Intel Core i7 1165G7搭載おすすめノートPC比較とベンチマーク性能評価

Core i7 1165G7は第11世代Intel Core(Tiger Lake)シリーズの中で中型のノートPC向けに採用されるCPUです。例えばThinkPad X1 Carbonが該当します。

Core i7-1165G7の詳細スペックと特徴

型番Core i7-1165G7 (第11世代Intel)
コア数4コア8スレッド
基本動作周波数2.8GHz
最大動作周波数4.7GHz
全コア同時最大周波数4.1GHz
発売日2020年9月
セキュアブート非対応
vProテクノロジ非対応
同時マルチスレッディング有効
定格外オーバークロック非対応
TDP(≒消費電力)28W
L1キャッシュ320KB
L2キャッシュ5MB
L3キャッシュ12MB
最大メモリサイズ64GB
メモリタイプLPDDR4X-4267
メモリチャネル2
メモリ帯域幅68.2GB毎秒
コードネームTiger Lake-UP3
コンピュータの形態モバイル
ソケットBGA 1449
グラフィクス(iGPU)Intel Iris Xe Graphics G7
iGPU最大画面数4
iGPU最大メモリ
iGPU基本周波数400MHz
iGPU最大周波数1,300MHz
iGPU EU数96
iGPU単精度コア数768
iGPU単精度性能1.9968 TFLOPS
アーキテクチャWillow Cove
プロセスルールIntel10nm+
SIMD拡張命令Intel AVX2, AVX-512
SIMD演算器256bit FMA×2
SIMD倍精度演算性能16 FLOPs/cycle
AI(深層学習)拡張命令Intel Deep Learning Boost (AVX-512 VNNI)

TDP28WのTiger Lake-UP3シリーズ中では上から2番目に位置するCPUです。持ち運び可能な軽量ノートPCの中でも高性能な部類のモデルで採用されます。

Core i7-1165G7はCore i7-1185G7よりも一段階下位

Core i7 1165G7は、これより上のモデルのCore i7 1185G7の性能を引き下げて価格を安くしたCPUです。

基本的にはCore i7 1185G7の動作クロックを引き下げて、さらにvProとIntel Trusted Execution Technologyを無効化しています。vPro機能が欲しい場合はCore i7-1185G7を選択する必要があります。

Tiger Lake-UP3シリーズに属しTiger Lake-UP4より高性能

2020年に発売されたCore i7-1160G7という非常に型番の似たCPUが存在しますが、Core i7-1160G7はTiger Lake-UP4シリーズに属しており、より低スペックなCPUです。

今回のCore i7-1165G7はTiger Lake-UP3シリーズに属しており、より高スペックです。以下の画像の左がTiger Lake-UP3でありCore i7 1165G7が属するタイプです。

右側のがTiger Lake-UP4でありCore i7 1160G7が該当します。

1位: Panasonic Let’s Note SV1 プレミアムエディション (CF-SV1DRJQP/CF-SV1DSJQP) 【光学式ドライブ内蔵モデル】

商品名Panasonic Let's Note SV1 プレミアムエディション  光学式ドライブ搭載モデル
型番CF-SV1DRJQP / CF-SV1DSJQP(2021年1月発売)
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4コア, 2.8GHz~4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ32GB LPDDR4X (容量固定でカスタマイズ不可, 後から増設も不可)
画面12.1型, WUXGA(1920×1200, 16:10), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア), タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7 768コア(CPU内蔵)
SSD1TB (PCIe NVMe)
光学DVDドライブ搭載
無線Intel WiFi6 AX201 (IEEE802.11a/b/g/ac/ax) WPA3, WPA2対応+ Bluetooth v5.1
USB等Thunderbolt4×1(ディスプレイ出力可能,本体充電可能), USB3.0Type-A×3, HDMI×1, D-Sub×1
OSWindows 10 Pro 64bit (日本語版)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019 (日本語版)
電池約19時(バッテリーパックL), 約12時間(バッテリーパックS)
質量1.029kg(バッテリーパックS搭載時), 1.129kg(バッテリーパックL搭載時)/幅283.5mm×奥行203.8mm×厚さ24.5mm (1.42ℓ)
価格\ 409,363(税込)

日本国内で組立てているだけあって40万円前後の高価なノートPCです。DVDドライブレスの別モデルが存在しそちらの方が少し安くなっています。このモデルではDVDドライブをBlu-rayドライブにすることも可能です。ディスプレイは非光沢なので業務用に最適です。重量が少し大きいのが気になりますが、実はこの重量は光学式ドライブ(DVDドライブ)を搭載してる割には競合他社製品よりは軽量です。

