富士通FMV LIFEBOOK WU-X/E3(UH-X/E3)を実際に入手後のレビュー 世界最軽量634g 第11世代Intel Core i7 1165G7(Tiger Lake)、メモリ16GB、SSD1TB、Office Home&Business搭載でたったの2,000円

ふるさと納税を使って自己負担額たった2,000円で入手した世界最軽量ノートパソコン、富士通FMV LIFEBOOK WU-X/E3(UH-X/E3)を実際に使ったレビューを記載します。自己負担2,000円と言いましたが、実は実質1,000円の自己負担で入手しています。なぜならふるさと納税で単一年度内に合計2台入手したからです。もう一台は別の記事でレビューします。

このFMVノートパソコンはメーカーからの貸し出しではなく、私がふるさと納税で自己所有目的(つまり仕事・プライベートでノートパソコンを使い続ける目的)で入手したものです(多くのレビューサイトではメーカーからノートパソコンを借りてレビューし終わったらメーカーへパソコンを返却するルーチンを繰り返しているので、長期間自分で使うことを前提とした消費者目線で選んでいません)。

ふるさと納税は「寄附上限額」に収めれば自己負担たった2,000円なのでタダ同然のように思えますが、実は「返礼品の総額(時価評価額)を概ね50万円以下に収めなければならない」という事実上の制約があります。

ふるさと納税では日本中の自治体から多くのノートパソコンがラインナップされています。

今回レビューする「FMV LIFEBOOK WU-X/E3」は、数あるふるさと納税返礼品ノートパソコンの中から私が厳選した2台のうちの1台なので、ふるさと納税を使わず購入する場合にも強くおすすめできるノートパソコンです。

目次:

富士通FMV LIFEBOOK UH-X/E3(WU-X/E3)の詳細スペック

LIFEBOOK UH-X/E3とWU-X/E3は同じUHシリーズに属しています。この両者の違いは「カスタマイズ不可能なカタログモデル(量販店モデル)」か、「カスタマイズ可能なモデル」かという部分にあります。

まず私が入手した「WU-X/E3」のスペックから記載します。これはカスタマイズ可能なモデルです。

FMV LIFEBOOK WU-X/E3 (最軽量, カスタマイズモデル) メモリ32GB、SSD2TBも選択可能 重量634g~

商品名【最軽量モデル】FMV LIFEBOOK WU-X/E3 (カスタマイズ可能モデル)
型番FMVWE3U28L(Windows10Pro) / FMVWE3U27L(Windows10Home) 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ16GB LPDDR4X-4266 (その他のメモリ選択肢:32GB, 8GB)
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7(CPU内蔵)
SSD1TB PCIe NVMe (その他のSSD選択肢:2TB, 512GB, 256GB, 128GB)
光学内蔵型搭載不可
無線WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等USB 3.2 Gen2 Type-C×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Pro 64bit 日本語版 (他のOS選択肢:Windows 10 Home)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019日本語版 (Office非選択も可能)
電池約11時間(25Wh, リチウムイオン) / ACアダプタUSB Type-C
質量約634g(メモリ8GB, SSD1TBの場合の重量) / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他この【最軽量モデル】ではキーボードのバックライト非搭載。姉妹モデルの【軽量モデル】ではキーボードバックライト搭載
価格\ 241,155(税込)

WU-X/E3はカスタマイズ可能であり、SSDは128GB~2TBの間で自由に選べる上、メモリも8GB~32GBで選べます。

この表に表示されているスペックは、メモリ16GB, SSD1TB構成の場合のスペックであり、私が入手したLIFEBOOKと全く同じ構成です。

FMV LIFEBOOK UH-X/E3(最軽量, カタログモデル)のスペック カスタマイズ不可で構成固定 メモリが8GBなのが残念 重量634g

商品名【最軽量モデル】FMV LIFEBOOK UH-X/E3 (カタログモデル)
型番FMVUXE3B 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ8GB LPDDR4X-4266
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7 640コア(CPU内蔵)
SSD1TB PCIe NVMe
光学内蔵型搭載不可
無線WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等USB 3.2 Gen2 Type-C×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Pro 64bit 日本語版
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019 日本語版
電池約11時間(25Wh, リチウムイオン) / ACアダプタUSB Type-C
質量約634g(メモリ8GB, SSD1TBの場合の重量) / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他この【最軽量モデル】ではキーボードのバックライト非搭載。姉妹モデルの【軽量モデル】ではキーボードバックライト搭載
価格\ 189,800(税込)

