パナソニックLet’sNote XZ6 2017年モデルのレビュー

2016年末ソニーストア銀座までVaioZの現物を見に行き、予定通りVaioZの2017年モデルを買おうと決めていましたが、2017年1月12日に発表されたパナソニックの2017年モデルLet’sNoteの最高級シリーズXZ6の仕様を見てパナソニックもありだと選択が変わりつつあります。

パナソニックはパソコンに限らず全ての製品であまり尖ったものがない”無難”なものが多く、Let’sNoteも2004年頃からほぼ性能以外は何も変わってないので選択肢には入れていませんでした。

今回の発表も当初は冷ややかに見ていましたが、翌日に再度仕様をよく見てみたら予想外に素晴らしいものでした。

以下、私が購入を検討しているVaioZと比較していますが、これは2016年2月発売のVaioのZと比較しているものであり今年2017年に発売されるだろうVaioZの仕様との比較ではありません。2017年モデルのVaioZの仕様が出てきたら書き直していきます。

有線LANアダプタが本体に付いている

Let’sNote XZ6はノートパソコン本体に有線LANアダプタがついています。無線LANは長時間接続しているとかならずどこかで切断されるというのは技術上仕方ありませんが、やはり通信不良になるのは不便です。

その点有線LANは昔から極めて安定しているので安定した通信が必要なら有線LANアダプタがついていることは必須です。

VaioZで残念なことは有線LANアダプタがついていないことです。外付けするしかありません。例えばWiiUを有線LAN接続するために、バッファローのUSB有線LANアダプタを購入するのと同じようなものを使ってUSB接続で有線LANを使うということです。でもこれはモバイルPCとしては付属品を持ち歩くのは不便です。

VaioZには公式オプション品として有線LANアダプタが用意されています。ですがこれはVaioのZ本体ではなく、VaioZのACアダプタにつけるタイプなのです。

つまりACアダプタに有線LANアダプタを設置し、そこにLANケーブルを差し込みます。そしてその有線LANアダプタは、Wifiとして無線信号を拡散させます。つまり有線LANを無線LAN化するだけなのです。

有線LANをいったん無線化し、それをVaioZの無線アンテナで拾います。これでは何のために有線LANを使っているのかわかりません。無線化している時点で、有線LANのメリットである”安定性”が享受できないからです。

ACアダプタに接続した有線LANアダプタが、電源ケーブルを伝ってVaioZまで行くのならまだわかります。ですがそういう仕様ではなく単に無線化しているだけです。

その点有線LANアダプタをLet’sNote本体に用意しているパナの方が軍配が上がります。

LTE対応のワイヤレスWAN内蔵 格安SIMカードをノートパソコン本体に挿すだけで接続OK

これもVaioZに欲しかった機能ですがVaioZには搭載されていません。Let’sNoteはユーザのニーズがとても良くわかって作られていると言えます。

ノートパソコンをネットに接続したいときは3つの手段があります。

1.LANケーブルを接続して有線LAN接続

2.WiFi接続

3.無線WAN回線にOCNやiijなどのsimカードを使って接続

1,2は普通のノートパソコンなら標準でできる接続方法ですが、3の方法をやろうとするとスマホを別に用意してテザリングするしかないのが普通のノートパソコンです。

しかしこのLet’sNoteはsimカードスロットが内部に用意されており、そこに挿し込むだけでWANアンテナも本体に附属しているため普通にネット接続ができてしまいます。

これなら移動先の場所に公共WiFiがあるかどうか有線LANがあるかどうか気にする必要はありません。月額900円程度の通話もSMSもないデータ通信専用の格安SIMを契約しておいてそれを挿しておけばいいだけです。外付けの機器が不要なのが本当に大きなメリットです。

docomoやauなどのsimロックがかかってないのもメリットです。

外付けディスプレイ用アダプタがHDMIに加えてVGAもついている さらにはUSB Type-CもついているのでDisplayPort出力も可能

ノートパソコンの外部ディスプレイ出力といったらHDMIが1つついている程度が普通です。VaioZもそうです。

一方でこのLet’sNoteはアナログVGA端子もついています。液晶ディスプレイならHDMIはほとんどついているでしょうが、大学の講義室などの大型スクリーンなどではVGAしか出力対応していない機器はまだまだあります。そういったところでは重宝するでしょう。

ただし、HDMIとVGAを同時表示してデュアルディスプレイにすることはできません。Let’sNote本体の液晶+HDMIを表示して、さらにVGAでもということはできないということです。

