ThinkPad X1 Carbon 2017を7ヶ月ほど使ってみた感想 ファンノイズ、性能、重量、付属管理アプリなどを評価

2017年5月頃にLenovo ThinkPad X1 Carbon 2017が届いてから半年以上が経過しました。使っていく中でいろいろわかったことや、使い方がおよそ収束してきたのでX1 Carbon 2017まとめとして総合評価をしてみたいと思います。

私が購入したのはIntel第7世代Kaby Lake Core i7 7500U, メモリ16GB, SSD1TB,LTEモジュール付のもので、WiGigは非搭載のものです。

気になるのは重量 毎日のようにバッグに入れて持ち運ぶのは億劫 事実上据え置き機に

私が以前所有していたSony Vaio Type Fシリーズは15インチノートPCであり事実上据え置き機として使っていました。EIZO液晶ディスプレイやRealforceキーボードLogicoolマウスを別途用意してデスクトップのように使っていたものです。

そしてこのX1 Carbonも現在全く同じような使い方になっています。

X1 Carbonは性能が高いので、マウスとディスプレイとキーボードさえ用意してしまえばほぼデスクトップマシンのように使えます。

結局のところ、毎日持ち運びするというような用途ではなく半据え置き機として使うというところが私のX1 Carbon用途で落ち着いたところでした。

速度に不満はない 重い計算処理をするならデスクトップ用PCが速いが体感速度はほぼおなじ

体感速度はデスクトップマシンと同等です。Windows UpdateをX1Carbonとデスクトップを同時にスタートさせるとほぼ同時に完了します。

しかし、スレッドを大量に生成する非常に並列性の高いアプリケーションを実行すると圧倒的にデスクトップの方が速いです。これはたとえX1 Carbonが第7世代KabyLakeだったとしても7500UというUシリーズなのでデスクトップ版には敵わないということです。

X1 Carbonで科学技術計算をすることはあまりないと思うので、体感速度さえ速ければ問題ないでしょう。

Lenovo付属管理ソフトウェアLenovo Companionが微妙 設定項目が少なくなり機能劣化 画面の色温度設定やバッテリー閾値がリセットされる

私がX1 Carbonを購入した当初はLenovo SettingsとLenovo Companionという2つのLenovo製管理ソフトウェアがインストールされており、各種設定項目がこの2つの間で住み分けされていたのですが、このうちLenovo Settingsが廃止されLenovo Companionに一本化されました。

2つも設定ソフトウェアがあったのは不便だったので一本化されたことは評価すべきなのですが、設定項目が削減されたりなど逆に不便になりました。

実際に起こったことは、LEDのブルーライトスペクトルを弱めるために色温度を設定変更していたのですがLenovo Companionに一本化された後に色温度設定がリセットされていました。

再度設定しても何か大きなアップデートがある度にリセットされている印象です。

またリチウムイオンバッテリーを長持ちさせるために、40%までバッテリーが減ったら充電を開始して45%でストップさせるという設定にしていたのですが、これもリセットされていました。

あるときPCを付けていたらバッテリーが100%まで充電されており、Lenovo Companionの設定が効いていませんでした。再度設定し直したら40%までバッテリーが減るまで充電が行われないようになりましたが、細かいところでこのソフトウェアは不具合があります。

これなら以前のLenovo SettingsとLenovo Companionの併存の現状維持で良かったのではとも思います。

指紋認証は優秀

これは当サイトのレビューでも書いていますが指紋認証は優秀です。ほぼ100%通過します。指紋認証というものは生体認証の中ではそこまでセキュアなものではありませんがノートパソコンのログイン程度やスマホのロック解除程度だったら許されるレベルなのでしょう。

銀行の指静脈認証は失敗することがかなりありますが、この指紋認証はそのようなことはありません。銀行の手のひら認証と同じくらい成功率が高いです。

冷却ファンは五月蝿い Sony Vaioよりは静かだがデスクトップPCの静音性とは比較にならない

今まで使ってきたノートパソコンの中でファンの音が五月蝿いと思ったのはVaio Type Fです。「キーン」という非常に高いファン音がします。この高い音はファンノイズの中では最も五月蝿いタイプでしょう。しかも2017年に販売されているVaioのファンノイズも聞きましたが同じようなタイプの音でした。Vaioはファンノイズが大きい方です。

そしてこのX1 Carbonは「シャー」という音です。これも高い音に分類されますが、Vaioほどはうるさくありません。しかし長時間回りっぱなしになると気になります。