一方で、構成が固定されているUH-X/E3はカスタマイズができません。メモリが8GB固定で増設もできないという大きなデメリットがあります。メモリが8GBの時点でパソコンとして微妙なので、UH-X/E3はあまりおすすめするノートPCではありません。

富士通FMV LIFEBOOK UH-X/E3(WU-X/E3)の特徴

FMV LIFEBOOK UH-X/E3, WU-X/E3の特徴を挙げていきます。数ある他社のノートPCと比較して富士通FMV LIFEBOOK UH-X/E3, WU-X/E3の「差異」は何かが重要です。

筆頭の特徴はなんと言っても富士通公式でも世界最軽量を謳っているようにノートPC本体の軽さに尽きます。

発売時点で世界最軽量の634g

UH-X/E3, WU-X/E3は発売時点で世界最軽量の634gを達成しています。発売時点という断りがありますが、私がこの記事を書いている現在でもその記録は破られていません。

この軽さを目的にこのUH-X/E3, WU-X/E3を購入するユーザーが最も多いでしょう。

この634gという重量は、「メモリ8GB&SSD1TB」を搭載した場合の重量です。メモリ16GBにすると若干重量が増えます。某著名YouTuberがこのWU-X/E3を「メモリ16GB&SSD1TB」でカスタマイズし購入し、重量計に乗せて「634gより少し重い」とYouTubeでレビューしていましたが、それはカスタマイズ変更によるものです。

メモリ8GBでは少ないので16GBにカスタマイズすることを私もおすすめするため、おすすめ構成では634gより若干重くなります。

また、軽い分だけバッテリー容量が大幅に削減されていることには留意すべきです。

超軽量かつ小型なのにTiger Lake-UP3シリーズに属する第11世代Intel Core i7 1165G7を搭載可能

第11世代Intel Core(Tiger Lake)モバイルプロセッサにはいくつかのシリーズが存在します。特に、Tiger Lake-UP3とTiger Lake-UP4シリーズが重要であり、Tiger Lake-UP3は高性能ですがTDP(≒消費電力)28Wで中規模のノートPCに搭載されることが多く、Tiger Lake-UP4は低性能ですがTDP15Wで小型のノートPCに搭載されることが多いです。上の写真の左側がTiger Lake-UP3であり、右側がTiger Lake-UP4です。

UH-X/E3, WU-X/E3は他社のノートPCと比較するとLenovo ThinkPad X1 Nano Gen1(13.0型)がライバルです。しかしThinkPad X1 Nanoで採用されているCPUはTiger Lake-UP4であり、Tiger Lake-UP3よりも低性能です。小型かつ軽量ながらもTiger Lake-UP3シリーズプロセッサを搭載しているUH-X/E3, WU-X/E3は大きさの割に非常に高性能です。

Thunderbolt4搭載ではないが、映像出力ができるType-Cコネクタ

最軽量モデルのUH-X/E3, WU-X/E3ではThunderbolt4規格には対応していませんが、ほぼThunderbolt4と同じように使えます。多くの人にとっては実質的にThunderbolt4です。

Thunderbolt4対応だと「USB規格&DisplayPort規格&Thunderbolt4規格」の3役を兼ねていますが、最軽量モデルUH-X/E3とWU-X/E3で搭載されているUSB 3.2 Gen2 Type-Cコネクタは、
「USB規格&DisplayPort規格」の2役を兼ねているため、普通にディスプレイ出力できます。つまりThunderbolt4対応でなくても十分です。「Thunderbolt規格にしか対応していない周辺機器」を接続したい場合は、UH-X/E3,WU-X/E3では接続することはできませんが、世の中の多くの周辺機器はUSB接続か、DisplayPort接続に対応しているため全く問題ありません。

Microsoft Office Home and Business 2019を選択するのがおすすめ 非選択も可能

Microsoft Officeは富士通公式オンラインショップでFMV LIFEBOOK WU-X/E3をカスタマイズ購入する場合、Office Home and Business 2019を選択するか、Office非搭載を選択することができます。

カタログモデルのFMV LIFEBOOK UH-X/E3の場合は標準でOffice Home and Business 2019が標準搭載です。またふるさ納税モデルでもOffice Home and Business 2019は標準搭載です。