光学式ドライブ内蔵で軽さを重視するならこのPanasonic Let’s Note SV1一択です。官公庁や企業の記者会見では光学式メディアで資料が配布されることが未だに多く(USBメモリやWiFiで資料を配布するのは情報セキュリティ上手続きが面倒なため)、Let’s Note SVは外回りのマスメディア記者にとっては好まれており、大企業(中小企業・個人事業主以外)からみれば40万円のノートPCでも減価償却資産として計上するのは慣れており、何の躊躇もなく大量に調達してくれるので企業人ほどよく持っているノートPCです。

2位: Panasonic Let’s Note SV1 プレミアムエディション (CF-SV1DRFQP)

商品名Panasonic Let's Note SV1 プレミアムエディション  ドライブレスモデル
型番CF-SV1DRFQP(2021年1月発売)
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4コア, 2.8GHz~4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ32GB LPDDR4X (容量固定でカスタマイズ不可, 後から増設も不可)
画面12.1型, WUXGA(1920×1200, 16:10), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア), タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7 768コア(CPU内蔵)
SSD1TB (PCIe NVMe)
光学DVDドライブ非搭載
無線Intel WiFi6 AX201(IEEE802.11 a/b/g/ac/ax) WPA3,WPA2対応+ Bluetooth v5.1
USB等Thunderbolt4×1(ディスプレイ出力可能,本体充電可能), USB3.0Type-A×3, HDMI×1, D-Sub×1
OSWindows 10 Pro 64bit (日本語版)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019 (日本語版)
電池約19時(バッテリーパックL), 約12時間(バッテリーパックS)
質量0.949kg(バッテリーパックS搭載時), 1.049kg(バッテリーパックL搭載時)/幅283.5mm×奥行203.8mm×厚さ24.5mm (1.42ℓ)
価格\ 403,863(税込)

2021年1月発売のPanasonic Let’s Note SV1でCore i7かつ光学式ドライブ搭載モデルとして「CF-SV1DRJQP/CF-SV1DSJQP」がありますが、それから光学式ドライブを取り払っただけのモデルがこの「CF-SV1DRFQP」です。結果的に少し軽くなっており重量は1kgを下回っています。それ以外のスペックは全く同じです。DVDドライブやBlu-rayドライブが不要なら、こちらの方が少し安い上に重さが軽いのでこちらの方がおすすめです。

3位: Lenovo ThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)

商品名Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen9
型番パフォーマンス(Pro OS選択可能)
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7 (4コア, 2.8~4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ16GB LPDDR4X 4,266MHz
画面14.0型, 1920×1200, IPS, 非光沢, タッチ非対応,ブルーライトカット
GPUIntel Iris Xe Graphics (CPU内蔵)
SSD1TB (M.2 2280, PCIe NVMe)
光学内蔵型光学ドライブ搭載不可
無線Intel WiFi6 AX201(ax) + Bluetooth5.2
USB等Thunderbolt4×2, USB 3.0(3.1Gen1)Type-A×2, HDMI×1
OSWindows 11 Pro 64bit (日本語版)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2021 【他:選択無し】
電池最大26時間(57Wh, 4セルリチウムイオン)/ACアダプタType-C
質量最小1.13kg / 横幅314.5×奥行221.6×厚さ14.9mm (1.04ℓ)
その他
価格\ 433,180(税込)

第11世代Intel Coreを搭載したThinkPad X1 CarbonシリーズがこのThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)です。ThinkPadシリーズの中では2020年にThinkPad X1 Nanoが最も早く第11世代Intel Coreを採用していましたが、それはTiger Lake-UP4に属する低消費電力CPUであり、Tiger Lake-UP3に属するTDP28WのCPUを搭載したモデルは2021年に発売されたThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)が該当します。ThinkPad X1 Carbonらしく妥協の無いスペックで、メモリ容量もこれまで最大だった16GBから、今回は32GBメモリも選択できるようになりました。有線LANコネクタが廃止されたのは大きな変更点です。また、画面サイズが1920×1200のWUXGAになったのも大きな変更点です。ThinkPad X1 Carbon 2020(Gen8)までは1920×1080や4Kのようにアスペクト比が16:9でした。それが今回のThinkPad X1 Carbon Gen9では16:10になり、テキスト処理を伴う事務作業用途に適した解像度で、よりビジネス用途に特化したものになりました。

