しました。

外で使用したマウスやACアダプタを帰宅後にいちいちバッグから出すのは面倒だからです。

また外出時にACアダプタやマウスを入れ忘れるのを回避するためにも、外出時専用のマウスとACアダプタを調達しました。

マウスについては自宅用としてLogicool MX Anywhere2を購入し、外出用として静音マウスを購入しました。

他にはLenovoから販売されているプレミアムケースも購入しました。

自宅用のマウスは静音性より品質重視
MX Anywhere 2 Wireless Mobile Mouse MX1510NV

私は既にデスクトップ用としてLogicool MX Masterを使用していますが、ThinkPad X1 Carbonでも同じMXシリーズを購入してみました。購入したのはモバイル用のMX Anywhere2シリーズです。Amazonで購入するつもりでしたが在庫切れだったのでJoshinで購入しました。

現在はこれより新しいモデルが出ているのでそちらをおすすめします。

外出時用の静音マウス ナカバヤシDigio2MUS-BKT111BL

本当は外出時用もLogicoolのMX Anywhere 2にしたかったのですがMX Masterと同じくクリック音が大きいため静音マウスを別途選ぶことにしました。

Bluetooth対応のモバイル静音マウスは安っぽいものが多く、最も値が張るものでもこのマウスしかありませんでした。

MX Anywhere 2に比べるとだいぶ安っぽくなってしまいますが、クリック音の静音性を重視するならこれがベストだと思います。X1 CarbonはBluetooth対応なのでペアリングすればすぐに使えます。電池は単4x2本で、裏面に電源ON/OFFのスライドスイッチが付いています

外出時用のLenovo純正45W ACアダプタ

外出時用のACアダプタは、変圧器が電源プラグ部分に付いているタイプを選びました。途中に変圧器が付いているタイプは外で使うには不便だからです。

今のところ純正品以外でUSB type cに対応しているACアダプタは粗悪品だらけらしいので、Lenovo純正のACアダプタを使うことをおすすめします。

私はAmazonで購入しましたが、Lenovo公式オンラインショップで買ったほうが安くなります。

Lenovo純正のプレミアムケース

X1 Carbonを持ち運ぶ用としてLenovoから販売されているプレミアムケースを購入しました。詳しくはThinkPad X1 Carbon 2017(5th)用としてワンサイズ小さいプレミアムケース4Z10F04134を購入して正解という記事に書いてあります。

これもAmazonで買うよりLenovo公式オンラインショップで買ったほうが安くなります。

在庫があればAmazonの方が発送が早いです。

総評 SSDがコリアサムスン製という以外は全て合格

一番残念だったのは1TB SSDがTLCのサムスン製だったということです。そしてX1 Carbon 2017は裏蓋を開けてのSSD交換は少しハイリスクらしいので、あまり積極的にSSDを交換する気にはなれません。

もしSSD交換を躊躇なくする予定なら、256GBか128GBの格安構成でThinkPadを購入して、SSDを東芝製1TB NVMe MLCのものに交換してしまうのがベストです。

他の部分については満足です。さらなるワガママを言えば1kgを切るレベルまで軽くして欲しいといったところですが、軽くすると引き換えに失うものもあるので別にこの重さでいいと思っています。

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