Office Home and Business 2019はパソコンの電源を入れた時点で最初からインストールされています。しかし、プロダクトキーは自身で入力する必要があります。

同封されている上画像のような紙パッケージを開くとスクラッチカードのようになっており、コイン等で削るとプロダクトキーが出てきます。それを手動で入力します。

そのとき、Microsoftアカウントが必要になります。これは子のFMV LIFEBOOK WU-X/E3に限ったものではなく、Microsoft Officeをインストールする時は必然的に付随する作業です。

Officeのプロダクトキーは1つのMicrosoftアカウントと紐付ける必要があります。普段からMicrosoftアカウントを使っている場合はそれに紐付ければいいでしょう。Microsoftアカウントへのログイン作業を求められるので、ログイン完了するとOfficeプロダクトキーとMicrosoftアカウントの紐付けが完了します。注意すべき点は、この際自動的にOneDriveもスタートし同期してしまう余計な仕様になっています。OneDriveの同期が不要な人は明示的にOneDriveの設定を開き接続を解除しましょう。

SSDは残念ながらサムスン製PM991シリーズ CrystalDiskMarkのベンチマーク結果ではリード速度は問題無いがライト速度が遅め

世の中のノートパソコンではたまにMicronや東芝製のSSDを搭載しているPCもあるのですが、サムスン製のSSDを採用している日本製ノートパソコンは多いです。例えば中国系企業の子会社ではないVaioでもSSDはサムスン製を使っています。

CrystalDiskInfoで取得したSSDの詳細情報(パラメータ)

SSDの詳細情報は以下の通りです。

電源を入れた直後なら温度は35℃ですが、WindowsUpdate等の負荷がかかる処理を実行した後だと49℃程度まで上昇します。接続規格はPCI Express 3.0×4です。

サムスンPM991 MZVLQ1T0HALB-0000におけるCrystalDiskMarkのベンチマーク結果

CrystalDiskMark7.0.0で測定したベンチマーク結果は以下の通りです。

シーケンシャルライト速度がそこまで速くないことがわかります。私が同時期に入手したノートパソコンに搭載されていたサムスン製SSD1TBではシーケンシャルリード・ライト共にほぼ同数値でした。

これでもSATA接続のSSDと比較したら十分高速なので使用上は全く問題ありません。

また接続規格はPCI Express 3.0×4であるため、理論上の上限は8Gbps(1レーン)×4レーン=32Gbpsになり、これをGB/秒単位に直すと32÷8=4GB/秒となります。理論値から見るとシーケンシャル・リード速度も控えめです。

WU-X/E3(UH-X/E3)のキーボードはバックライト非搭載 電源スイッチと指紋認証センサーは一体型

FMV LIFEBOOK WU-X/E3(UH-X/E3)のキーボードは上画像のようになっています。

電源スイッチは指紋センサーを兼ねる パソコンの内側に電源スイッチ搭載

電源スイッチは指紋センサーを兼ねています。ThinkPad X1 Carbon 2021(Gen9)でも動揺の指紋センサー内蔵型電源スイッチを搭載しており、最近のノートパソコンの潮流だと言えるでしょう。それと付随して、電源スイッチをノートパソコンの内側に設置するのも最近の傾向です。

かなり以前はThinkPad X1 Carbonでも電源スイッチは内側にありました。しかしその後、電源スイッチを外側に搭載し、ディスプレイを開かなくても電源スイッチを押せるようにすることが一時流行りました。しかし現在では再び電源スイッチは内側に搭載されるようになりました。

またこの指紋センサーは私が現在使っている感じだと第二種過誤が発生しにくいです。

第二種過誤とは「ユーザーAは正規のユーザーではない」という帰無仮説を本来棄却すべきなのに採用(受理)してしまうことです。つまり本来ログインしてOKなユーザーAがログインに失敗してしまうことを指します。

少し指を置くだけでログインに成功するため、PINコードを入力するに至ることが殆ど発生しません。

左下のFunction(Fn)キーが邪魔 右側にあればベストだった

キー配置は概ね良いのですが、真っ先に批判対象になるのがFunctionキーの位置です。本来、キーボードでFunctionキーは右側のCtrlキーの真左にあります。

左側はCtrlキー、Windowsキー、Altキーの順にすべきでした。そうすれば左側のAltキーが「Z」のちょうど真下に来て、一般的なキーボードと同じ配置になります。