4位: 富士通FMV LIFEBOOK WU-X/E3 (FMVUXE3B) 【最軽量/カスタマイズモデル】

商品名【最軽量モデル】FMV LIFEBOOK WU-X/E3 (カスタマイズ可能モデル)
型番FMVWE3U28L(Windows10Pro) / FMVWE3U27L(Windows10Home) 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ16GB LPDDR4X-4266 (その他のメモリ選択肢:32GB, 8GB)
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7(CPU内蔵)
SSD1TB PCIe NVMe (その他のSSD選択肢:2TB, 512GB, 256GB, 128GB)
光学内蔵型搭載不可
無線WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等USB 3.2 Gen2 Type-C×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Pro 64bit 日本語版 (他のOS選択肢:Windows 10 Home)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019日本語版 (Office非選択も可能)
電池約11時間(25Wh, リチウムイオン) / ACアダプタUSB Type-C
質量約634g(メモリ8GB, SSD1TBの場合の重量) / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他この【最軽量モデル】ではキーボードのバックライト非搭載。姉妹モデルの【軽量モデル】ではキーボードバックライト搭載
価格\ 241,155(税込)

重量634gのいわゆる世界最軽量モデルとして有名になったノートPCです。モバイル版第11世代Intel Coreがリリースされたばかりの2020年秋の段階でいち早くTiger Lakeを搭載し発売されたモデルでもあります。島根県出雲市で生産されています。表面が微妙に凹凸のある和風な質感になっています。軽い代わりにバッテリ容量が少ないのが欠点で、外出時でも充電できる環境があった方がいいです。USB Type-Cで充電できます。ディスプレイがFullHDの16:9であり、16:10のアスペクト比でないのは残念なところです。このノートPCは私が実際に入手して使っているものです。

5位: Lenovo ThinkPad X1 Yoga 2021(Gen6)

商品名Lenovo ThinkPad X1 Yoga Gen6
型番パフォーマンス(Pro OS選択可能) (2021年)
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7 (4コア, 2.8~4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ16GB LPDDR4X 4,266MHz
画面14.0型, 1920×1200, IPS, 非光沢, 400nit, タッチ対応, ブルーライト軽減
GPUIntel Iris Xe Graphics G7(CPU内蔵)
SSD1TB (M.2 2280, PCIe NVMe)
光学内蔵型光学ドライブ(DVD/Blu-ray)搭載不可
無線Intel WiFi6 AX201(ax) + Bluetooth5.2
USB等Thunderbolt4×2, USB 3.0(3.1Gen1)Type-A×2, HDMI×1
OSWindows 10 Pro 64bit (日本語版)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019 (日本語版)
電池最大23.9時間(57Wh, 4セルリチウムイオン)/ACアダプタType-C
質量最小1.399kg / 横幅314.4×奥行223×厚さ14.9mm (1.04ℓ)
その他
価格\ 260,100(税込)

ThinkPad X1 Yoga 2021(Gen6)で選択可能なCPUの中で上から2番目に高性能なモデルです。ThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)との違いは、このX1 Yogaでは360度ディスプレイが開くようになっている点です。いわゆる2in1ノートPCであり、タブレットのような使い方ができるようになっています。2in1用途を想定しているため、ディスプレイはどんなカスタマイズをしても必ずタッチ対応になっています。その代わり重量はThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)よりも重いです。これはタッチ対応製品共通ですが、タッチ対応ディスプレイを搭載すると重くなります。また消費電力も増えるため、バッテリー持続時間もThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)より短くなっています。基本的には、どうしても2in1が欲しいという強いニーズが無い限りは、このX1 YogaよりもThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)がおすすめです。

6位: 富士通FMV LIFEBOOK UH-X/E3 (FMVWE3U28L/FMVWE3U27L) 【最軽量/カタログモデル】

商品名【最軽量モデル】FMV LIFEBOOK UH-X/E3 (カタログモデル)
型番FMVUXE3B 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ8GB LPDDR4X-4266
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7 640コア(CPU内蔵)
SSD1TB PCIe NVMe
光学内蔵型搭載不可
無線WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等USB 3.2 Gen2 Type-C×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Pro 64bit 日本語版
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019 日本語版
電池約11時間(25Wh, リチウムイオン) / ACアダプタUSB Type-C
質量約634g(メモリ8GB, SSD1TBの場合の重量) / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他この【最軽量モデル】ではキーボードのバックライト非搭載。姉妹モデルの【軽量モデル】ではキーボードバックライト搭載
価格\ 189,800(税込)

富士通FMV世界最軽量モデル634gのカタログモデル(カスタマイズできないモデル)です。メモリ8GBなのが欠点であり、これを選ぶくらいならカスタマイズモデルを選んで16GBメモリにした方がいいです。