情報科学における論理

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情報科学における論理
情報科学で情報数学や離散数学をやると、必ず論理学がでてくるのですが、これは論理学の中でも情報科学で扱うものを重点的に取り上げた本です。論理学というと文学部の人がやけに勉強していますが、そこまで哲学に立ち入る必要はないので、コンピュータでやるべき論理学とは方向性が違います。


情報科学を勉強した、と言えるためには論理学が必須なのは確かなのですが、トートロジーと完全性と健全性の理解と三段論法での証明ができれば、情報科学の一般教養としての論理学は十分だと思います。ただ、プログラミング言語だとか、言語モデルなどをやる人はもっとやる必要があるでしょう。プログラムの形式検証などをやるにも必要です。ですが、もっと応用レベルが高い層の分野、例えば統計的機械学習などをやる人にはそこまでやる必要はないでしょう。
この本は様相論理の説明が多いです。文系の論理学の本だと様相論理の説明は普通にはいっているのですが、コンピュータ書としての論理学で様相論理まで言及されているのはあまり見かけません。様相論理は断定だけでなく、可能性がある、存在するなどの表現を認めたものです。また時間的要素を加えて、未来現在過去において成り立つという表現もできるようになります。大学院入試で論理学を出すのが好きな作問者が結構居るので、大学院入試ではこの本レベルはしっかり勉強したほうがいいです。というのも、こういった基礎分野は多くの学生が避けがちで、学生は身近に役立つ面白い応用分野に注力しているからです。先生方には、基礎を疎かにして見栄えの良い応用分野にさっさと進む人をよく思ってない人もいますから、こういった分野は出題されることが多いです。

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