右側のCtrlキーの真左にあるアプリケーションキーは不要

先程Functionキーは右側にあったほうが良いと書きましたが、その代わり別のキーを追い出す必要があります。その対象はアプリケーションキーです。右側のCtrlキーのすぐ左側にある、ハンバーガーメニューアイコンのキーがそれです。これはWindowsユーザーであってもまず使いません。このアプリケーションキーを無くし、そこにFunctionキーを配置すれば良いキー配列になっていました。

スペースキーが短いとの批判があるがそれほど気にならず

スペースキーは非常に重要で、日本語入力する人の多くがスペースキーを変換キーとして使っているはずです。右手と左手の親指でスペースキーを押すことになるため、長後親指の位置にスペースキーあるのが理想になります。例えば私が使っている外付けキーボードのRealforce R2シリーズでは、スペースキーの左端は「Cキー」の真下にあり、スペースキーの右端は「Mキー」の下まで届いています。それと比較すると確かにこのWU-X/E3のスペースキーは短めです。実際使用してみたところ、スペースキーの短さは全く問題にはなりません。それよりも左側のWindowsキーとAltキーの配置の方が問題です。

Webカメラは物理(光学式)シャッター搭載

FMV LIFEBOOK WU-X/E3では、上画像の中央上部のようにカメラが搭載されていますが、そのカメラでプライバシー侵害をされないよう光学式のシャッターも搭載しています。

開封時に撮影したので、保護フィルムがカメラを覆っておりわかりづらいですが、ちょうど中央の最上部に白い横スライドのスイッチがあります。それを右にスライドさせるとカメラをシャットアウトし、左にスライドさせるとオープンになります。

この仕組は、富士通クライアントコンピューティングの親会社であるLenovo社がThinkPad X1 Carbon 2018(Gen6)にて「Think Shutter」として初めて搭載した機構です。

同様の機構を搭載している他社ノートパソコンではVaio Zが該当します。

このFMV LIFEBOOK WU-X/E3で搭載されたプライバシーシャッターは少し不便な点があります。それはスライドスイッチがあまりにも小さすぎてスライドが難しいことです。しかも少しスライドが硬いので力を入れる必要があります。これは爪を使わないとスイッチをスライドさせるのが難しく、男性なら全然いいでしょうが爪を酷使したくない人には厳しいスイッチになっています。もう少しスライドを大きくし、指の肌でもスライドできるようにすべきところでした。

WU-X/E3(UH-X/E3)の裏側には冷却のための吸気口があるため埃に注意

ノートパソコンはサイズが小さいためCPUの冷却は設計上非常に重要なポイントです。

最近のノートパソコンでは、サイドから吸気して奥側(ディスプレイの下部)から熱風を排気するタイプが多いです。逆に、奥側から吸気してサイドから排気するタイプもあります。

今回のFMV LIFEBOOK WU-X/E3はノートパソコンの裏面から吸気して奥側から排気するタイプです。奥側から排気してくれるので、左右から熱風が出てくることはありませんのでこれはメリットです。

温度が低い空気は重く下に滞留するため、冷却性能を重視するにはできるだけ下から吸気する方が望ましいため、冷却性能を重視するには良い方法です。

しかし、最近のノートパソコンは底面のパネルは穴が一切ないタイプが多くなっています。デスクの上の埃を吸い込んで内部のファン等を汚してしまうためです。

そういった意味ではこのWU-X/E3は比較的古典的な設計を採用しています。このようなタイプのノートパソコンはできるだけデスクは綺麗にして置いて使うべきです。

付属の純正ACアダプタ(FMV-ACC01A)は残念ながらMade in China

ノートパソコンは日本で組立て(アセンブル)していると言ってもACアダプタは中国製のことが多いです。今回のFMV LIFEBOOK WU-X/E3も御多分に洩れず中国製のです。

日本でACアダプタを生産している企業は非常に少なく、有名なところではアイコー電子です。しかしアイコー電子でも日本国内で生産しているのは一部のモデルだけで、比較的安いACアダプタは中国で作っています。

日本製のACアダプタは普通に高価であるため、価格競争が激しいノートパソコン分野において価格を安くするためにACアダプタのコストは削る対象であり仕方ないと言ったところでしょう。

型番が似ている他のUH/E3シリーズとの違い

2020年発売のUH/E3シリーズはいくつかバリエーションがあります。例えば私が入手したWU-X/E3はUH-X/E3のカスタマイズ版という位置づけです。ここでは、私が入手した最軽量モデル、UH-X/E3, WU-X/E3以外のUH/E3シリーズとの違いを記載します。