HDMIとUSB Type-Cで同時に外部ディスプレイを2枚表示できるかどうかは不明

このLet’sNoteにはUSB Type-Cがついており、USB Type-CをつかってDisplayPort出力ができるようになっています。

これは望ましいことではあるのですが、HDMIと同時出力できるかどうかが不明です。もしできればLet’sNoteはかなり魅力的なノートパソコンになります。Let’sNote本体の液晶ディスプレイに加えて、外部ディスプレイを2枚使って事実上トリプルディスプレイにできるからです。

Let’sNoteはUSBポートが3つ VaioZは2つしかない

Let’sNoteはUSBポートが3つついています。これはノートパソコンとしては標準的な数です。

一方でVaioZには2つしかUSBポートがありません。

私が2009年に買ったVaioはUSBポートが3つ付いていましたが、VaioZは1つ削減されているということです。

USBポートは最低でも3つないと不便だというのが私の経験です。

タッチパネルでもテカらない無光沢タイプ

VaioZのクラムシェルモデルはノングレアタイプの液晶です。つまり表面が反射しないタイプです。Word、Excel、プログラミングをやるならノングレアの方がいいです。

しかしVaioZのフリップモデルはタッチパネルを採用しているため表面に光沢があり光が反射するタイプです。ここがVaioZの難点だと言えます。

そこで今回のLet’sNoteは、タッチパネルを採用しているにもかかわらず、「アンチリフレクション保護フィルム付き」になっています。どの程度反射しないのか現物をみてみないとわかりませんが、この配慮はユーザのニーズがわかっておりさすがだと思います。

VaioZのフリップモデル1.35kgより軽い1.25kg

このような画面の取り外しができるタイプは重くなりがちです。普通はキーボードがある近くにバッテリーパックがありますが、画面が取り外しできるタイプは画面側にもバッテリーが入っているためその分だけ重くなります。

それでもLet’sNoteXZ6は、同じくタッチパネルを採用したVaioZフリップモデルより100gも軽い1.25kgになっています。

メモリはVaioZと同等の16GB

メモリはVaioZと同等です。ひょっとしたら2017年のVaioZは32GBのものがでてくるかもしれません。

Let’sNoteXZ6がVaioZに負けてる点

基本的にLet’sNoteXZ6の方が今のところは分があると感じますが、VaioZの方が優れていてXZ6が負けている点を列挙します。

Let’sNoteはNVMe接続のSSDではなくSATA接続である

VaioZのうりはNVMe接続の高速SSDを採用していることです。だからこそVaioZは高級モデルになっています。現在、パソコンの中でCPUの次かそれ以上に価格が高いのがSSDであり、パソコンの金額の中で大きな比率を占めるパソコンパーツだと言えます。

その点、このLet’sNoteはSATA接続でありSSDの価格が低く抑えられています。そのためどちらかというとLet’sNoteの方が割安に感じるかもしれません。

VaioZはWQHDであり2560×1440もあるがLet’sNoteはQHD2160x1440

VaioZは16:9ですがLet’sNoteは3:2です。縦の解像度は一緒なのでテキスト処理などの事務作業には問題ありませんが、16:9の動画をみるときにはLet’sNoteだと上下が黒くなって小さく表示されているように感じるはずです。

VaioZクラムシェルモデル1.17kgに比較すると重い

Let’sNoteXZ6は画面にもリチウムイオン電池を内蔵しており、取り外しが可能なため重くなっています。そのため1.25kgです。

VaioZクラムシェルモデルの場合はタッチパネルでもなく取り外しもできないので、1.17kgという軽量になっています。

キーボードはLet’sNoteの方が安っぽい

Let’sNoteは昔からキーボードはお世辞にもいいとは言えません。軽いプラスチックといった感じです。Realforceに使い慣れている人にはLet’sNoteのキーボードはかなり苦痛に感じるでしょう。

VaioZは試用版ソフトの初期インストールを「なし」と選択できるが、Let’sNoteは試用版が最初から大量に入っている

VaioZも特に指定しない限りは、クリップスタジオなどのいらないソフトウェアの試用版がデフォルトでインストールされた状態で出荷されます。

しかし、ソニーストアで購入するときにそういったソフトウェアを「なし」に明示的に選択して購入すると余計なソフトがインストールされない状態で出荷されます。これはありがたいことです。

その点、Let’sNoteをパナソニックのオンラインストアで買うとどうしても試用版がついてきてしまいます。自分でアンインストールするしかありません。これはあまり気持ちが良いものではありません。

製品の価格を下げるために試用版を大量にインストールして、ソフトウェアメーカーから手数料を貰うというビジネスモデルなわけですが、それをするくらいなら少し高くなってもいいから、余計なソフトは一切入れないで提供するというVaioZを見習ったオプションを用意して欲しいものです。