特にWindowsUpdateのときは時間がかかるため、X1 Carbonの「シャー」音が鳴り続けます。エアコン(2017年製)や洗濯機(2017年製)の音よりも全然大きいので30db以上はあるでしょう。

LTEモジュールは無くてもいい SIMフリースマホ+OCNモバイルONEのテザリングで十分

私はノートパソコン選びをする際にLTEモジュールを搭載していることを重視して絞り込みを行っていました。その結果SIMカードが本体に挿さるタイプのノートパソコンはX1 Carbon、Let’sNote、Vaio、HP Eliteに絞り込まれました。NECからも出ていましたがeMMCだったので除外しました。しかし結果としてあまりLTEモジュールの出番はなかったです。

現在SIMフリーのiPhone Xに、OCNモバイルONEの音声通話+データSIMカード(月額1600円)を挿して使用していますが、そのSIMにたった400円上乗せするだけで2枚目のデータ専用SIMカードが手に入るので、その400円SIMをX1 Carbonに挿しっぱなしにしていました。金額負担的に軽いからそれで放置していたわけです。

しかし数ヶ月も全く400円SIMを使わないことがありました。

使わなかった理由は、ThinkPadを使う場所ではたいていWiFiなどの高速通信ネットワークがあるからです。

つまりX1 CarbonのLTEモジュールを使うとしたら高速通信ネットワークが無い場所で作業する場合ですが、そのようなことは実際としてほぼありませんでした。

結局この400円SIMは解約して、1600円の音声通話+データSIMだけにしました。

もしどうしても移動中にX1 CarbonでLTE通信したいときは、iPhone XでテザリングしてX1 CarbonからWiFiアクセスするだけで十分だという結論に至りました。

iPhone Xを買う前はAndroid機を使っていてそのAndroid機のバッテリの持ちが悪かったためにテザリング使用は現実的ではないと思っていましたがiPhone Xレベルでバッテリーが持つのならテザリングで十分です.

当初はこのようなテザリングは煩わしいと考えていて、スマホのバッテリーが切れたら不通になってしまうデメリットを想定してノートパソコンにSIMカードを挿して自己完結的にしたかったわけですが、iPhone Xはバッテリーの持ちがいいですし現実的解決策として十分使えます。

東芝製ノートパソコンは2017年からLTEモジュール非搭載になりましたが、その理由はあまりLTEモジュールの需要がないということだったようです(家電量販店の東芝個人向けPC販売員談)。確かにバッテリーの持ちがいいスマホがあればノートパソコンのLTEモジュールは不要かもしれません。

まとめ:次買うノートPCは徹底的に軽量化を優先する予定

デスクトップ代替の半据え置き機としてX1 Carbonを使うならかなり使い勝手はいいと言えます。EIZOの27インチ4KディスプレイとRealforceキーボードとLogicoolマウスを用意してあげればかなりの快適PCが出来上がります。

X1 Carbonは性能重視のノートパソコンという位置づけにした方が良さそうです。14インチにしてはカーボン製だけあって軽いことは確かですが、それでも頻繁に持ち運ぶ用としては重いです。

また横幅が323mmもあることから、男向けビジネスバックに多い37cm~40cmの幅からするとかなりギリギリです。Lenovo純正PCケースに入れると丁度37cmくらいになります。

持ち運ぶとしても、毎日ではなく「時々」レベルの持ち運びを想定しておいたほうがいいと思います。

例えば自宅でレポートを作成しつつたまに大学に持っていく学生、研究室がPCを貸与してくれないために研究室に置きっぱなしにする用のノートPCにするなど、そこまで持ち出す頻度が高くない用途ならこのX1 Carbonは適しています。

毎日これをカバンに突っ込んで自宅と大学を行ったり来たりするのは正直しんどいと思います。

また賃貸の集合住宅に住んでいていずれ引っ越す場合などに、引っ越しを楽にするためにデスクトップPCの代わりにX1 Carbonを使っておいて引っ越しの際に楽をするといった使い方でもいいと思います。

毎日自宅から持ち出すとしたら、700~800g程度でないと持ち運ぶのが億劫になると思います。

2018年の購入として考えているのはPanasonic Let’s Note RZシリーズです。画面サイズこそ小さいですが持ち運ぶことに特化しているためたった750gです。ただデメリットは価格の高さです。私が購入したX1 Carbonのようにメモリ16GB、SSD1TBのような構成でLet’sNoteを選ぼうとすると普通にX1 Carbonの2倍の価格になってしまいます。

Let’sNoteは国内生産にこだわっていて品質重視の法人向けがメインなので仕方ないですが、ThinkPad X1 Carbonがいかに安い価格で提供されているかがわかります。