【13.3型】FMV LIFEBOOK WU2/E3 【軽量,カスタマイズモデル】

商品名【軽量モデル】FMV LIFEBOOK WU2/E3 (カスタマイズ可能モデル)
型番FMVWE3U28(Windows10Pro) / FMVWE3U27(Windows10Home) 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ16GB LPDDR4X-4266 (その他のメモリ選択肢:32GB, 8GB, 4GB)
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics (CPU内蔵)
SSD1TB PCIe NVMe (その他のSSD選択肢:2TB, 512GB, 256GB, 128GB)
光学内蔵型搭載不可
無線WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等USB 3.2 Gen2 Type-C×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Pro 64bit 日本語版 (他のOS選択肢:Windows 10 Home)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019日本語版 (Office非選択も可能)
電池約11時間(25Whバッテリ選択時), 約22.5時間(50Whバッテリ選択時) / ACアダプタUSB Type-C
質量約736g(25Whバッテリ選択時の重量), 865g(50Whバッテリ選択時の重量) / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他この【軽量モデル】ではキーボードバックライト搭載。姉妹モデルの【最軽量モデル】ではキーボードのバックライト非搭載
価格\ 302,640(税込)

これは「軽量モデル」です。最軽量モデルのUH-X/E3, WU-X/E3よりも若干重くなっています。重くなっている理由はキーボードにバックライトが搭載されているためです。

また、カスタマイズで50Whのバッテリーにアップグレードすることもできます。UH-X/E3, WU-X/E3では25Whのバッテリーしか選択肢がありませんが、この「軽量モデル」では50Whが選択可能であるため、それも重量増加の要因になっています。ただし、重量が増えてもバッテリー持続時間を増やしたい人は多いでしょう。その場合は最軽量モデルよりもこの軽量モデルがおすすめです。

【13.3型】FMV LIFEBOOK WU2/E3 【5G&軽量, カスタマイズモデル】

商品名【軽量&5G対応モデル】FMV LIFEBOOK WU2/E3 (カスタマイズ可能モデル)
型番FMVWE3U28W(Windows10Pro) / FMVWE3U27W(Windows10Home) 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ16GB LPDDR4X-4266 (その他のメモリ選択肢:32GB, 8GB)
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7 768コア(CPU内蔵)
SSD1TB PCIe NVMe (その他のSSD選択肢:2TB, 512GB, 256GB, 128GB)
光学内蔵型搭載不可
無線5G&4G(LTE) + WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等Thunderbolt4×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Pro 64bit 日本語版 (他のOS選択肢:Windows 10 Home)
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019日本語版 (Office非選択も可能)
電池約21.5時間(50Whリチウムイオンバッテリ搭載) / ACアダプタUSB Type-C
質量約898g / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他この【軽量モデル】ではキーボードバックライト搭載。姉妹モデルの【最軽量モデル】ではキーボードのバックライト非搭載
価格\ 365,940(税込)

「軽量モデル」では5G+4G(LTE)のワイヤレスWANモジュールを搭載したモデルも存在します。SIMカードをノートパソコン本体に挿し込んで、WiFiが無い環境でもインターネットに接続できます。この「5G対応」は最軽量モデルには存在しないメリットです。5G対応モデルではさらに重量が増しますが、ワイヤレスWANモジュールが欲しい場合は最軽量モデルよりもこの軽量モデルがいいでしょう。

・WU2/E3の5G搭載モデルはThunderbolt4対応

軽量モデルかつ5G対応のモデルではThunderbolt4に対応しています。上画像のように、USB Type-CコネクタがThunderbolt4に対応しているアイコンになっています。5Gに対応していない単なる軽量モデルではThunderbolt4に対応していません。また、最軽量モデルはThunderbolt4に対応していません。

最軽量モデルのUSB Type-Cコネクタでも充電とディスプレイ出力が可能であるため、外部ディスプレイに映像出力したり外部ディスプレイから電力供給を受ける用途なら、Thunderbolt4に対応していない「最軽量モデル」でも全く問題ありません。

【13.3型】FMV LIFEBOOK UH90/E3 【カタログモデル】

商品名FMV LIFEBOOK UH90/E3 (カタログモデル)
型番FMVU90E3B(ピクトブラック) / FMVU90E3R(ガーネットレッド) / FMVU90E3W(シルバーホワイト) 2020年10月発売
CPU第11世代Intel Core i7-1165G7(4.7GHz, Tiger Lake)
メモリ8GB LPDDR4X-4266
画面13.3型, フルHD(1920×1080, 16:9), TFT液晶パネル, 非光沢(ノングレア) , タッチ非対応
GPUIntel Iris Xe Graphics G7 768コア(CPU内蔵)
SSD512GB PCIe NVMe
光学内蔵型搭載不可
無線WiFi6(IEEE 802.11ax 2.4Gbps, a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0
USB等Thunderbolt4×2(ディスプレイ出力対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(RJ-45)×1、SDカードスロット×1
OSWindows 10 Home 64bit 日本語版
OfficeMicrosoft Office Home and Business 2019日本語版
電池約22.5時間(50Whリチウムイオンバッテリ搭載) / ACアダプタUSB Type-C
質量約818g(ピクトブラック), 約828g(ガーネットレッド), 約834g(シルバーホワイト) / 横幅307mm×奥行197mm×厚さ15.5mm (0.937ℓ)
その他キーボードのバックライト搭載
価格\ 230,780(税込)

このUH90/E3はカスタマイズができないカタログモデルです。3色展開されています。その中でも黒(ピクトブラック)は重量が最も軽く818gなので、色にこだわりがないなら黒のモデルがおすすめです。

そしてこのUH90/E3は50Whのバッテリーを搭載しているにも関わらず、「軽量モデル」で50Whバッテリーを選択した場合よりも軽量です。UH90/E3は最軽量モデルよりは重いですが、軽量モデルよりは軽いと言えます。

キーボードバックライトが付いている点は軽量モデルと同じです。

残念な点は、SSDが512GBしかないことと、何よりもメモリが8GBしかないところです。メモリ8GBの時点で私としては購入対象にはなりません。

・UH90/E3はThunderbolt4対応

UH90/E3でも、「軽量モデル&5G対応」と動揺にThunderbolt4に対応しています。

【高所得者専用】富士通FMV LIFEBOOK WU-X/E3(UH-X/E3)返礼品を得るためのふるさと納税申込みの記録

ここからはふるさと納税の返礼品としてのUH-X/E3, WU-X/E3を見ていきます。富士通FMVに関しては以下のようなモデルが2020年12月時点で島根県出雲市からラインナップされていました。

なぜ2020年12月時点かというと、ふるさと納税の限度額はその年の課税所得で決まるからです。個人所得は1月~12月で一つの年度になるため、12月末までにふるさと納税しないとその年の「ふるさと納税限度額」を使えないことになります。

そして、上の画像は各製品をふるさと納税額が大きい順に並べたものですが、WU-X/E3が88万円もすることがわかると思います。普通に富士通FMV公式サイトで購入すれば、26万円で買えるものが88万円もするのは「高い」と捉える初心者が多いでしょうが、実はこれは高くないのです。普段からふるさと納税をしている人ならわかるでしょう。ふるさと納税とは限度額の範囲内なら「自己負担額2,000円」でできます。しかもふるさと納税限度額が有り余っている私のような人なら、88万円のふるさと納税額は微々たるものです。つまり「たった2千円で26万円のノートPCが貰える」ということになり、88万円というふるさと納税額(寄附額)は全く問題ではないのです。

この88万円モデルをクリックしてクレジットカードでふるさと納税の手続きを完了すると、以下のような画面になります。

実際にノートPCが届いたのは2021年になってからです。寄附したのが2020年12月中に間に合っていれば、届くのは翌年になっても問題ありません(むしろ翌年に届いた方が好ましいメリットもある)。

FMV LIFEBOOK WU-X/E3のふるさと納税申込み後に届いた書類

2020年12月にFMV LIFEBOOK WU-X/E3返礼品のふるさと納税を申請してから以下のような書類が封書で届きました。

これは確定申告の際に必要な書類となっていますが、実際は各自で保管しておけばいいだけでe-Taxで確定申告する場合は添付不要です。確定申告では添付書類をスキャンしてPDF化してから送信することもできますが、そもそもふるさと納税にかかる書類は添付不要です。

またこの書類は寄附後事務処理が完了し次第届くので、ノートパソコン本体が届く時期とは関係ありません。実際、この書類は2020年内に届きましたが、ノートパソコン本体到着は越年しました。

島根県出雲市ふるさと納税返礼品としてのFMV LIFEBOOK WU-X/E3のスペック

私が入手した島根県出雲市の返礼品FMV LIFEBOOK WU-X/E3のスペックは以下のようなものです。

まずこのスクリーンショットは越年後1月に撮ったものです。「令和3年1月19日でこの寄附の申し込みを終了します」と書いてありますが、現在全く同スペックで復活しています。

この画像の一番下の部分にスペックが記載されていますが、「Core i7 1165G7&メモリ16GB&SSD1TB」という順当なスペックになっています。OfficeもHome and Business 2019が付属しています。足りないと思った部分はOSだけです。Windows10Homeが標準になっています。また、「634gはSSD1TB、メモリ8GBの場合の重量なのでメモリ16GBの本モデルでは重さが異なります」とも但し書きされていることがわかります。

以上は2020年12月時点で存在していた最高スペックのFMV LIFEBOOK WU-X/E3ですが、2021年度はさらに高スペックなWU-X/E3が設定されています。

2021年度は「Core i7&メモリ32GB&SSD2TB&Windows10Pro」という上限カスタマイズの返礼品が登場しています(寄附金額は100万円超)。2021年現在でFMVを狙うならこれはかなりいいモデルですが、ふるさと納税返礼品は毎年12月に「その自治体の真打ちモデル」が登場するのが恒例なので、12月になるとさらに魅力的なモデルが出てくるでしょう。

私の場合、2021年度はFMVとは別のノートPCを狙っています(2021年12月頃に寄附する予定)。

島根県出雲市ふるさと納税返礼品としてのFMV LIFEBOOK WU-X/E3の時価評価額(実際に購入したらいくらになるか)

さて、今回のノートパソコン富士通FMV LIFEBOOK WU-X/E3は約26万円の製品です。これだけなら、一時所得26万円となり特別控除額50万円に余裕で収まっているので一時所得は課税0円で何の問題もありません。

私が島根県出雲市のふるさと納税返礼品として入手したFMV LIFEBOOK WU-X/E3は、実際にFMV公式で購入しようとすると以下のようになります。

ここでは「世界最軽量ノートPC(約634g)」を選択しています。

以下の部分ではOS、CPU、メモリ、SSDを選択しています。

OSは富士通公式サイトで購入するときはWindows10Proにすべきですが、ふるさと納税返礼品では構成が固定であり「Windows10Home」しか選べなかったため、それに合わせて「Windows10Home」を選択しています(目的はふるさと納税返礼品の時価評価額を算定することであるため)。

CPUは最上位のCore i7 1165G7で、メモリは中間の16GBです。SSDは上から2番目の1TBとなります。尚、光学ドライブは選択しても内蔵型にすることはできず、外付けのドライブが付属品として届くだけなので選択しないのが普通です。

以下ではその他の付属品を選択します。

次の項目で詳しく記載しますが、ふるさと納税で届くFMV LIFEBOOK WU-X/E3の付属品は「ACアダプタ×1」、「Microsoft Office Home and Business 2019のライセンス番号」、「マニュアル(取扱説明書)」、「保証書」、「ふるさと納税のお礼状」だけです。つまり、上画像の追加オプションはふるさと納税においては付属しません。そのためここでは追加オプションをすべて「なし」にしています。

その結果、価格は消費税込263,525円となりました。これが一時所得の時価評価額です。

つまり、時価26万3,525円のノートパソコンをたった2千円(実際は1千円)で入手できてしまったことになります。

島根県出雲市ふるさと納税返礼品としてのFMV LIFEBOOK WU-X/E3の本体・付属品(添付品)

ふるさと納税で届くFMV LIFEBOOK WU-X/E3は、製品として売られているものとは梱包の仕方や添付品が少し異なります。具体的には、電気機器やOfficeのライセンス等は同じなのですが、ふるさと納税ならではの添付品が追加されています。

熨斗が巻かれているノートパソコン本体

梱包を開けると以下のように不織布に包まれたノートパソコンが出てきます。

不織布で包まれているのは通常なのですが、ふるさと納税返礼品の特徴は大きく熨斗が巻かれていることです。

クリアファイルには「島根富士通」からのお礼状が入っている

箱の中にはクリアファイルが入っています。このクリアファイルは普及品だと思いますが、その中にはお礼状が入っています。

以下の画像が同封されていたお礼状です。

単なるノートパソコン購入では同封されておらず、ふるさと納税でないと得られない物の一つです。

ふるさと納税返礼品でもしっかり保証書付き

ふるさと納税返礼品であっても保証書が付いてきます。1年保証なので、延長保証に入らないノートパソコンとしてはよくある通常の保証期間です。

マニュアルは富士通公式オンラインショップでの購入と同一のもの

マニュアルは以下のものが同封されています。これもふるさと納税の返礼品か否かに関係ない共通品です。

パソコンを長年触っている人はマニュアルなんて読まない場合が殆どでしょう。実際私もその類ですが、デスクトップPCならまだしもノートパソコンのマニュアルは一応目を通しておいた方がいいです。

このマニュアルではしつこく、設定の前半では「インターネットに接続しないこと」と記載されています。Windowsの初期設定時に途中でWiFi等のインターネット接続設定を要求されますが、そこは一旦スキップし、インターネット接続しない状態でローカルアカウントを作ることが指示されています。

その後、一度デスクトップが起動したらそこでインターネット接続の設定をし、ローカルアカウントを(必要なら)マイクロソフトアカウントに切り替えるよう手順が記載されています。

一番最初だけなので、このマニュアルは簡単に斜め読みしておくことをおすすめします。

Windows 10 Homeでのデバイス暗号化時、またはWindows 10 ProでのBitLocker暗号化時に保管する回復キーをメモする紙

Windows 10ではCドライブを暗号化することができますが、その際に回復キーをバックアップします。その回復キーをメモしておくための紙が同封されています。

 

この紙は基本必要ないと思います。回復キーはパスワードと同質なものなので、紙にメモしておくべきではないからです。なぜこのような紙を用意しているかというと、暗号化された他のドライブ(USBドライブ等)に回復キーを保存してもらう手順を案内するのが難しいからでしょう。

これは個人番号カードを取得し受け取るに先立って、電子証明書の暗証番号(パスワード)をメモするための紙が同封されているのと同じです。ITリテラシが低い大多数の国民に合わせるためそのような情報セキュリティ上好ましくない運用になっているわけですが、このFMV LIFEBOOK WU-X/E3(UH-X/E3)に同封されている紙も動揺の理由で添付されたと見ることができます。

島根県出雲市ふるさと納税返礼品としてのFMV LIFEBOOK WU-X/E3の特徴

私が入手した島根県出雲市ふるさと納税の返礼品「LIFEBOOKは、富士通公式サイトで購入できる一般モデルと少し異なった部分があります。それをここで紹介します。

島根県出雲市ふるさと納税返礼品のWU-X/E3は、転売防止のために出雲のロゴがレーザー印字されている

ふるさと納税は2019年度までは大阪府泉佐野市や静岡県小山町等で、Amazonギフト券が提供されていました。私も2019年まではふるさと納税の寄附枠をAmazonギフト券に集中投下し、Amazonギフト券を大量に取得していました。しかし2020年度(正確には2019年途中から)では、総務省主導で「換金性の高い返礼品はNG」と法改正をしたため、Amazonギフト券返礼品は消えました。

そこで2020年度のふるさと納税では何を貰おうか考えていたところ、せっかく有り余っている「ふるさと納税限度額」をふんだんに使おうと高額な返礼品を検索し、その中で有用性が高かったのがノートPCです。

しかし、ノートPCは換金性が高い商品であるため、転売し換金されてしまったら総務省の制度趣旨から逸脱してしまいます。そのため、ふるさと納税返礼品のノートパソコンでは転売防止のために「ふるさと納税用」とわかるようにロゴが印字されていたり、シールが貼られていることが多いです。

以下の画像は私が入手したLIFEBOOK WU-X/E3の表面の天板です。

左下に「出雲 IZUMO」というロゴが印字されているのがわかります。このロゴは、富士通公式オンラインショップや家電量販店で購入した「一般モデル」には印字されていません。富士通公式サイトから購入したノートパソコンはロゴ無しの無地になっています。

一度修理に出すとふるさと納税返礼品のレーザーロゴ印字は消去される

以上の「出雲 IZUMO」レーザー印字は、修理等に出して仮に部品交換が発生すると消去されるようです。以下の書類は返礼品に同封されていた添付書の一つです。

おそらく富士通では返礼品とそれ以外でモデルを区別して管理しており、返礼品であっても部品交換が発生するとそれは通常製品と同じ区分に分類される運用になっているようです。